定例会議の開催概要（令和２年６月１０日）
令和２年６月１０日（水曜日）
定例会議では，次の事項などについて警察本部から説明，報告を受け，公安委員会としての意思決定を行いました。
【議題】
○公安条例専決処理状況について（令和２年５月中）
令和２年５月中における公安条例の専決処理状況について説明を受け，了承した。
○行政訴訟事件の発生と訴訟代理人等の指定について
運転免許取消処分の取消に関する行政訴訟事件の発生及び当該訴訟の代理人等を指定する案について説明を受け，案のとおり議決した。
○公務中の交通事故の損害賠償について
平成２５年１２月５日，広島県福山市において発生した警察職員による公務中の交通事故損害賠償に係る県議会への議案の提案，事故概要，損害賠償額等について報告を受けた。
○審査請求の審理結果について（２件）
更新時に交付した運転免許証の区分に関する審査請求２件について，審理官による審理経過及び裁決案の説明を受け，それぞれ案のとおり議決した。
○審査請求の却下について
運転免許停止処分に関する審査請求について，却下する裁決案の説明を受け，案のとおり議決した。
○審査請求の受理及び審理官の指名について（２件）
運転免許取消処分に関する審査請求及び更新時に交付した運転免許証の区分に関する審査請求を受理するとともに，審理に関する事務を補佐させる審理官を指名する案について説明を受け，案のとおり議決した。
○運転免許の行政処分について
運転免許の行政処分に関する意見聴取の結果等１５件及び留保中の１件について説明を受け，案のとおり議決した。
○法定苦情の処理について（４件）
公安委員会で受理した法定苦情について，調査結果及び苦情申出に対する通知案２件について説明を受け，案のとおり議決するとともに，通知文の送達に伴う苦情処理の完結２件について報告を受け，決裁した。
○法定苦情の受理について
公安委員会に申し出られた法定苦情を受理するとともに，その内容及び処理案について説明を受け，案のとおり議決した。
○公安委員会宛文書の処理について
公安委員会宛てに送付された文書の内容及びその処理案について説明を受け，案のとおり議決した。
【報告】
○警察・商工労働委員会説明事項について
令和２年６月１２日に開催される警察・商工労働委員会における警察本部からの説明事項等について報告を受けた。
○令和２年度６月補正予算（案）について
令和２年広島県議会６月定例会に上程予定の令和２年度６月補正予算（案）の内容について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
委員から「平成２５年に福山市の県道で発生した公務中の交通事故に伴う損害賠償事案の交通事故損害賠償費が計上されているが，この事故を起こした公用車は任意保険に加入していたのか。」旨の発言があり，警察側から「任意保険に加入していなかったが，この事故をきっかけに，平成２７年からは四輪車両，平成２８年からは二輪車両の全てに任意保険をかけることになった。」旨の説明があり，さらに，委員から「新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として，留置施設内にある分隔居室の出入口扉等にアクリル板を設置する費用などが事業費として計上されているが，具体的にはどのような対策を行うのか。」旨の発言があり，警察側から「新型コロナウイルス感染症の疑いのある被留置者を隔離し，感染拡大防止を図るため，分隔居室の出入口扉等の金網部分にアクリル板を設置するほか，空調及び換気設備の改修工事を行うことにしている。」旨の説明があった。
委員から「これまでに新型コロナウイルス感染症の疑いのある被留置人の取扱いはあったのか。」旨の発言があり，警察側から「警視庁などでは取扱いはあったが，本県での取扱いはなかった。」旨の説明があった。
○欠員補充等に伴う警察官人事異動について
欠員補充及び異動が必要な者を対象とした警察官の人事異動の異動日程等について報告を受けた。
○初任科第２４２期卒業式の挙行について
令和２年７月３１日に広島県警察学校において挙行される初任科第２４２期卒業式の概要について報告を受けた。
警察側から「警察学校では，新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として，マスクの着用，手指消毒を徹底させているほか，集団感染を防ぐために術科の授業では乱取りなどの人との接触を要する訓練は控えさせており，授業でもソーシャルディスタンスの確保に配意した配席にするなどの対策を行っている。」旨の発言があった。
○新型コロナウイルス感染症が及ぼす治安への影響について
新型コロナウイルス感染症が及ぼす治安への影響として，特殊詐欺被害状況，ＤＶ相談受理状況及び児童虐待相談受理状況について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
委員から「本年５月に広島市内で発生した特別定額給付金の申請手続に便乗した特殊詐欺事件では，高齢者からキャッシュカード２枚と約２００万円を騙し取っているようだが，高齢者によるＡＴＭからの引き出し金額が制限されている中で，どのようにして約２００万円もの金額を引き出したのか。」旨の発言があり，警察側から「この事件に関しては被害者自身が金融機関で手続を行い，あらかじめ現金引き出し上限額を解除していたことから，多額の現金を引き出されている。」旨の説明があり，さらに，委員から「こうした新たな手口については，しっかりと広報を行っているのか。」旨の発言があり，警察側から「新たな手口については，他県等での発生直後から様々な広報媒体を活用し，速やかに県民に対して広報を行っている。」旨の説明があった。
委員から「新型コロナウイルス感染症の影響で多くの店舗が営業自粛となり閉店を余儀なくされていたと思うが，これに乗じた犯罪が増加したのではないか。」旨の発言があり，警察側から「出店荒らしなどの侵入窃盗が多発することを警戒していたが，想定したよりも，こうした手口の発生件数は少なかった。」旨の説明があった。
委員から「本県では，新型コロナウイルス感染症が関連する自殺事案の発生はあったのか。」旨の発言があり，警察側から「自殺未遂も含めて数件の発生があった。」旨の説明があった。
○災害警備対策について
災害警備対策として，広島県内の現状，警察職員の感染防止対策，災害警備諸対策及び避難所対策と警察措置について報告を受けた。
《委員等の発言要旨》
委員から「県等の関係機関から必要な情報をリアルタイムに提供してもらえるよう今後も協力要請していただきたい。」旨の発言があった。
【特記事項】
○警察側から，令和２年６月５日に開催された警察・商工労働委員会での説明状況について説明があった。
