株式会社ユニコーンの視線で操作するボッチャランプの寄贈について
株式会社ユニコーンから、広島県立広島特別支援学校の協力のもと開発した「ボッチャ」の「ランプ(補助具である勾配台)」をご寄贈いただきました
障害者スポーツ「ボッチャ」で用いるランプ(補助具である勾配台)の操作を、使用者が視線等によりコントロール(方向、リリース位置)できるように、株式会社ユニコーン(広島市)が開発した製品を、試作評価に協力した 広島県立広島特別支援学校(広島市安佐北区)に対して、ご寄贈いただきました。
寄贈の経緯
広島県立広島特別支援学校では、平成30年度からクラブ活動として、ボッチャ甲子園の本選出場を目指して練習を積み重ねています。
ボッチャクラブの活動が活発に行われていることや (株) ユニコーンの重度障害者用意思伝達装置「miyasuku」を同校で活用しているご縁もあり、製品開発を行うにあたり、同校のボッチャクラブの生徒や教員で実際に使用する場を設け、製品改良のアイデアを提供、その後改良を経て製品化につながりました。
このランプは、同社の保有技術である視線による環境制御技術を応用したものです。
寄贈式
令和4年3月16日に、株式会社ユニコーン 代表取締役社長 中島 勝幸 様から、広島県立広島特別支援学校に対して、寄贈が行われました。
当日は、この寄贈品を使って、県立広島特別支援学校のボッチャクラブの生徒のみなさまのボッチャ試技も行いました。
県立広島特別支援学校のボッチャクラブのみなさまと(株)ユニコーン 中島 勝幸 社長
ボッチャ試技の様子
同校のボッチャクラブの生徒が、実際に、寄贈品であるランプの方向やリリース位置を視線で操作し、ボッチャの試技を行いました。
寄贈品の紹介
ボッチャのランプ「 miyasuku ランプ 」
製品の特長
競技者が視線やスイッチにより、ランプの向きや投球するボールのリリース位置(高さ)をコントロールできる。
ネットワーク経由で遠隔操作にも対応 。
製造事業者
株式会社ユニコーン(広島市安佐北区可部南一丁目27番20号)
寄贈者のコメント
広島県の「令和3年度 健康・医療関連産業創出支援事業費補助金」を活用し、視線 ・スイッチ入力で操作可能な「ボッチャ」ランプを開発しました。
広島特別支援学校の先生をはじめボッチャクラブのみなさまには試作品のテストや製品改良のアイデア などのご協力をいただきました。
そして、この度、製品化することができましたのでみなさまへの感謝の気持ちを込めてmiyasukuランプを寄贈させていただきます。
このランプを使って、これまで参加できなかった方も、オンラインでも参加することも可能になり、多くの方に楽しんでいただくために開発しました。
広島特別支援学校の商品開発への協力
試作品のテストへの協力を行い、製品改良のアイデアを提供しました。
様々なアイデアを提供するなかで、次のような改良が行われました。
- 使いやすい操作スイッチは一人一人異なるため、外部端子で接続して、様々な形態のスイッチで操作できるよう改良されました。
- ボールの飛距離が重要であり、コートのエンドラインまで、ボールが転がるよう、ランプのスロープの角度や形状が改良されました。
ボッチャについて
ボッチャは、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。
赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり転がしたりして、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、いかに近づけるかを競います。