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現在地トップページ > ひろしま県民だより (平成30~平成31年度) > ウェブ版 > 令和2年4月号 - 目次 > ひろしま県民だより 令和2年4月号(特集)

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人生100年時代に、地域でつながる「通いの場」

より豊かな長寿社会の実現のために、健康的にいきいきと生活できる「健康寿命」が注目されています。県内各地でも、週1回以上住民が集まり、介護予防を目的に「いきいき百歳体操」や「シルバーリハビリ体操」などを行う「通いの場」が増えています。

「通いの場」って何?

広島県の健康寿命は、男性71.97年(全国27位)、女性73.62年(全国46位)と他県と比べて低く課題となっています。そこで、いわゆる団塊の世代が75歳を迎える2025年に備えて、県では「健康寿命の延伸」を掲げ、市町と連携して「通いの場」づくりを支援しています。週1回の体操に加え、栄養指導や口腔指導なども行われている「通いの場」。体操の後にお茶会をしたり、カラオケをしたりする所もあるなど、地域の人々の交流の場にもなっています。

「通いの場」の数(参考)

「通いの場」の様子(1)
「通いの場」の様子(2)

通いの場での体操やお茶会の様子

「通いの場」への参加を継続する理由

体操によって体力測定値の改善がみられるほか、参加者からも「続けたい」という声が多く聞かれます。

>「通いの場」への参加を継続する理由についての図表(1)>「通いの場」への参加を継続する理由についての図表(2)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、現在、活動を自粛している「通いの場」が多くあります。お問い合わせなどは、お住いの市町の介護予防担当課 または 県地域包括ケア・高齢者支援課(TEL 082-513-3214)までご連絡ください。

デジタル技術でより良い社会の実現に挑戦中。

SANDBOX

2018年に始まった「ひろしまサンドボックス」では、デジタル技術を活用する環境整備や人づくりを推進し、地域や企業の課題を新たなチャンスへとつなげるさまざまなプロジェクトが進行中。そのうち3つの事例をご紹介します。

ひろしまサンドボックスとは

最新のテクノロジーを活用することによって、広島県内の地域や企業が新たな価値の創出や生産性の向上に取り組めるよう、県内外の企業や人材が参加して実証実験を行っています。さまざまな産業や地域の課題を解決するため、みんなが集まって創作を繰り返しながら試行錯誤する 「砂場(サンドボックス)」のようなオープンな場です。

HIROSHIMA SANDBOX PROJECT 01

事業名

AI/IoT活用による保育現場の「安心・安全管理」のスマート化

乳幼児の睡眠中の呼吸をセンサーがチェック!

乳幼児の睡眠中の呼吸をセンサーの様子のイメージ画像

課題保育の現場では常に子供たちの命を守る責任に直面しています。保育士の身体的、心理的な負担は大きく、離職の引き金や復職を阻む一因になっています。

実験のポイント

保育士にとってはより働きやすく、保護者にとってはより安心な保育環境のために

保育施設の現場では、お昼寝の時間に、乳幼児一人ひとりの呼吸状態や体の向きを定期的に確認し、記録する必要があります。そこで、うつ伏せ寝や呼吸を検知する安全管理に、最新テクノロジーを活用する事業をスタート。乳幼児の睡眠中の体の向きや呼吸の有無などをセンサーで感知し、自動的に専用タブレット端末に記録するシステムの実証実験に取り組んでいます。
うつ伏せ寝の状態が続くと音楽で知らせ、万が一呼吸が停止した場合にはアラームが鳴る仕組みを備えているため、目視とデータで二重に確認できるようになり、責任の重さや事故への不安といった保育士の心理的負担も軽減することができます。手書き資料を減らすなど、業務改善を進め、離職率の低下や潜在保育士の掘り起こしにつなげるという狙いも。保育士にとってはより働きやすく、保護者にとってはより安心して子供を預けられる保育環境づくりになることが期待されています。

保育園での取り組みの様子

上/体の向きや呼吸の状態を感知するセンサーを肌着に取り付けます。
下左/以前は子供一人ひとりの状態を手書きで記録していましたが、現在はタブレットに自動で記録されるように。
下右/うつ伏せ寝の状態が続くと画面と音で知らせてくれます。

HIROSHIMA SANDBOX PROJECT 02

事業名

島しょ部傾斜地農業に向けたAI/IoT実証事業

デジタル化でレモン栽培の技を伝承

農業ロボットの導入のイメージ画像

課題呉市・大崎下島の主要産業の一つ、レモン栽培。防腐剤やワックスを使用しない安全な広島のレモンの需要が高まる一方で、生産者の高齢化が進み、農家の数は減少し続けています。

実験のポイント

生産者が安定した利益を上げられるよう最新のセンサーや農業ロボットの導入を実験中

農園に最新のソーラーパネル搭載センサーを設置し、空気中や土壌の温湿度、日照時間など、さまざまな数値を計測することで、レモン栽培のノウハウのデジタル化を進めています。どの条件でどう育つのかを解明することで、生産者が安定した利益を上げられるようになり、新たに栽培を始める人にも最適なノウハウを提供することが可能に。またドローンや農業ロボット導入の実証実験にも取り組んでいます。

レモン農園での作業の様子

レモンの木の位置を1本ずつ描き入れて地図を作るなど、地道な作業も実施。

レモン農園の写真

レモンの木の成長には5〜10年の歳月が必要といわれ、若い世代が参入しやすい仕組み・環境づくりが課題です。

HIROSHIMA SANDBOX PROJECT 03

事業名

宮島エリアにおけるストレスフリー観光

宮島観光をより楽しくスムーズに

宮島エリアにおけるストレスフリー観光のイメージ画像

課題世界中から年間約450万人が訪れる宮島。観光客の増加の一方で、島内やフェリー乗り場の混雑による利便性の低下、宮島口での自動車渋滞の多発など、さまざまな問題も生じています。

実験のポイント

島民や観光客の利便性の向上を図るためカメラやセンサーでデータを収集・分析

商店街などに設置したカメラで観光客の流量や人数などを把握し、スムーズな周遊を誘導したり、トイレのドアにセンサーを付けて混雑情報を提供したりしています。宮島口では国道沿いのカメラで渋滞状況を収集・分析し、宮島を訪れようとする人に予め混雑の少ない交通手段も提案。今後は旅行前に予測情報に応じたプランを提案するなど、県内各地の「ストレスフリー観光」につなげていく予定です。

設置されたカメラの写真

島内に設置されたカメラで混雑状況を把握できるので、並ばずにもみじ饅頭が買えるかも!?

スマートフォンの画面の写真

宮島観光協会のLINE公式アカウントから主要観光スポットの混雑状況がわかります。

ひろしまサンドボックス(外部サイト)

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