広島県では,質の高い臨床研究及び治験の推進に寄与できる人材の育成を目的として,本年度も研修会を開催しました。
1 実施概要
(1) 日 時 令和元年12月14日(土曜日) 13時00分~17時30分
(2) 会 場 広島YMCA国際文化センター 2号館 大会議室(広島市中区八丁堀7-11)
(3) プログラム
座長:広島大学病院 薬剤部 教授 松尾 裕彰氏
時 間 |
内 容 |
13時00分~13時10分 |
開会挨拶 |
13時10分~13時40分 |
☆「CRC入門講座」
株式会社EP綜合植木 緑 氏
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13時40分~14時30分 |
「これだけは知っておいてほしい臨床研究法」
岡山大学病院新医療研究開発センター堀田 勝幸 氏
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14時30分~14時40分 |
(休憩 10分) |
14時40分~15時30分 |
☆「長崎大学病院における治験業務効率化とSMOとの協働」
臨床薬理学会認定CRC長崎大学病院鶴丸 雅子 氏
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15時30分~16時20分 |
「依頼者がこれからのCRCに求めること」
日本製薬工業協会推薦/アッヴィ合同会社北薗 拓馬 氏
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16時20分~17時10分 |
☆「遺伝子治療の臨床試験」
自治医科大学臨床研究支援センター久米 晃啓 氏
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17時10分~17時20分 |
☆「広島県治験等活性化事業が進める人材育成」
広島県薬務課製薬振興G
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17時20分~17時30分 |
質疑応答,総括 広島大学病院薬剤部 教授 松尾 裕彰氏 |
※講演の資料は,下欄「3.講演資料」に☆の資料を掲載しています。
(4)参加者数 130名
(5)主 催 広島県
共 催 一般社団法人広島県医師会,一般社団法人広島県病院協会,公益社団法人広島県薬剤師会,
一般社団法人広島県病院薬剤師会,一般社団法人広島県臨床工学技士会,一般社団法人広島県臨床検査技師会
後 援 公益社団法人広島県看護協会
2 研修会参加者のアンケート結果(抜粋)
研修会参加者130名のうち,119名の方からアンケートに回答していただきました。
講演内容(講師を含む)についての要望
- 実際の経験等をお話しいただける内容。(CRC)
- CRC業務の部分。(薬剤師)
- 各立場,各部署の幅広い演題を今後も続けていただきたい。再生医療について。(臨床検査技師)
- 3年目の参加になります。今回も大変興味深いお話で勉強になりました。しかし,いつも院内CRC,SMOCRC,依頼者の立場からのお話が多く,責任医師の顔が見えないのが残念に思います。責任医師からCRCへの意見などもうかがってみたいと思います。(その他CRCではない看護部,検査部の立場からなど)(その他)
- CRCの具体的な業務の話ももう少し聞きたかった。(薬剤師)
- 臨床研究法下の支援事例,要望を知りたい。(その他)
- 病院が求めるCRC像(SMOに向けて)(CRC)
- 抗がん剤治験についての取り組みについて聞きたい。(CRC)
- 治験事務局についてもテーマをあげてください。(看護師)
- 治験の電磁化についてもっと知りたいです。再生医療に興味ありました。そのインフラ面の構築を教えてほしいです。(渉外)
- 自然災害を経験されたご施設での治験実施の影響(体験談)をうかがってみたい。(渉外)
- 現場の人の講演を聞きたい。(CRC)
- 現場での工夫や対応法等(他院)について知りたい。(CRC)
- 立派な資料でありがたい反面,無料なのでそこにコストをあまりかけなくてもいいのでは?と思いました。治験を行っている病院のNSや薬剤師さんが参加しやすくなるような呼びかけ,募集方法など考えてみては?(看護師)
- 依頼者,医療機関それぞれ求めるものについて継続して聞きたい。(CRC)
- 人材育成が難しい。個々のレベルの問題か。他施設においての詳細な育成方法等があればうれしい。ゲノム医療について(看護師)
- 最近の治験での複雑さを検討する事例。臨床研究での多施設研究例。(薬剤師)
- スクリーニング,適応基準,除外基準をSMOの人はどうやっているのか?(医療職をもたない人)サービスとして力を入れていることなど。(看護師)
- 広島県全体の治験の状況についても聞いてみたいと思いました。(薬剤師)
- がんゲノム医療に関する講義を企画してほしい。(CRC)
- 内容が良かったので,また参加したい。(看護師)
- 臨床研究のモニタリングについて講演を要望します。(治験等事務局員)
- 治験ではなく,臨床研究に対してCRCが関わるようにしてほしいので,それを推進するような話。(医師)
- 今後もこのような研修会をしていただきたいです。(看護師)
- CRC向け,事務局向け,それぞれに分けてもわかりやすいのではないか。(看護師)
- ワークシートをなくすために何をするか。電カルへEDCの内容をとりこむなど,他施設が原資料をどう残しているか。(看護師)
- 法改訂があった場合は,そのわかりやすい解説があると理解の助けとなってよい。ふだん治験にあまりかかわらない人向けにも1~2演題があると,参加者皆が満足できると思う。(薬剤師)
- 治験の啓蒙活動について。具体的な方法など。被験者候補の患者様はもちろんですが,院内スタッフも正しい治験についての知識が乏しく,院内において風通しが悪い環境と感じるため。(薬剤師)
- マネジメントの話はなかなか聞けない内容なのでよかった。教育やマネジメントに関する話は今後も取り入れてほしい。(薬剤師)
広島県治験等活性化事業の事業内容に関しての意見,要望
- 年末年始の時期以外で開催して頂きたい。(臨床検査技師)
- 色々な職種,所属の人から,今後色々なお話が聞ければうれしいです。(臨床検査技師)
- 毎年参加させていただいています。毎年内容に変化があり,参考になっています。引き続き参加したいです。(薬剤師)
- 回数を増やしてもらいたい。(CRC)
- 治験業務に携わる以上,活性化することは素晴らしいと思っています。(渉外)
- また次回も参加しようと思います。(看護師)
- 具体的なケースレポートの紹介をしてほしい。(CRC)
- 内容の濃い演題でとても勉強になりました。再生医療の話をもっとお聞きしたい。(CRC)
- 回数を増やしてほしい。無料でこんなに学べてとても役に立つ。(CRC)
- 他県から参加しましたが,とても充実した内容で参加してよかったです。(看護師)
- CRCも大切な仕事/存在ですが,治験事務局のことも忘れないでほしいです。(治験等事務局員)
- また参加してみたいです。(CRC)
- 会場が広いとありがたいです。(薬剤師)
- 部屋が暑くて狭い。もう少し広い会場がよかった。(薬剤師)
- NSからCRCになってもやめる人が多いと聞くので,そのあたりの理由など聞かせてもらいたい。(看護師)
- 県内の実施施設の紹介も含めてほしい。大規模施設だけではなく,これから始める施設もしくは,中小規模の施設を含めて現状の発表から自施設への参考となる内容を聞いたり,各職種の立場からのご意見を頂きたい。NS,薬剤師,検査技師を含めて交流の場になるように工夫してほしい。(看護師)
- 今回は入門~最新情報まであり,興味深いプログラムだった。無料で単位も取得できてありがたい。(薬剤師)
- 後半に休憩を入れたほうが良いと思います。(CRC)
- 会場をもう少し検討してください。狭すぎる(人数の割に)。トイレ等少なく不便です。4時間以上の研修なので。(大学・専門学校等)
3 講演資料
※資料の転載,二次利用はご遠慮ください。
4 過去の開催状況
臨床研究・CRC研修会 開催報告
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