JICA 国別研修コロンビア 「平和構築に資する包摂性を確保した農業農村開発事業強化プロジェクト」 横田副知事表敬訪問
令和7年7月8日(火曜日) JICA 国別研修コロンビア「平和構築に資する包摂性を確保した農業農村開発事業強化プロジェクト」のために来日したコロンビア農村開発機構(Agencia de Desarrollo Rural:ADR)職員13名が、横田副知事を訪問しました。
最初にJICA中国研修業務課佐々木課長から、研修の背景について説明がありました。続いて横田副知事から、社会を平和にするためには食料の確保、経済の発展が必要であること、今年の5月に日本人コロンビア移住110周年記念式典が現地で盛大に開催されたことについてお祝いが述べられました。また、1915年コロンビアへ最初に移住した日本人が、広島県竹原市出身の水野小治郎氏であったことなど、コロンビアと広島の深い縁についても述べられました。
コロンビアでは、半世紀以上にわたり武力紛争が続き、多くの紛争被害者が発生しています。コロンビアの紛争は、都市部と地方部、都市内の経済的・社会的格差が紛争の構造的要因であり、コロンビア革命軍(Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia: FARC)との和平合意においては、これらの格差を縮小することを目指し、総合農村改革に重点が置かれています。FARC以外にも武装勢力が存在し、格差は引き続き不安定化の要因なので、格差縮小がコロンビアの平和と安定・発展に欠かせません。
今回の研修は日本の様々な事例を学ぶことで、住民と関係者間の信頼醸成を促進する形での地域開発や、脆弱層を含む包摂的な住民参加型の開発への理解を深めることなど、ADRの農村開発事業を通じた平和構築に貢献するものです。
コロンビア農村開発機構平和・被害者チームリーダーのアセベド氏から、復興を遂げた広島で学べることは大変光栄であり、広島の復興は希望である、原爆投下という悲劇が二度と繰り返されないことを願っていると述べられました。
コロンビア側から特産品のコーヒー等が渡され、横田副知事からも記念品が渡されました。
最後に全員で記念撮影を行いました。