今日は,県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」として,坂町を訪問しました。
はじめに,坂町漁業協同組合を訪問し,かき打ちの作業場を見学しました。現在,34名の組合員のうち17名がかき養殖業ですが,かき養殖に携わる方は年々減少しており,他の業種と同様に後継者不足が課題だそうです。現在,かき養殖を継続されている方をはじめ組合として地産地消の拡大を目標に,地物の魚等を販売する土曜朝市を開催するなど意欲的に操業を行っておられます。坂町は昔から,さつま芋とかきの産地として有名だったそうです。かきの季節になりました。皆さんも美味しい広島かきをご賞味ください。
次に,坂公民館へ坂雅正会(さかがしょうかい)をお訪ねしました。坂雅正会は,100年以上にわたって日本古来の伝統音楽である雅楽を承継しておられます。雅楽は,三管,三鼓,両弦で演奏されるものだそうで,楽器そのものが大変貴重であるため,まずは,曲を歌にして,歌うことで練習するのだそうです。私も初めて,笙(しょう)を吹かせていただきましたが,やわらかい和音が奏でられるのが特徴的でした。
次に,坂町町民センターへ子育て支援サークル「ぱおぱお」の活動の様子を見学に伺いました。「ぱおぱお」は子育て支援のボランティアグループで,月に1回,0~3歳の親子の集いの広場を開いて,育児に関して親同士の情報交換や仲間づくりなどに取り組んでおられ,今日も20組以上の方が参加されていました。皆さん和気あいあいと楽しそうに過ごされていましたが,事務局としては,特に運営経費について厳しい状況にあるため,フリーマーケットに出店し,その収入等で賄うこととしているそうです。
この後,坂町町民センター大ホールで,県政知事懇談を行いました。今回は,子育て支援サークルの代表の方,保育園保護者会や中学校PTAの会長さん,成人式の実行委員長さん,女性会や老人クラブの代表の方,そして雅楽や軟式野球の指導者など,老若男女,文化・スポーツと非常に幅広い範囲の方々に参加していただきました。多くの方が,自分自身がお世話になった学校や保育園,或いは,育ててくれた地域だから,その恩返しのつもりで活動に取り組んでいるという感じで,坂町はそういった地域愛が強みとなっている町だと感じました。