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平成30年8月6日(月曜日)平成30年度平和記念式典に参列しました

印刷用ページを表示する掲載日2018年8月6日

8時,平和記念公園で行われた広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に参列しました。
ここでは,私が式典において挨拶したメッセージを掲載します。
平和記念式典
原爆犠牲者の御霊に,広島県民を代表して,謹んで哀悼の誠を捧げますとともに,今なお,後遺症で苦しんでおられる被爆者や,ご遺族の方々に,心からお見舞い申し上げます。
草木も生えないと言われた被爆75年をあと2年後に控え,私たちは今大きな波にさらされています。
一筋の光明は,広島と長崎で我々が潜り抜けた筆舌に尽くし難い非人道的な経験が,本当は口にしたくもない被爆者の長年にわたる証言によって多くの国に共有され,核兵器の非人道性に軸足を置いた核兵器禁止条約が国際的に合意されたことです。
他方,世界では各地で国際的緊張が高まり,核兵器国は競って核兵器の更新や能力向上,さらには「使える核兵器」の開発にまで進もうとしています。これは,未だに核兵器国を中心とする国々が,核抑止力による力の均衡を信じているからです。
では,核抑止力の本質は何か。簡単に子供に説明するとすれば,このようなものではないでしょうか。
「いいかい,うちとお隣さんは仲が悪いけど,もし何かあれば,お隣のご一家全員を家ごと吹き飛ばす爆弾が仕掛けてあって,そのボタンはいつでも押せるようになってるし,お隣さんもうちを吹き飛ばす爆弾を仕掛けてある。一家全滅はお互い,いやだろ。だからお隣さんはうちに手を出すことはしないし,うちもお隣に失礼はしない。決して大喧嘩にはならないんだ。爆弾は多分誤作動しないし,誤ってボタンを押すこともないと思う。だからお前は安心して暮らしていればいいんだよ。」
一体どれだけの大人が本気で子供たちにこのような説明をできるというのでしょうか。良き大人がするべきは,お隣が確実に吹き飛ぶよう爆弾に工夫をこらすことではなく,爆弾はなくてもお隣と大喧嘩しないようにするにはどうすればよいか考え,それを実行することではないでしょうか。
私たちは,二度も実際に一家を吹き飛ばされ,そして今なおそのために傷ついた多くの人々を抱える唯一の国民として,核抑止のくびきを乗り越え,新たな安全保障の在り方を構築するため,世界の叡智を集めていくべきです。NPT運用検討会議も開催される2年後の被爆75年に向けて,今こそ世界に向けて立ち上がり,行動するときです。私たちの,そして世界中の子供たちに,本当の安心をもたらすために全力を尽くすことが,我々日本の大人たちの道徳的責任だと確信します。
結びに,広島県としても,将来の世代のために核兵器を廃絶し,誰もが幸せで豊かに暮らせる平和な世界を残すことができるよう,世界の皆様と行動していくとともに,高齢化が進む国内外の被爆者援護の更なる充実に全力を尽くすことを改めてここに誓い,平和へのメッセージといたします。

また,17時,県庁1階ロビーにおいて,平成30年7月豪雨災害から1か月を迎え,この度の災害での犠牲者を悼み,県職員による黙とうを奉げるとともに,献花を行いました。
ここでは,私の追悼の言葉を掲載します。
追悼献花台は,8月6日(月)は17時から18時まで,8月7日(火)は9時から17時まで開放しておりますので,一般の方も献花台が開放されている時間内で,お花を御持参いただければ献花できます。
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この度の災害では,発生直後から被災者の皆様の救助・救援に全力を挙げてまいりましたが,108名もの尊い命が失われ,今なお,6名の方が行方不明となっておられます。行方不明となられている方を,引き続き,全力で捜索するとともに,お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈りし,残された御遺族の皆様,被災された多くの皆様に対し,心よりお見舞いを申し上げます。
この1月の間,国や全国の自治体から人的・物的支援を頂き,また,惨状に心を痛められた県民を始め全国の皆様から,義援金やボランティア活動など,多大なる御支援を頂きました。深く感謝申し上げたいと存じます。今もなお,多くの皆様が避難生活を続けられ,また,多くの不安を抱えておられます。
戦後最大級の未曾有の大災害となりました今回の豪雨災害に,真っ向から向き合い,一日も早く被災者の皆様が安心して暮らせる日常を取り戻すことができるよう,国や他の自治体の力も借りながら,今,本県で発揮しうる最大限の力で取り組んでいくことを誓いまして,追悼の言葉といたします。

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