16時30分、第120回広島県清酒品評会褒賞状授与式に出席しました。
組合員並びに杜氏の皆様には、日ごろから「広島の酒」づくりへの多大な御貢献に対し厚く御礼を申し上げますとともに、本日入賞された皆様には心からお祝いを申し上げます。
さて、今年の原料米は、稲が実る時期にあたる8月上旬から9月下旬にかけて平均気温が平年より高く推移したことで溶けにくい傾向になったことや、逆に酒造期にあたる12月から2月にかけて平均気温が低い状況となり、酒造りにおいては、冷え込み対策や発酵温度の維持に苦労された会社もあったと伺っています。
このような厳しい環境の中、今年の品評会に出品されたお酒は、例年どおり、いずれも酵母が醸し出す華やかな香りと、麹や米に由来する上品な甘味や「広島の酒」らしい旨味の余韻を感じる逸品ばかりとお聞きしております。
これも、ひとえに皆様方の御努力の賜物であり、深く敬意を表する次第です。
県では、「おいしい!広島」の実現に向けて本県の食の魅力を発信することで、県内外からの広島のおいしいイメージを醸成することに取り組んでいます。
広島県産日本酒につきましては、昨年、美食の国フランスで100年以上の歴史のある国際的な食と物産の展示会に出展するなど、新規商流の構築やプロモーションの実施による認知度向上に取り組んでいます。
今後、こうした取組を足掛かりとして、「広島の酒」のブランド化を引き続き加速させてまいります。
どうか、組合員の皆様には、先達より長年にわたり培われてきた伝統の技にさらに磨きをかけられますとともに、「広島の酒」が国内外の多くの方々に愛されることで本県の食の魅力向上をけん引していただきますようお願い申し上げます。