少子高齢化,働き方の多様化,グローバル化,IT技術の進展による環境変化で,従来型の知識によらない,イノベーションによる新たな市場創造と,ライフスタイルを変えるサービスや商品の開発が求められています。
一方,医療機器ビジネスを取り巻く環境は,医療の高度化や各国における医療需要の拡大などを背景に,世界の医療機器市場は高い成長率を維持しており,日本でも革新的な医療機器の研究開発など医療機器産業の振興が図られています。
概要
バイオデザインは,米国スタンフォード大学のポール・ヨック博士らが開発した医療機器開発のための実践的な人材育成プログラムです。
これまでに,インド,シンガポール,アイルランド,イギリスで導入され,さらには中国やブラジルなどで導入が検討されるなど,世界中に展開され,20年にわたる実績があります。
ビジネスにイノベーションをもたらす手法であるデザイン思考を用いて,医療現場観察に基づく潜在的なニーズの探索から,コンセプト創造、事業化までステップをプロセス化し,世の中に本当に必要とされている医療機器の開発手法を習得することができます。
プログラムでは,医療従事者,デザイナー,エンジニア,経営企画・管理,ファイナンスなど異なるバックグラウンドから多様性のあるチームを編成し取り組みます。
ひろしまバイオデザインについて
広島県と広島大学の産学官連携の取組(共同研究講座)
特徴
- 県内唯一の医学部・研究科という環境を踏まえた県内医療機関との連携
- 教員は、インド・バイオデザイン(SiB:School of International Biodesign)の修了生であり、プログラムの内容はSiBの課程をベースに構成
- 全インド医科大学、インド政府を通じたインドとの連携:低廉かつ高性能な医療機器開発が目的
- 大学院における関連科目の履修により、正規の単位付与、及び研修に必要な知識・スキルを習得
ひろしまバイオデザインに参加するには
令和3年度
公開講座(オンライン)の開講※1月開講
※申し込みは,広島大学ホームページから。
大学院科目の開講
※例年,2月に募集。
学術指導の実施
企業側の要望にあわせて,社内の商品開発プロセスに対して,医療現場観察,ニーズの探索等,バイオデザイン的な手法を組み入れ,個別の学術指導を行う。