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(22) 猫山県自然環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

猫山(ねこやま)県自然環境保全地域

指定:昭和57年7月19日
所在:庄原市西城町三坂、小鳥原及び東城町小奴可
面積:65.03ヘクタール

 この地域は、県の北東端に位置する中国背梁山地の一峰として高度約1,200メートル、周囲11キロメートルであり、南麓の一部を除いてすべてカンラン岩からなる独立山塊としては中国地方最大です。猫山は、東城川及び西城川の上流域によって浸食され、麓と比高は、500~600メートルに達していて、完全な独立峰を形成しています。
 山頂は、露岩地を含んだ平坦な草原ですが、蛇紋岩特有の植物が豊富に生育しており、植物分布地理学上、極めて貴重な自然環境を形成しています。
 この地域は、海抜高からみればブナ帯に当たりますが、ブナ林は小班が残されているだけで、ミズナラを主とする落葉広葉樹が生育しています。
 また、キジバト、ヒヨドリ等の鳥類をはじめ、フキバッタ、ナキイナゴ等の昆虫類、イノシシ、キツネ、タヌキ等の哺乳類、カジカガエル等の両生類等、高密度の動物相を有し、山麓の渓流には、ヤマメ等を産するなど良好な動物界の自然環境を維持しています。

猫山全景
猫山全景の写真

ミズナラを主とする落葉広葉樹林
ミズナラを主とする落葉広葉樹林の写真

位置図
​この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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