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2.八幡川水系河川整備計画の目標に関する事項

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

2-1.計画対象区間及び計画対象期間

  •  河川整備計画対象区間は,水系内の全ての管理区間とします。
  • 河川整備計画対象期間は,概ね30年とします。

  本計画は現在の知見により設定したものであり,洪水などの被害の発生状況,水利用の変化や渇水被害の発生状況,河川環境や沿川環境の変化,および社会経済情勢の変化に応じて,適宜,見直しを行うものとします。

2-2.洪水による災害の発生の防止又は軽減に関する事項

  • 八幡川水系において概ね50年に一度発生すると予想される降雨に対して洪水氾濫を防ぎます。

 八幡川は,魚切ダムの完成により比較的高い治水安全度を有していますが,八幡川水系の最大支川である石内川流域では,「西風新都」等の開発による流域の保水能力の低下により,流出量が増大します。このため,河道の安全度が低下し,洪水時の氾濫被害が拡大する恐れがあります。このような,洪水による災害を軽減するため,将来の開発を見据えた適切な治水対策を実施して,概ね50年に1度発生すると予想される洪水流量が安全に流下できるようにします。

 2-3.河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持に関する事項

  • 既得用水の安定化が望まれる梶毛川筋について正常流量を確保します。
  • その他の管理河川についても,流量観測を継続するとともに,農水の利用実態等を把握した上で,正常流量を設定し,その確保に努めます。

 流況の悪化が懸念される,梶毛川では低水時における河川の総合的管理を適正に行うため動植物の保護及び景観等を考慮しつつ,既得農業用水の取水を円滑に行えるよう流水の正常な機能を維持するために必要な流量(正常流量)を設定し,今後,渇水時にはこの流量を確保するように努めていきます。梶毛川以外の県管理区間については,水枯れや取水が困難になるなどの深刻な渇水被害は過去に生じていませんが,今後さらに詳細な調査検討を行い,正常流量を設定するとともに,その確保施策についても検討していきます。なお,異常渇水発生時には,「八幡川渇水対策協議会」を設置して,利水者間での意思疎通を図り,取水調整等により流水の正常な機能を維持していくほか,流域住民の協力を得るために河川状況に関する情報提供などの広報活動に努めます。

2-4.河川環境の整備と保全に関する事項

  • 治水及び利水との整合を図り,川と地域との共存を目指した水辺づくりを推進する。

 八幡川水系においては,魚切ダム下流の八幡川峡などの美しい自然景観,アユやアマゴなどの動植物の生息・生育環境の保全に努めます。さらに,河川利用に支障をきたさないよう,十分な維持管理を行っていきます。水質については,関係機関と協力して早期の環境基準の達成に努めます。また,八幡川水系全体の河川環境管理に関する基本理念を以下に示します。

基本理念

川と地域との共存をめざして~八幡川ふれあいの水辺の創造~

 1.八幡川のもつ豊かな自然環境を生かす

 八幡川は,上流から下流まで,渓谷,ダム湖,河口など様々な形態を示し,それぞれに美しい景観を生み,また,鳥類・魚介類・植物の生息・生育の場となっています。この良好な河川環境及び身近な自然とふれあえる場としての水辺空間を保全していきます。

 2.八幡川のやすらぎの場を活かす

 八幡川は,ダム湖畔や渓谷など人々にやすらぎの場を与えています。さらに市街地においても周辺の公園等を含めて,川と一体となったうるおいある街づくりを目指すとともに,人々にやすらぎと憩いの場となる水辺空間を活かしていきます。

 3.八幡川のもつ多様な資源を活用する

 八幡川の河口では水鳥の飛来地としてバードウォッチングが有名であり,また,リバーマラソンが開催されるなどレクリエーションの場として活用されています。これら八幡川のもつ多様な資源や周辺の文化的資源を結び,人々に親しまれる水辺空間を活用していきます。

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