定例会議の開催概要(令和2年6月3日)
令和2年6月3日(水曜日)
定例会議では,次の事項などについて警察本部から説明,報告を受け,公安委員会としての意思決定を行いました。
【議題】
○広島県監査委員による監査の受監について
広島県代表監査委員から,本年度における監査の実施についての通知を受理するとともに,その概要について説明を受け,決裁した。
《委員等の発言要旨》
委員から「情報通信部長が,この度の委員監査における受監対象者になっていない理由は何か。」旨の発言があり,警察側から「情報通信部長の所属は中国四国管区警察局であるため,この度実施される県の監査では受監対象者にはなっていない。」旨の説明があった。
○監査の実施について
広島県代表監査委員から通知のあった監査の実施について説明を受け,決裁した。
○審査請求の審理結果について(2件)
更新時に交付した運転免許証の区分に関する審査請求2件について,審理官による審理経過及び裁決案の説明を受け,それぞれ案のとおり議決した。
○運転免許の行政処分について
運転免許の行政処分に関する意見聴取の結果等13件について説明を受け,案のとおり議決した。
○法定苦情の処理について(2件)
公安委員会で受理した法定苦情について,調査結果及び苦情申出に対する通知案2件について説明を受け,案のとおり議決した。
○公安委員会宛文書の処理について
公安委員会宛てに送付された文書の内容及びその処理案について説明を受け,案のとおり議決した。
【報告】
○警察・商工労働委員会説明事項について
令和2年6月5日に開催される警察・商工労働委員会における警察本部からの説明事項等について報告を受けた。
○少年警察ボランティアの活動状況について(令和元年度中)
令和元年度中における少年警察ボランティアの活動状況として,少年警察ボランティアの名称と委嘱内容,活動状況,課題と活動方針等について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
委員から「少年指導委員と少年補導協助員には,どのような人を委嘱しているのか。」旨の発言があり,警察側から「少年指導委員は少年補導協助員を兼務しており,現在,少年補導協助員784人のうち,25人が少年指導委員に委嘱されている。少年指導委員には社会的信望を有し,熱意と時間的な余裕があり,生活が安定し健康で活動力がある人を委嘱しており,少年補導協助員には少年非行防止や健全育成への熱意があり,地域に精通し信望が厚く,健康で時間的な余裕がある人を委嘱している。」旨の説明があり,さらに,委員から「少年補導協助員の活動の中で,少年サポートルーム等において,農業体験による居場所づくりや立ち直り支援を行っているようだが,農業体験とはどのような取組を行っているのか。」旨の発言があり,警察側から「少年補導協助員が少年と共に芋を育て,それを一緒に食べることを通じて,少年の居場所づくりや立ち直り支援を行っている。」旨の説明があった。
委員から「少年補導協助員と少年指導委員は警察署から推薦してもらうのか。」旨の発言があり,警察側から「少年補導協助員は全警察署から推薦してもらっており,少年指導委員は風俗営業の立入りや助言の権限を有するため,風俗営業所を多数有する3警察署から推薦してもらっている。」旨の説明があった。
委員から「任期は何年になるのか。」旨の発言があり,警察側から「少年指導委員と少年補導協助員の任期は2年であり,再任は妨げないことになっている。」旨の説明があり,さらに,委員から「大学生にも委嘱されているが,大学生による支援活動はどのような取組を行っているのか。」旨の発言があり,警察側から「広報啓発や街頭補導等の活動のほか,学力を活かして少年に対する学習支援を行ってもらっている。」旨の説明があった。
○学校教育活動再開時における児童・生徒の交通事故防止対策の強化について
例年4月に実施している新入学生を含む児童・生徒に対する通学路での街頭指導や交通安全教育が,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための学校休校により未実施であり,児童・生徒が関係する交通事故の発生が懸念されることから,学校教育活動の再開を捉えて交通事故防止対策の強化を図ることなどについて報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
委員から「学校教育活動が再開され,交通事故の増加が懸念されることから,しっかりと児童,生徒への交通事故防止対策を行っていただきたい。」旨の発言があった。
委員から「新型コロナウイルス感染症の影響により学校が休校となり,児童,生徒は自宅待機となっていたが,こうした状況を踏まえると,4月と5月に発生した児童,生徒が関係する交通事故件数は,実質的に減少したとは言えないのではないか。」旨の発言があり,警察側から「県内全体の交通事故の減少率と比較すると,児童,生徒(高校生以下)が関係する交通事故の発生は減少していると考えている。この期間中に発生した児童,生徒が関係する交通事故の中では,私用中の高校生が関係する交通事故の発生の割合が高かった。」旨の説明があり,さらに,委員から「交通事故の発生件数が減少したとしても,想定よりもその割合が低ければ,どのような原因があるのかをしっかりと分析し,把握しておくことが重要と考える。」旨の発言があった。
○大規模災害を想定した災害警備図上訓練の実施について
梅雨期及び台風期に備え,災害警備対策本部各班の任務及び連携要領を確認させ,災害対処能力の向上を図ることを目的に,豪雨による大規模災害を想定した災害警備図上訓練を実施することについて報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
委員から「平成30年の豪雨災害を踏まえ,情報発信はどうするのか。」旨の発言があり,警察側から「優先度を設定し,県民の安全や生活に及ぼす影響が大きい情報から発信していく必要があると考えている。」旨の説明があった。
委員から「新型コロナウイルス感染症が蔓延している中で,実際に大規模災害が発生した場合,避難所での対応をどのようにするのかを,関係機関とともに事前に対処方針を決定しておく必要があると思う。」旨の発言があった。
【特記事項】
○警察側から,令和2年5月28日に開催された警察・商工労働委員会での説明状況について説明があった。