定例会議の開催概要(令和元年8月7日)
令和元年8月7日(水曜日)
定例会議では,次の事項などについて警察本部から説明,報告を受け,公安委員会としての意思決定を行いました。
【議題】
○広島県警察の組織に関する規則の一部改正(案)について
「放射線同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」の名称が「放射性同位元素等の規制に関する法律」に変更され,令和元年9月1日に施行されることに伴い,都道府県警察において,特定放射性同位元素の盗難防止の観点から,同元素の取扱い施設に対する立入検査や運搬時の指示が可能になり,警察庁警備局警備運用部警備第二課の所掌事務に「特定放射性同位元素の防護に係るものに関すること」が追加されたことを受けて,警察本部警備部警備課及び危機管理課の所掌事務を見直すため「広島県警察の組織に関する規則」の一部を改正する案について説明を受け,審議した。
○広島県歓楽的雰囲気を過度に助長する風俗案内の防止に関する条例の一部改正(案)について
政府において,成年被後見人及び被保佐人を一律排除する規定等を設けている制度について見直しがなされ,「成年被後見人等の権利制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律」が令和元年12月14日に施行されることに伴い,「広島県歓楽的雰囲気を過度に助長する風俗案内の防止に関する条例」の一部を改正する案について説明を受け,案のとおり議決した。
○警察職員等の援助要求について
山口県公安委員会からの警察職員等の援助要求に基づき,当県警察職員等を山口県警察に派遣する案について説明を受け,案のとおり議決した。
○警察職員の援助要求について
滋賀県公安委員会からの警察職員の援助要求に基づき,当県警察職員を滋賀県警察に派遣する案について説明を受け,案のとおり議決した。
○人事案件について
人事案件について説明を受け,了承した。
○監察の実施状況等について
最近の監察の実施状況等について説明を受け,了承した。
○犯罪被害者等給付金支給裁定について
犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律に基づく遺族給付金の支給申請を受理し,所要の調査を実施した上での給付金支給裁定案について説明を受け,案のとおり議決した。
○審査請求の審理結果について(2件)
更新時に交付した運転免許証の区分に関する審査請求2件について,審理官による審理経過及び裁決案の説明を受け,案のとおり議決した。
○審査請求の受理及び審理官の指名について(2件)
広島県情報公開条例に基づく行政文書開示請求に対する不開示決定に関する審査請求及び更新時に交付した運転免許証の区分に関する審査請求を受理するとともに,審理に関する事務を補佐させる審理官を指名する案について説明を受け,案のとおり議決した。
○道路交通法施行令の改正に伴う広島県警察関係手数料条例の一部改正(案)について
令和元年7月24日の定例会議で説明を受け審議中であった「道路交通法施行令の改正に伴う広島県警察関係手数料条例」の一部を改正する案について,案のとおり議決した。
○臨時適性検査等を行う医師の拡充について
道路交通法に定める臨時適性検査等の体制の拡充を図るため,同法施行規則の規定に基づき,脳卒中及び認知症の検査を行う医師を新たに選任する案について説明を受け,案のとおり議決した。
○運転免許の行政処分について
運転免許の行政処分に関する意見聴取の結果等29件について説明を受け,案のとおり議決した。
○小型無人機等の飛行に関する通報受理について
重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律第9条第3項の規定により禁止されている小型無人機等の飛行に関する通報内容及び受理状況について説明を受け,了承した。
○警察署協議会の委員の委嘱(案)について
広島県警察署協議会の委員の委嘱等に関する規程に基づき,佐伯警察署長から推薦された3人の候補者を次期委員として委嘱する案について説明を受け,案のとおり議決した。
○法定苦情の処理について(4件)
公安委員会で受理した法定苦情について,通知文の送達に伴う苦情処理の完結4件について報告を受け,決裁した。
○法定苦情の受理について(2件)
公安委員会に申し出られた法定苦情2件を受理するとともに,その内容及び処理案について説明を受け,案のとおり議決した。
○公安委員会宛文書の処理について
公安委員会宛てに送付された文書の内容及びその処理案について説明を受け,案のとおり議決した。
【報告】
○警察・商工労働委員会説明事項について
令和元年8月19日に開催される警察・商工労働委員会における警察本部からの説明事項等について報告を受けた。
○女性の活躍と全職員のワークライフバランスの推進状況について(令和元年上半期)
令和元年上半期における女性の活躍と全職員のワークライフバランスの推進状況として,女性の活躍,働きやすい職場環境づくり及びワークライフバランスの推進状況について報告を受けた。
委員から「時間外勤務時間の上限は何時間か。」旨の発言があり,警察側から「原則として月45時間以内であるが,警察は業務の特殊性から複数月平均80時間以下等を上限としている。」旨の説明があった。
委員から「女性警察官対象逮捕術講習は希望者を募って実施したのか,それとも指名して実施したのか。」旨の発言があり,警察側から「希望者を募って実施した。この度,受講した90名の女性警察官は,現場活動に従事している交番勤務員等であった。」旨の説明があり,さらに,委員から「今後も講習を実施していくのか。」旨の発言があり,警察側から「順次,この講習を実施する。男性警察官には,より実戦的な逮捕術講習を実施することを計画している。」旨の説明があった。
○親子ふれあいデーの開催について
「広島県警察次世代育成と女性活躍推進のための行動計画」において,子供と触れ合う機会の充実を掲げていることから,子供に保護者の職場を見学させることで仕事への理解と親子の絆を深めることなどを目的に,警察本部で勤務する職員とその子供等が参加する「親子ふれあいデー」を開催することについて報告を受けた。
○人身安全関連事案への対応状況について(令和元年上半期)
令和元年上半期におけるストーカー事案,配偶者からの暴力事案等及び児童虐待事案への対応状況等について報告を受けた。
委員から「近年,当県において深刻な児童虐待事案が発生しているのか。」旨の発言があり,警察側から「平成27年,平成28年等に死亡した事案が発生している。」旨の説明があり,さらに,委員から「児童相談所の業務負担が高まっている中で,児童相談所との連携は上手く図られているのか。」旨の発言があり,警察側から「派遣警察官との連携が図られている。他の児童相談所から現職警察官の派遣を望む声もあり,県とも協議を進めている。」旨の説明があった。
○子供・女性を犯罪から守るための取組状況について(令和元年上半期)
令和元年上半期における子供・女性を犯罪から守るための取組状況として,性犯罪等及び前兆事案の取扱状況,取組内容等について報告を受けた。
○当面の警備情勢について
当面の警備情勢として,平和記念式典等に伴う警備措置結果について報告を受けた。
委員から「騒音苦情の取扱いはあったか。」旨の発言があり,警察側から「取締りに至るような事案の取扱いはなかった。」旨の説明があった。
【特記事項】