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定例会議の開催概要(令和2年8月5日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月21日

令和2年8月5日(水曜日)

    定例会議では,次の事項などについて警察本部から説明,報告を受け,公安委員会としての意思決定を行いました。

【議題】

○警察宛ての苦情について(令和2年上半期) 
   令和2年上半期における警察宛て苦情の受理件数,業務内容別苦情概要,苦情等に基づく措置等について説明を受け,了承した。
《委員等の発言要旨》
   委員から「新型コロナウイルス感染症に関して,県民から巡回連絡業務の必要性や緊急性について意見がなされたことを受け,緊急事態宣言下において巡回連絡を2か月間中断したとのことであるが,現在も中断しているのか。」旨の発言があり,警察側から「現在は再開している。」旨の説明があり,さらに,委員から「巡回連絡は重要な警察活動の一つであるため効果的に推進しなければならないが,実施に当たってはマスクを必ず着装するなど感染予防対策を徹底し,県民の理解を得られるよう努めていただきたい。」旨の発言があった。

○人事案件について
   人事案件について説明を受け,了承した。

○審査請求の審理結果について(3件)
   更新時に交付した運転免許証の区分に関する審査請求2件及びストーカー行為等の規制等に関する法律に基づく禁止命令の処分に関する審査請求1件について,審理官による審理経過及び裁決案の説明を受け,それぞれ案のとおり議決した。

○再審査請求の審理結果について
   留置施設内における日用品の使用禁止に関する再審査請求について,審理官による審理経過及び裁決案の説明を受け,それぞれ案のとおり議決した。

○審査請求事案の処理について
   広島県情報公開・個人情報保護審査会に諮問中の審査請求事案について,同審査会から答申を受理し,警察本部長に通知する案について説明を受け,案のとおり議決した。  

○行政処分の取消について
   運転免許の行政処分を取り消す案について説明を受け,案のとおり議決した。

○運転免許の行政処分について
   運転免許の行政処分に関する意見聴取の結果等37件について説明を受け,案のとおり議決した。

○法定苦情の処理について(6件)
   公安委員会で受理した法定苦情について,追加文書1件について説明を受け,案のとおり議決するとともに,通知文の送達に伴う苦情処理の完結5件について報告を受け,決裁した。

○法定苦情の受理について
   公安委員会に申し出られた法定苦情を受理するとともに,その内容及び処理案について説明を受け,案のとおり議決した。

○公安委員会宛文書の処理について(8件)
   公安委員会宛てに送付された文書の内容及びその処理案8件についてそれぞれ説明を受け,案のとおり議決した。     

【報告】

○警察・商工労働委員会説明事項について
   令和2年8月19日に開催される警察・商工労働委員会における警察本部からの説明事項等について報告を受けた。

○新たな総合計画(ビジョン)の素案について
   新たな総合計画(ビジョン)の素案として,素案の構成,策定に向けたスケジュール等について報告を受けた。

○女性の活躍と全職員のワークライフバランスの推進状況について(令和2年上半期)
   令和2年上半期における女性職員の活躍と全職員のワークライフバランスの推進状況について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
   委員から「女性警察官を警察署の捜査部門に配置してキャリアアップを推進するための『女性警察官キャリアアップ推進制度』については,どのような効果が出ているのか。」旨の発言があり,警察側から「配置された女性警察官は,積極的に業務を行い確実にレベルアップしているほか,他の係員もその影響を受けて業務意欲が向上するなど相乗効果が出ている。」旨の説明があった。
   委員から「長時間勤務者にはどのような対応を行っているのか。」旨の発言があり,警察側から「業務の性質上,長時間勤務を余儀なくされる職員については,業務が落ち着いた時期に休暇を取得させるなどの対応を行っている。」旨の説明があった。
    
○人身安全関連事案への対応状況について(令和2年上半期)
   令和2年上半期におけるストーカー事案,配偶者からの暴力事案等及び児童虐待事案への対応状況並びに主な取組内容について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
  委員から「こうした事案の再発防止のためには,加害者を更生させることが重要ではないか。」旨の発言があり,警察側から「ストーカーの加害者の中には,被害者に対する執着心や支配意識が非常に強く,行政措置や検挙を繰り返しても効果が乏しく,行為を繰り返す者がいる。ストーカー総合対策関係省庁会議において『ストーカー総合対策』が取りまとめられ,警察が加害者に精神科医等への受診を勧めるなど,精神科医との連携を推進する制度が盛り込まれたことを受け,当県警察でも平成30年6月からこの制度を運用している。この制度を活用し,これまでに数件,警察から加害者に治療等の勧奨を行っているが,加害者が医療機関への受診を拒否するなどの課題があるため,本制度の効果的な運用に努めていく。また,加害者の更生に関する取組については,警察活動だけで全て対応できるものではないため,こうした取組を主体的に行う関係機関との連携が重要であると考えている。」旨の説明があった。

○少年非行,子供の性被害の状況について(令和2年上半期)
   令和2年上半期における少年非行及び子供の性被害の状況として,少年非行の状況,子供の性被害の状況及び今後の取組について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
   委員から「令和2年上半期は高校生による非行が増加しているが,これには,どのような特徴があるのか。」旨の発言があり,警察側から「特徴としては,万引き,自転車盗,オートバイ盗などの初発型非行(動機が比較的単純で犯行が容易な犯罪)が増加している。」旨の説明があった。
○少年サポートセンターふくやまの仮移転について
   平成25年9月,警察と福山市が「青少年の健全育成活動の推進に関する覚書」を締結し,少年相談,立ち直り支援活動等を推進するため,福山市管理の商業施設「エフピコRiM」内に開設された『少年サポートセンターふくやま』が,「エフピコRiM」の再生計画を理由に閉鎖されることに伴い,仮移転することなどについて報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
   委員から「仮移転先までの交通の利便性は良いのか。」旨の発言があり,警察側から「仮移転先はJR福山駅から約2.5キロメートル離れた福山市男女共同参画センターの2階になるため,これまでの場所に比べれば不便になるが,十数台の駐車可能な無料駐車場が完備され,バス停も近隣に設けられていることから,大きな支障はないものと考えている。」旨の説明があった。

○警察署警務課による証拠物件一括保管の試行について
   これまで警察署における証拠物件の取扱保管については事件主管課が行っていたところ,証拠物件の厳格な管理,業務の効率化を図るため,令和2年9月16日から令和3年3月31日までの間,警察署警務課による証拠物件の一括保管を試行することなどについて報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
   委員から「試行は何署で行うのか。」旨の発言があり,警察側から「3署を予定しており,1日の証拠物件の出納件数を踏まえて選定している。」旨説明があり,さらに,委員から「証拠物件の厳格な管理を徹底する上で,警務課が証拠物件の一括保管を行うことは良い取組である。将来的にはハード面の強化も行っていただきたい。」旨の発言があった。
   委員から「警察署の業務負担が増すのではないか。また,具体的にはどのような効果が期待されるのか。」旨の発言があり,警察側から「警察署内における管理体制の変更であるため,警察署の業務負担が増加することはない。これまで証拠物件の管理は各課が行っていたが,警務課が一元管理することで証拠物件出納時の厳格な確認が行われるとともに,点検業務の効率化が図れるものと考えている。」旨の説明があり,さらに,委員から「事件主管課からすれば,警務課が証拠物件の一括保管を行うことで証拠物件の出納に,これまでよりも手間がかかってしまうことになるため,試行の結果を踏まえ,必要があればその点を効率的に行える方法も検討してみてはどうか。」旨の発言があった。

○持続可能な交通安全施設等の整備の在り方に関する検討結果を踏まえた今後の方針について
   今後,本格的な人口減少と高齢化社会を迎える中,信号制御機の約3割が耐用年数を超過するなど,交通安全施設等の維持管理(老朽化対策)が喫緊の課題となっている中,この度,有識者等で構成される検討会から提言を受け,これを踏まえ,中長期的視点に立った交通安全施設等の整備方針を確立するとともに,その理解促進を図りつつ,各種取組を推進することについて報告を受けた。
○令和2年広島県夏の交通安全運動の実施結果について
   令和2年7月11日から7月20日までの期間に実施した令和2年広島県夏の交通安全運動の結果として,運動期間中の交通事故発生状況,重点推進事項等について報告を受けた。

【特記事項】

○警察側から,当県で開催予定であった「16都道府県公安委員連絡会議」の開催中止について説明があった。
○警察側から,当県警察職員による傷害事件等の発生について説明があった。