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ローマ教皇フランシスコ台下の崩御を受けた知事コメントについて

印刷用ページを表示する掲載日2025年4月21日

ローマ教皇フランシスコ台下の崩御の報を受けた、広島県知事のコメントは次のとおりです。

 

知事コメント

 ローマ教皇フランシスコ台下の崩御の報に接し、深い悲しみと哀悼の意を表します。

 

 教皇は、生涯を通じて、対話と共存の重要性を一貫して説かれ、核兵器問題のみならず、貧困や環境問題、移民・難民問題など、国際社会が直面する諸課題に常に真摯に向き合われました。その姿勢は、カトリック教徒のみならず、世界中から多くの尊敬を集め、世界の平和と人間の尊厳を守るための取組に大きな影響を与えました。

 

 教皇には、本県からの被爆地広島訪問の要請に応えていただき、2019年に広島と長崎の両被爆地を訪問されました。被爆地において、核兵器の非人道性を世界に訴え、核兵器廃絶を求める力強いメッセージを発信されました。このことは、核兵器のない平和な世界の実現に向け、国際社会に核兵器廃絶の必要性を改めて想起させる意義深い機会になったと受け止めております。

 

 現在、国際社会は大変厳しい安全保障環境に直面し、核兵器をめぐる緊張がかつてなく高まっています。このような時だからこそ、教皇が広島で語られた「核戦争の脅威で威嚇することに頼りながら、どうして平和を提案できるでしょうか。この底知れぬ苦しみが、決して超えてはならない一線を自覚させてくれますように。」という言葉の重みを受け止め、広島県といたしましても、核兵器廃絶と持続可能な平和の実現に向け、なお一層の努力を続けてまいります。

 

 改めて、教皇の生涯に渡る多大なる御貢献に敬意を表するとともに、心から哀悼の誠を捧げます。

 

​令和7年4月21日 

広島県知事 湯崎英彦

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