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令和5年度 第3回 大竹警察署協議会

印刷用ページを表示する掲載日2024年3月5日

開催日時

令和6年2月16日(金曜日)午後4時から午後5時10分まで

開催場所

大竹警察署

出席者

協議会 会長以下7名
警察署 署長以下8名

議事要旨

会長挨拶

 警察署協議会連絡会に参加して意見交換し、協議会の重要性を再認識した。日々、治安維持に尽力されている署員の皆さんの活躍を今後も期待する。本日は委員の皆様から活発な意見・要望をお話しいただき、本協議会を有意義なものにしたい。

署長挨拶

 本年2件の交通死亡事故が発生している。これから卒業・入学・退職等の行事が行われる時期となるが、事件事故を抑止し、さらなる治安の向上を図っていく。本日も地域住民の代表として忌憚のない御意見、御提言をいただきたい。

議題

大竹市の犯罪等発生状況について

 生活安全刑事課長から、県下の刑法犯認知件数は昨年と比べて増加傾向にあり、当署管内においても増加傾向となっている。特殊詐欺については、県内での被害金額が、3年連続で2億円以上増加しており、昨年は約8億8千万円となっている。大竹市では、年金機構等を語る年金等の還付金詐欺、突然にパソコン画面が動かなくなり、解除代金を請求するサポート詐欺等にだまされそうになった方々が多く、コンビニや金融機関窓口で止めてもらって未遂となっている。犯人はだましのプロであるため巧妙な話術にだまされてしまう。だまされないためには、話をしないことが大切。特殊詐欺のほとんどが電話から始まるので、被害防止対策として防犯機能付き電話、留守番電話設定、ナンバーディスプレイ等を使ってもらいたい旨説明した。

令和5年の交通情勢

 交通課長から、交通事故の発生状況について説明し、事故件数は昨年より大幅に増えており、大竹市において死亡事故2件が発生している。また大竹市内における運転免許保有数はおおむね変わらず、ほぼ横ばい状態である。高齢者の運転免許の自主返納数は減少傾向にあり、権利にかかわるものであり、地域性もあって日々の生活で免許を返納したくても返納できない環境もある。2件の交通死亡事故を受けて、2月19日に大竹市交通死亡事故多発警報が発令され、各種啓発イベント、取り締まり等を実施していく。交通事故抑止は警察の力だけでは困難であり、地域ボランティアをはじめ皆様の力添えをお願いしたい旨説明した。

安全安心なまちづくりについて

 生活安全係長から、生活安全部門業務について説明後、大竹署管内の全般的な特徴として高齢世帯が増加傾向にある。問題点として独居高齢世帯で孤独死が発生した事案があり、また認知症高齢者の徘徊や保護活動が増加している。一方で、元気な高齢者の活躍には目を見張るものがある。大竹市は、他の地域に比べて見守り活動等の防犯ボランティア活動が非常に盛んであり、その中心に高齢者がおり、警察も大いに頼りにしている旨説明した。

質疑等

【質疑】委員
 2023年12月から始まったアルコール検知器を用いたアルコールチェックの方法を詳しく教えてもらいたい。

【回答】交通課長
 アルコール検知器を提示しながら具体的な使用方法、関係法令について説明した。法改正の経緯として、令和3年6月に千葉県八街市において、下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが衝突し、児童2人が死亡、3人が負傷するという悲惨な交通事故が発生したことを発端としている。改正以前は、緑ナンバーの車を運行する事業所が、ドライバーの酒気帯び確認の義務付けの対象であったが、白ナンバー車両を運行する事業者の安全運転管理者にまで拡大された。令和5年12月1日からはアルコール検知器を用いた酒気帯びの確認が義務化された。飲酒し、翌朝に起きて酒が残っていることもあり、自覚があれば運転せずに公共機関を利用すること。検知器を使用した酒気帯び確認のさらなる普及のため各種広報を行い、飲酒運転による悲惨な交通事故を1件でも減らすように協力願いたい。

【質疑】委員
 見守り活動の人と話題になったが、現在自転車のヘルメット着用率は何パーセントですか。

【回答】交通課長
 昨年の4月1日から、自転車乗車時のヘルメット着用が全年齢で努力義務となった。警察庁が昨年7月時点の全国の地域ごとのヘルメット着用率を調査したところ全国平均は13.5パーセントで、広島県は、6.6パーセントと全国平均を大きく下回る結果であった。皆様も感じておられるようにヘルメットをかぶって自転車に乗っている人を見かける頻度は少ないと思われる。自転車乗車中の死者の致命傷の部位は、頭部損傷によるものが多く、自転車乗車中のヘルメット非着用時の致死率は着用時と比べて高くなっている。転倒時に脱げないように、顎ひも等を適切に着用されたい。

【質疑】委員
 近所トラブルなど、精神的に不安を感じたりどうしたら良いかわからない時、危険回避のために警察へ要請がありますか。

【回答】生活安全刑事課長
 大竹市では、近隣トラブルによる警察への通報は少ない。しかしながら警察に通報や相談をすることを躊躇する必要はない。通報する際に、その行為が違法であるかどうかの判断がつかないため警察への通報を躊躇される方もいると思うが、警察で直接対応できない事案であっても、対応した警察官が自治体等に対応を引き継ぐなどの判断をすることができる。通報や相談を迷っている方がいれば、とりあえず電話してみるよう伝えてもらいたい。また緊急の場合は110番通報を願いたい。

【意見】委員
 横断歩道予告標示が薄くなっている場所があり、雨が降るとさらに見えにくくなるので、再塗装等を検討願いたい。

【意見】交通課長
 委員から指摘された前方に横断歩道があることを示す予告標示は、道路標示の一種であり、警察で保守管理を行っているので、現場を確認し、薄くなった状況を把握した上で、順次補修等の対応をする。管内には多数の道路標示があり、予算の関係上全てを一度に補修することは不可能であることから、歩行者保護の観点から一時停止や横断歩道を優先に、重要度を考慮しながら優先順位をつけて補修を行う旨説明した。

【要望】委員
 駐車禁止場所ではないが、玖波漁港前の駐車車両を玖波漁港の敷地内に停めるようにしてもらいえないか。

【回答】交通課長
 玖波漁港の近くであることから、釣り客等が、駐禁標識等の設置されていない場所に停めていると思われる。警察から漁港敷地内に入れて停めるように言うことはできないが、標識がなくても法定の駐車違反と認定できれば、検挙する。通行の邪魔になると感じれば、警察に通報してもらってよい。迷惑駐車や不審車両がいる場合には、遠慮なく通報してもらえば、我々がその車両の運転者等に指導や注意を行う。

【要望】委員
 性犯罪の被害や交通事故にあわないように、子供たちの安全のため、小中高生の通学時にパトロールを増やしてもらえることは可能か旨の意見・要望があった。

【回答】地域課長
 通学時間帯は人・車の往来が多く、通学路に限らず交通事故等の発生も多いことから、パトロールの重要性は十分認識している。学校に赴いて登下校時刻予定を把握する等しており、またその際に学校とも情報交換を行っている。活動されている住民ボランティアと必要な情報を共有している。帰宅時間帯のパトロールに際し、大竹高校の生徒が交通安全・防犯等の広報用CDを作成し、その取組みが中国新聞でも掲載された。子供らの声で気をつけるように言ってもらうことで、耳を傾けて気をつけてくれる。

【質疑】委員
 平成16年の交通死亡事故多発警報発令の際、道路施設の問題点としてガードレールの設置をしたことがある。先日の交通事故を見て、スクランブル交差点にする等、交通安全の良い抑止方法はないか旨の意見・要望があった。

【回答】交通課長
 交通死亡事故が発生した際には、道路管理者や安全協会、自治会等と共に事故現場において検討する機会が設けられ、この度も検討会が行われるので、先ほどの意見も参考にさせていただきたい。

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