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(14) 男鹿山県自然環境保全地域

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月1日

男鹿山(おじかやま)県自然環境保全地域

指定:昭和51年12月24日
所在:世羅郡世羅町大字青近
面積:43.71ヘクタール

 この地域は、世羅町の北部に位置し、花崗岩を貫く玄武岩丘で世羅台地(吉備高原面)の特異な地形、地質を形成しています。また、この地域の北域にはスズランの自生地があり、山頂付近の自生地はこの種の南限地として昭和26年に広島県の天然記念物に指定されています。
 男鹿山は、吉備高原面の西部に位置し、花崗岩を基盤として海抜634メートルの玄武岩丘を形成しています。
 男鹿山は、多種の落葉広葉樹が広く分布し、東面から南面にかけては、アラカシの大木を含むスギヒノキ植林地、マダケ林等、多様な植生が見られます。
 この地域は、山地性、原野性の動物の生息環境となっています。蝶類では、分布上特筆に値するスジボソヤマキチョウをはじめ、ブナ科植物を好むシジミチョウ類などが確認されています。その他植物相に劣らない豊富な動物相が見られます。
 男鹿山は花崗岩の基盤岩にのる玄武岩鐘で、西に位置する女鹿山とともに近郷の住民に親しまれています。

南東側から望む男鹿山
南東側から望む男鹿山の写真

スズラン南限地
スズラン南限地の写真

位置図
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)

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