10時30分、令和7年度広島県警察学校入校式に出席しました。
この度、皆さんが晴れて広島県警察の一員となられましたことを、心からお祝い申し上げます。
本県では、県民だけでなく本県を訪れる誰もが日本一の安全安心を実感できる広島県の実現を目指して、「減らそう犯罪広島県民総ぐるみ運動」を展開しており今年で23年目を迎えます。
これまで、県民の皆様と協働して取り組んできた結果、昨年の刑法犯認知件数は約1万4千件と、ピーク時の4分の1以下まで減少しています。
しかしながら、最近の状況をみますと、昨年まで3年連続で増加しており、その原因の一つとして社会問題となっている「特殊詐欺」や「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」といった新手の詐欺が急増していることが挙げられ、取締りだけでなく、被害に遭わないための広報も強化しているところです。
また、依然として高齢者の関係する交通死亡事故が全体の半数以上を占め、さらに以前から懸念されている南海トラフ地震や豪雨災害等への対策も
警察として対処能力の強化が求められているところであり、警察の治安維持活動に対する県民の期待は極めて大きいものがあります。
こうした状況の中、皆さんは、警察職員として、県民の安全と平穏な社会生活を守る大切な役割を担っていかれることになります。
どうか、これから迎える警察学校での厳しい研修・訓練を通じて強い使命感と責任感を培われ県民の期待に応えることのできる警察職員となられますよう、心から期待しております。