本日、臨時県議会を招集いたしましたところ、議員各位には御参集いただき、誠にありがとうございます。
はじめに、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、最前線で県民の皆様の尊い命と健康を守っていただいている医療・介護関係者の皆様、また、長きにわたり、感染防止対策に取り組んでいただいている県民や事業者の皆様に、改めて心から敬意と感謝を申し上げます。
また、今週6日に鳥取市で開催された陸上競技大会において、100メートル 9秒95の日本新記録を樹立されました山縣亮太選手の偉業を称えるとともに、県民の皆様に勇気と希望をもたらしてくれたことに、感謝を申し上げます。
さて、本県では、大型連休後の感染の急拡大や変異株の流行を受け、先月14日に、緊急事態宣言が発出されました。
これを受けて、先月14日及び15日に開催した臨時県議会において、飲食店や大規模施設に対する休業要請などの対策に係る予算措置を行い、感染拡大防止対策を強化してまいりました。
これらの対策を通じて、先月下旬以降、新規感染者数は減少傾向に入りましたが、依然として高い水準で推移していることから、今月20日までの緊急事態措置の延長が決定されたところでございます。
現在の減少傾向を止めることなく、確実にリバウンドを回避しつつ、感染状況を低い水準に抑え込み続けるためには、継続的に集中対策を実施する必要があります。
さらに、感染者をより確実に捕捉して、感染収束のスピードを速めるため、今月14日から、感染者が発生した事業所を対象とした集中的なPCR検査を実施するとともに、陽性率が比較的高かったPCRセンターの機能を強化するため、臨時 スポットを2か所増設いたします。
また、県として、ワクチン接種機会の拡充を図り、より接種を加速させるため、県内3か所の大規模接種会場を設置し、福山市では今月7日から接種を開始しており、広島市では今月22日から開始いたします。
あわせて、緊急事態措置の影響を受けている中小事業者等に対する新たな助成制度を創設し、迅速かつ適切な支援を行ってまいります。
続いて、この度の補正予算案の主な内容を申し上げます。
まず、「感染拡大防止対策」といたしまして、今回の緊急事態措置延長期間の終了後も、引き続き、飲食店等への営業時間短縮の要請などの対策が必要となった場合に備え、協力支援金に係る経費を確保するものでございます。
加えて、宿泊事業者が行う感染防止対策や、ワーケーション等の新たな利用 ニーズに対応した施設改修などの取組への支援を行ってまいります。
また、「3密を避けた事業継続と雇用維持」に係る取組として、緊急事態措置等に伴う、飲食店の休業・営業時間短縮や外出自粛の影響を受け、売上げが減少している中小事業者に対し、国の月次支援金に加えて、本県独自の幅広い支援を行ってまいります。
これらの結果、一般会計の歳入歳出補正予算額は、226億3,557万円となり、本年度予算の累計額は、1兆1,789億2,818万円となります。
また、報告事項として、専決処分のほか、令和2年度繰越明許費繰越計算書などを提出しております。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防止し、一日も早く県民の皆様の日常生活を取り戻すため、引き続き全力で取り組む決意でございます。
どうぞ、慎重に御審議いただき、適切な御議決をいただきますよう、よろしくお願いいたします。