転出超過1万人ってホント?広島県の人口移動
印刷用ページを表示する掲載日2025年4月23日
広島県は4年連続転出超過ワースト1位?転出超過1万人超え?
みなさん、ニュースで「広島県は4年連続転出超過ワースト1位」「転出超過1万人超え」こういったフレーズを目にしたことはありませんか?広島県に住む私たちにとっては、悲しいニュースだったと思います。
しかし実はこの数字は、広島県の人口移動(社会動態)の実態を正確に表したものではありません。国内の人口移動だけを切り取って使っているフレーズなのです。
しかし実はこの数字は、広島県の人口移動(社会動態)の実態を正確に表したものではありません。国内の人口移動だけを切り取って使っているフレーズなのです。
正しい人口移動の数字
国内の人口移動だけを切り取って使っているとは、どういうことでしょうか?令和6年の広島県の数字と一緒に見てみましょう。
人口移動は、国内の移動と国外の移動の2種類に分けられます。
人口移動は、国内の移動と国外の移動の2種類に分けられます。

図にあるとおり、国内の移動のみを見た場合、「1万人マイナス(出て行っている)」ように見えます。しかし実際には国外からの転入が「約9800人」あり、国外の移動も加味すると、広島県の転出超過は2,352人であると言えます。
国内移動だけをカウントすることの問題点
下図のように、海外から入国し、広島県で数か月間滞在した後、他県へ転出する場合を想像してみてください。
この場合、「国外からの転入」と「国内への転出」、双方の移動が発生しますが、国内移動だけをカウントすると、実態以上に転出が大きくみえてしまうのです。
この場合、「国外からの転入」と「国内への転出」、双方の移動が発生しますが、国内移動だけをカウントすると、実態以上に転出が大きくみえてしまうのです。

「広島県は4年連続転出超過ワースト1位」「転出超過1万人超え」といった表現により、広島県に対するネガティブなイメージが広がり、人口移動や投資誘致の面において負の影響が生じることが懸念されることから、本県の正しい社会動態の姿をお伝えすることも重要となっています。
若い世代の方が「暮らしたい」と思える広島県に向けて

とはいっても、転出超過の状態であることは事実です。特に、若い世代が大学進学、就職をきっかけに広島から出て行っているのが現状です。
間違った情報で定着したネガティブなイメージをポジティブなイメージに転換し、「広島県に住みたい・戻ってきたい」と思ってもらえるよう様々な取組を総合的に進めていく必要があります。
間違った情報で定着したネガティブなイメージをポジティブなイメージに転換し、「広島県に住みたい・戻ってきたい」と思ってもらえるよう様々な取組を総合的に進めていく必要があります。

令和7年度は、特に、若い世代の方が広島で未来を切り拓いていくために、3つの柱で取組を推進するとともに、若者減少対策の効果を最大限に押し上げる施策にも取り組んでいきます。
若者にとって働きやすく、充実した生活が送れる環境づくりに取り組むとともに、若者のチャレンジを全力で応援する広島県づくりを進めてまいります。
若者にとって働きやすく、充実した生活が送れる環境づくりに取り組むとともに、若者のチャレンジを全力で応援する広島県づくりを進めてまいります。