人間が生態系の破壊者にならないように。
毛皮用に捕獲されたり、鑑賞用のために採取されたりして、人間の手で絶滅に追い込まれた動植物は少なくありません。
また大規模な土地造成や海浜の埋め立てなどで生息環境を奪われた生物も多くあります。
水田の転用などによってナゴヤダルマガエルの生息地はどんどん減少。
人間の保護活動で種を保全しています。
人間と野生生物との共生の場が消えています。
過疎高齢化により中山間地域では、田畑の手入れが行き届かなくなりました。
里山が利用されなくなって、人間と野生生物とが共生していた「里地・里山」が荒廃したため、多くの動植物が絶滅の危機に直面しています。
人の手が入らなくなった山。
樹木が生い茂ると日光が当たらず、地面近くの草花は生きていけません。
外来生物が生態系を崩します。
日本には生息していなかった動物や植物が移入されて繁殖しています。
これらの外来生物は在来種を駆逐するため、生態系は大きなかく乱を受けています。
中には人間に被害を与える外来種もあります。
日本にはいないはずのヌートリア。
毛皮を取るために移入したものが野生化したと思われ、農作物にも被害を与えています。
温暖化など環境の激変は生物に影響を与えます。
980年代後半から世界的に気温の上昇が目立ってきました。
これにともなって、瀬戸内海や広島県に南方系の動植物が見られるようになり、農業、漁業などへの影響が心配されています。
1997年、温かい海に生息するナルトビエイが瀬戸内海で初めて確認されました。
アサリを食べ尽くす有害生物です。