庄原市の(農)殿垣内(松田一馬(まつだかずま)代表)は,9月10日に食味・収量コンバイン((株)クボタ製)を用いて水稲(品種:あきさかり)の収穫を行いました。このコンバインは食味・収量のメッシュマップを作成できる機能を搭載した最新型の機種です。ほ場内の食味・収量のばらつきを「見える化」することができ,また,ほ場ごとのタンパク含有率と単収が示されるため,区分乾燥や次作に向けた栽培改善に活用できると期待されています。
収穫したほ場は,5月に可変施肥田植機((株)ヰセキ製)による田植を行ったほ場です。可変施肥田植機は,地力を測りながら施肥量を調整して田植を行うことで生育の均一化を図ることができます。昨年度にドローンを用いて調査した結果,ほ場内に生育ムラが発生したことが判明し,この原因が地力のばらつきであるとの仮説に基づいて可変施肥田植に取り組み,その効果を検証するために,食味・収量コンバインを活用しています。
一方,今年度のドローンを用いた調査結果からは,生育ムラには条間の違いや欠株の発生といった植付精度も影響することが考えられています。
(北部農業技術指導所)
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