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MVB2018受賞者レポート02[田尻浩氏/(有)GUTS]

2018年11月20日

MVB2018受賞者レポート02

受賞時の様子

有限会社GUTS
田尻 浩 代表取締役

<プロフィール>
マツダ株式会社(設計部門)を経て、国内外の自動車部品メーカー(設計部門)の派遣エンジニアを経験。2005年東広島市にて有限会社GUTSを設立。派遣エンジニアの実力主義とワークスタイルの変革を推進する。
7児の父として、3回の育児休暇と1回の育爺休暇を取得。

<企業情報>
企業ロゴ
URL/http://guts-group.com/
業種/自動車部品の設計請負・エンジニア派遣
従業員数/10名


エンジニア派遣というワークスタイルの変革が難しい業種において、エンジニアが働きやすい環境、先端技術に触れられる環境を作ろうと、有限会社GUTSを立ち上げ、ご自身の体験をベースに様々な取組をされている代表の田㞍氏。ワーク・ライフ・バランスを実現し、社員はもちろん、社員の家族からも愛される会社づくりのために行なっている取組について、詳しく伺いました。


「家族に寄り添う時間」があるから仕事も頑張れる

社員のワーク・ライフ・バランス実現を目指して、昨年度は「毎週水曜日と毎月19日は定時退社する」「年3回10連休の大型連休を取る」「年11日の有給休暇を取る」の3つを目標として掲げました。
毎週水曜の定時退社は全員達成、毎月19日の定時退社も含めたパーフェクト達成者は2名出ました。
大型連休に関しては、1回あたりの平均取得日数が9.83日(GW9.25日、盆9.38日、正月10.88日)、有給休暇の取得は社員平均10.05日と目標は達成出来ませんでしたが、確実に休暇取得の促進が図られています。

家族と寄り添うプライベートの時間は心の拠り所になり、家族との時間があるからこそ、仕事でも頑張れるというサイクルが生まれると考えています。
ワークとライフが良いサイクルで回せて、一緒に働く仲間が笑顔で働けるようにしていきたいと思います。

「笑顔でOK!」がGUTS流。助け合いの雰囲気づくり

休みの取得以外にも、GUTSでは育休・育爺休暇、在宅勤務、子連出勤、子育アドバイザー、シングル制度など、様々な制度を社員と一緒に作ってきました。
社員の中にはシングルマザーとシングルファザーが3名在籍しています。働き方に制限のある彼ら彼女らが会社で最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を徹底して追求し、子育てのプレッシャーやストレスを軽減するための環境整備を行っています。

子連れ出勤時の様子
全体ミーティング日の子連出勤の様子。

制度の充実は勿論大切ですが、それと同じくらい大切なのは、社員同士が助け合おうとする雰囲気づくりだと思っています。
その一環として、ミーティング内に「家族の話題コーナー」を設けて、家族の近況や子供の学校行事などについて共有したり、おでかけスポットの情報交換をしたりしています。社員がお互いの家族のことまで理解することで、お互いの家庭の事情に配慮して助け合って仕事をしようという雰囲気につながっています。また、年2回、社員とその家族が一緒にボランティア活動に参加する日を設け、社員がお互いの家族と顔をあわせる機会も作っています。
日頃から社員の家族のエピソードを聞いていたり、実際に顔をあわせたりしていることで、誰かが子供の体調不良で突発的に休んだり早退したりしても、「〇〇ちゃん、大丈夫かな」「早く帰ってあげて!」と優しい気持ちで社員同士がフォローすることが出来るようになりました。

イクボスとして「変える意思は行動で見せる」

私自身がイクボスとして特に意識しているのは「変える意思を行動で見せる」ことです。
例えば、お客様への対応。エンジニア派遣という業務の特性上、お客様の会社で仕事をする従業員が多いので、定時退社や大型連休、その他制度を実現していくためには、お客様の理解がなければ成り立ちません。そのために、実際に私が経営者として自社のスタンスを直接お客様に説明するようにしています。説明の際は「弊社社員のために我慢をお願いする」のではなく、「時代の流れとGUTS流イクボス」をご説明することで、理解して頂いています。

また、ボランティア団体「ボランティアGUTS」の代表として、ボランティアを通じて地元の保育園、小学校、企業、住民にイクボスのPR活動を行ったり、東広島商工会議所工業部会の副部会長として働き方改革をテーマにした講話を実施したりと、地域での啓発活動も積極的に行っています。
イクボスの普及を通じて、自社は勿論、地域全体にワーク・ライフ・バランスが広まって、みんなが笑顔でいられる社会になるよう、今後も活動を続けていきたいと思っています。

ボランティアGUTSでの川の清掃活動
「ボランティア
GUTS」活動の様子。

 

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