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もちーと ひろしま

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スペシャルインタビュー “悩みながら、挫折しながら、巡り合った場所で輝く。”

印刷用ページを表示する 掲載日2017年10月22日

「悩みながら,挫折しながら,巡り会った場所で輝く。」株式会社ほぼ日 CFO 篠田真貴子氏

 

篠田さんの華麗なキャリアを見ると、"スーパーワーキングマザー"を想像してしまうかもしれません。しかし、実際の篠田さんは、これまで一人の女性として挫折したり悩んだりしながらも御自身のキャリアを築いてしてこられました。これまでの篠田さんの物語は、きっと働く女性を元気付けてくれるはず。お話を伺ってみました。

(平成29年9月取材)


 

ビジネスにおいての3つのターニングポイント

私の経歴だけ見ると、「キャリアアップを目指して常にアクティブに行動してきた」と思われがちですが、能動的に動いたのはマッキンゼーに入社した時だけです。その後は、運とご縁によってステップアップしてきたのだと思います。ただ思い返せば、ターニングポイントは3つありました。

まずは、大学卒業後に就職した銀行を辞め、MBAを取得するためにアメリカに留学したこと。当時の日本社会には、まだまだ男女差が存在し、男性と遜色なく働いても、まともなビジネスパーソンとは認めてくれませんでした。それで、まともなビジネスパーソンの証しとして、MBAを取得したかったのです。そのためにアメリカに留学し、念願のMBAを取得後、マッキンゼーに採用され、東京オフィスに赴任しました。

2番目は、マッキンゼーを辞めた時。仕事はとても楽しかったのですが、私の能力不足が原因で、マネージャーにはなれない、とはっきり通告されました。自分が努力を怠った結果とはいえ、かなりショックで、大好きな職場だっただけに大きな挫折を味わいました。

その後、外資系のノバルティスファーマ、ネスレでキャリアを重ねていくうちに、海外勤務のオファーがありました。外資系の企業では、昇格のために海外勤務を経験することは普通です。当時すでに子どもを出産しており、家族のことを考えると厳しい面はありましたが、子どもが小さいという理由だけで海外勤務を断り続けるのはよくないと思っていました。一方で、責任あるポジションに就き、職責も広がっていました。大企業でキャリアアップしていくことが自分のモチベーションになると信じていましたが、仕事のやり方に違和感を感じ始めていました。

3番目が、そんな時に、糸井重里さんの「ほぼ日」とご縁ができたこと。「もしかしたら、ここは面白いかも」と考え、飛び込んで9年が経ちました。これまでの分野とは全く違う仕事へ就くことに驚かれた方も多いですが、業種や職種ではなく、その企業の価値観と自分の価値観がマッチすることの大切さに気付きました。今は、一つの場所で日々起こる変化を楽しみながら、新しいことにチャレンジしています。

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子育ては自分を成長させてくれる

子どもを持つ前の私は、先を見通して計画を立て、そのとおりに仕事が進むよう取り組んできました。しかし子育ては、そうはいきません。突然の発熱など、子どもは思わぬ事態を引き起こしますよね。子育てをしているうちに、想定外を寛容に受け入れられるようになり、対応力が鍛えられました。マッキンゼー時代に、多くのワーキングマザーを見てきたことも役立ったと思います。子育てしながらバリバリ働く女性社員のロールモデルが身近にいたので、「私でもできそう!」と考えるのは、自然の流れでした。

そうして、子どもが4カ月くらいから保育園に預けて仕事に復帰。心ないことを言われたこともありましたが、保育園で同じように乳児を預けて働くお母さんたちの姿を見て、私一人じゃないんだ!と心強く思いましたね。

核家族化が進んだ現代、夫婦だけでの子育ては大変厳しい状況です。それぞれの家族の事情はあると思いますが、自分たちで完璧にやらなくちゃ!と思い込まず、周りを頼ってみる。お互いのご両親、ご近所、保育園、行政。助けて欲しいと声に出して伝えてみる。がんばりすぎてイライラすると、子どもにも伝染しますよね。

 

決して歩みを止めないこと。そして苦手なことを外してみる

スキルはあるのにキャリアアップに消極的だったり、ちょっとの失敗で自信を失ったりする女性も多いでしょう。一つの失敗で自信をなくす気持ち、私も経験があるのでよく分かります。でも、大事なのは歩みを止めないこと。働くことは筋肉とよく似ています。筋肉は、動かすことで鍛えられますよね。仕事もフルパワーでなくてもいいから継続する。キャリアアップは、仕事を続けることの積み重ねです。

私が恵まれていたのは、お手本になる先輩たちがいたことです。今は、ネットでさまざまなキャリアアップの事例を見ることができます。それらの情報を自分なりに消化して、自分の目指すロールモデルを構築していくのも、モチベーションを上げる一つの方法だと思います。

これまで私が仕事を選ぶ際に考えていたのは、自分はこれが嫌い!これはできない!という苦手な事項を外すことでした。すると、これならできそう!な事項が残ります。その先に、何かが見つかる気がします。さまざまな選択肢の中で、答えを導かなければならない場面では、特に有効ではないでしょうか。

そして、女性が活躍するためには健康第一です。心も身体も健やかでいてこそ仕事が継続でき、輝けるのだと思います。

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篠田 真貴子氏 プロフィール

株式会社ほぼ日CFO(最高財務責任者)。ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する「株式会社ほぼ日」のCFOとして活躍中。大学卒業後、日本長期信用銀行(現 新生銀行)を経て、アメリカ留学でMBAを取得。マッキンゼー、ノバルティスファーマ、ネスレに勤めた後、現職。 (平成29年9月取材時点)

WIT2017 (Work &Women In Innovation Summit 2017)へのご登壇を記念してインタビューしました。

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