令和元年12月9日(月)午後4時から午後4時50分まで
三次警察署
協議会 会長以下8人
警察署 署長以下10人
◇ 質問(小平委員)
獣(鹿や猪など)との衝突事故に関して,(1)事故の分類,(2)発生した場合の警察への通報の要否,(3)獣が道路上に頻出する場所への対策について
◆ 回答(交通課長)
(1) 単独の交通事故に分類されます。
(2) 軽微な衝突事故であっても,警察への通報が必要です。
(3) 自治会や道路管理者と連携し,網を張るなどの対策を講じており,そういった場所があれば警察に情報提供をお願いします。
◇ 意見(菊間委員)
「ながら運転」の厳罰化の内容について
◆ 説明(交通課長)
改正点は大きく2点で,
(1) 運転中の携帯電話等の使用の罰則等が厳罰化
違反点数が1点から3点となり,例えば普通車の場合,反則金が6千円から1万8千円に
(2) 運転中の携帯電話等の使用により「交通の危険」を生じさせた場合の罰則等が厳罰化
携帯電話等を手に持って「通話」したり,手に持って「画面注視」した場合のほか,車に備え付けてあるカーナビやカーテレビ等の画面を注視し,事故等の交通の危険を生じさせた場合にも適用され,1年以下の懲役,30万円以下の罰金,6点の違反点数
◇ 質問(菊間委員)
車に備え付けてあるカーナビ等の画面を注視したが,交通事故等の交通の危険を生じさせなかった場合や,ハンズフリーで通話した場合の違反成立について
◆ 回答(交通課長)
安全運転義務違反に問われる可能性はあります。目は前方を向いていたとしても,注意力散漫となる場合がありますので,違反が成立するか否かにかかわらず,安全のため,車を停車させた上での通話や道順の確認をお願いしています。
◇ 意見(菊間委員)
「あおり運転」防止のため,岡山県で運用されている情報提供システムの内容と広島県での動きについて
◆ 説明(交通課長)
岡山県警察のホームページ上に,本年11月21日から,「岡山県あおり運転110番鬼退治ボックス」という情報提供ページが開設されており,危険運転の状況を記録した写真や動画等,情報提供者から送信された情報をもとに,検挙や指導警告を行う取組がされています。
広島県警察では,同様の情報提供ページの開設予定はありませんが,危険運転に関する110番通報等があった場合,違反事実が確認できれば検挙し,検挙に至らない場合であっても,運転手に事実確認するなどして,指導等を行っています。
◇ 意見(瀧奥委員)
少子・高齢化が加速する中,駐在所存続の動向と「地域の治安,住民の安全・安心なまちづくり」に対する警察署の取組について
◆ 説明(地域課長)
駐在所がなくなるという話は今のところありません。
少子・高齢化については,警察行政においても大きな課題と捉え,平成16年に広島県警察高齢社会総合対策要綱を制定,実施計画を策定して,自治体や関係団体等と連携を図った上で,安全教育や広報活動等,地域の実態に応じた高齢者が犯罪や事故に遭わないための対策等を県警全体で推進しているところです。
三次警察署としても,この計画に沿って高齢者対策を進めており,本年9月,「認知高齢者等に対する三次市との相互連携に関する協定」を締結し,相互に情報を共有しながら,巡回連絡等の警察活動を通じて,高齢者への広報活動や注意喚起等を行っています。
◇ 意見(小平委員)
交差点角の生け垣等,道路環境における視界を妨げる要因の改善について
◆ 説明(交通課長)
どこに相談すればよいのか分からない場合は,警察に相談してください。管理する機関等を調査し,改善の働きかけを行います。
協議会の開催に先立ち,委員の警察業務への理解を深める目的で,通信指令室と交通管制センターの施設見学を行った。