令和5年広島県議会5月臨時会（令和5年5月10日）

知事説明要旨

臨時県議会の招集に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。

議員の皆様方におかれましては、先般行われた選挙におきまして、御当選の栄に浴されましたことを、心からお喜び申し上げます。

県議会の皆様とともに、本県の更なる発展のために、全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

さて、いよいよ、来週に開催が迫る広島サミットは、G7を始めとした各国首脳が、被爆地広島に一堂に会し、世界が直面する重要課題について議論を重ねることとなり、このことは、国際社会にとって、また、本県にとっても、大変重要な機会になると考えております。

広島サミットを成功に導くためには、開催地として、安全･安心かつ円滑に会議が開催できる環境を整えることが、何よりも重要であり、そのためには、県民や事業者の皆様の御協力が不可欠でございます。

サミット開催前後の期間において、県民や事業者の皆様には、交通総量抑制に向けた取組などにより、多大なる御不便や御負担をお掛けするとともに、企業活動の休止や学校の休校等、あるいは通勤･通学手段の見直しなどに、御協力いただきますことに改めて深く感謝を申し上げます。

ここ広島から、未来に向けた力強い平和のメッセージが発信されるよう、しっかりと国に働き掛けるとともに、広島の多彩な魅力や価値の発信に取り組むことにより、広島サミットの成功だけでなく、サミットを契機とした本県の更なる発展につなげてまいります。

次に、新型コロナウイルス感染症についてでございます。

新型コロナウイルス感染症につきましては、5月8日から感染症法上の位置付けが5類感染症に変更されたことにより、特定の医療機関による特別な対応から幅広い医療機関による通常の対応へと移行することとなり、本県におきましても、医療提供体制の変更に係る具体的方針や内容を｢移行計画｣としてとりまとめたところでございます。

引き続き、高齢者など重症化リスクの高い方を守ることに重点を置いて、各医療機関や関係団体の御協力の下、必要な感染対策を講じるとともに、必要な医療提供体制の確保に取り組んでまいります。

次に、本年度の施策の概要についてでございます。

本年度は、まず、足元の喫緊の課題である｢物価高騰等への対応｣につきましては、国の交付金等を活用しながら、引き続き、物価高騰対策の速やかな事業執行に努めるとともに、県内産業や県民生活への影響を十分注視しながら、影響を受ける事業者や県民の皆様に必要な支援が行き届くよう、必要な対策を講じてまいります。

また、｢欲張りなライフスタイルの実現｣に向けては、地方を挑戦の場に変革していく｢ローカル･トランスフォーメーション｣を実践し、ウィズ･アフターコロナにおける経済の発展的回復につなげていくため、｢生産性向上｣、｢DXの推進｣、｢リスキリングの推進と円滑な労働移動の実現｣などに注力して取組を進めているところでございます。

こうした取組を着実に推進して成果につなげることにより、｢安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョン｣に掲げる｢目指す姿｣を実現してまいります。

今回提出しております議案は、地方税法等の一部改正に伴う広島県税条例の一部改正など専決処分の承認を求める議案2件及び広島県監査委員の選任の同意についての議案でございます。

また、専決処分報告2件についても併せて提出しております。

どうぞ慎重に御審議いただき、適切な御議決をいただきますよう、よろしくお願いいたします。