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アウトリーチ型家庭教育支援研修報告

第1回​ 令和5年度アウトリーチ型家庭教育支援研修 

日時 

令和5年8月3日(木曜日)13時25分~16時40分

会場 

広島県立教育センター ​東広島市八本松南1-2-1

オリエンテーション(アイスブレイク)(13時25分~13時45分)

オリエンテーション 挨拶
 コロナ禍から対面での研修を3年ぶりに開催しました。開講挨拶では、これまで各自治体において家庭教育支援の充実のため、対面が難しい環境の場合は、オンラインを活用するなど様々な工夫をして活動されている方々に感謝の意を伝えました。次に、今年度本県においては家庭教育支援の充実に向け、次の3点の施策に取り組んでいることを伝えました。
1 各家庭に伝えたい内容の共感的理解の促進
2 親の育ちを応援する学びの機会の充実
3 地域における家庭教育支援のための人材育成・体制整備
  とりわけ、「『家庭教育支援チーム』等を通じた保護者に寄り添う支援の充実」について考えていることを話しました。
 広島県教育委員会では、県内の市町の家庭教育支援において、​これまでの主な取組である「参加型の支援」親の力を学びあう学習プログラムに加え、子育てで様々な課題を抱えながらも、地域社会から孤立し、自らこうした「参加型の支援」の場や相談の場などに足を運ばない、運ぶことが難しいなどの理由により支援が届きにくい家庭に対し、「届ける支援」(アウトリーチ型の家庭教育支援)の充実を図りたいため、これには、家庭教育支援ボランティアの方が、欠かせない存在となることについてもお伝えました。
 その後、アイスブレイクでは、自己紹介と「最近、子供や保護者と関わっていること」ついて交流し、和やかな雰囲気の中で講座がスタートしました。
 
​ 今年度、広島県は、文部科学省の調査研究事業の協力機関として、「オープンバッジ」という最新技術を利用し、生涯学習分野における学習履歴のデジタル化とその活用に係る実証的な研究に取り組んでいます。「アウトリーチ型家庭教育支援研修」も、オープンバッジの発行対象となる研修です。

説明 家庭教育支援の現状と課題​(13:45~14:00)​

講師:生涯学習センター​振興課 宮 香緒利​

説明
 家庭教育支援に求められている現状及び課題について、R4に行った家庭教育支アンケート調査をもとに理解を深めました。
 
小・中学生の保護者を対象とした家庭教育に関するアンケート調査 (PDFファイル)(1.18MB) 

講義 今、求められる家庭教育支援(14:00~15:00​)

講師:広島文教大学人間科学部 人間福祉学科 准教授 清水 克之​
講義
 現代の子育てを取り巻く現状と課題と今、求められている家庭教育支援、支援者に期待される役割について次のように講義をいただきました。​
・「正しい子育て」とは何か~ヒトの子育て7つの特徴について
・現代社会と子育て、家庭教育への支援とは?また、<思春期の子どもとの話し方>について、
 日ごろ疑問に感じていたことを理論的に御説明いただき有意義な時間となりました。
 また、講義の中では、3つの問いを提示していただきグループワークで(1)性格の形成には「遺伝」「家庭のしつけ」「友達や偶然の出来事の影響」が関わっていると考えられます。それぞれどれくらいの割合で影響があると思いますか?(2)しつけの正しい方法(3)思春期との付き合い方を協議して今後の家庭教育支援活動に生かすことのできる視点を受講者間で共有することができました。

演習 話しやすい状況づくり(15:10~16:30)

講師:臨床心理士​ 三宅 舞​​ 
 生涯学習センター 所長 里本 佳子

三宅先生 ロールプレイング
 前述のとおり今年度、本県では、『家庭教育支援チーム』等を通じた保護者に寄り添う支援の充実」向けての取組を考えております。
 そこで、第1回・第2回を通して「傾聴を踏まえた話しやすい状況づくり」をテーマに、実践でも活用できる「演習」を行いました。三宅先生の演習の流れは次のとおりです。

演習
1役割を考える
​2関係性は?
​3「聞く」と「聴く」の違いについて
​4非言語的コミュニケーションとは?
​5傾聴のポイント
​6まとめ
フィードバック
​1傾聴の体験をして今後生かすことを考える。
2傾聴を体験して相手意識の理解が深まったことを感じる。​
3傾聴のポイントは、「話を聴いてもらえた」という体験が1回でもあると、その後の 関係性に大きく影響するので
 後方支援のスタンスで「話をきいてもらえた」体験を積み重ねることで、対象者も自ず と家庭でも「話を聴く」ことができるようになること。 その時に効果的なやりとりにならなくても、「長期的関わり・支 援が目的」であることを忘れず、焦らない。侵襲的にならない、ということ演習を通して学ぶこと。受講者からは、傾聴のポイントを実践から再確認でき、今後実践する際に参考となる演習を行うことができた、などの感想がありました。

振り返り・事務連絡(16時30分~16時40分)

受講者の様子 受講者の様子 
当初は、対面での研修を予定していましたが、「オンライン」での受講希望があったため、ハイブリッド開催にしました。音声が途切れやすかったなどがありオンライン受講者の方に、ご迷惑をおかけしましたが、無事に開催することができました。市町の行政担当者の方にも御協力をいただきました。どうもありがとうございました。

アウトリーチ型家庭教育支援研修【第1回】アンケート集計 (PDFファイル)(95KB)

第2回​ 令和5年度アウトリーチ型家庭教育支援研修

日時

令和5年9月26日火曜日 13時20分~16時40分​

会場 

広島県立教育センター ​東広島市八本松南1-2-1

オリエンテーション

オリエンテーション1 挨拶
 研修会のねらいとオープンバッジ発行についてのお話をしました。
​​ 今年度、広島県は、文部科学省の調査研究事業の協力機関として、生涯学習分野における学習履歴のデジタル化とその活用に取り組んでいます。「オープンバッジ」という最新技術を利用する、実証的な研究です。「アウトリーチ型家庭教育支援研修」も、オープンバッジ発行の対象となる研修です。

説明
不登校等児童生徒への支援の充実に向けて

講師:不登校支援センター長 渡邉 美佳​
説明
 広島県教育委員会では、令和3年度の事務局内に不登校支援センターを新設しました。不登校の未然防止及び不登校等児童生徒の社会的自立に向けた支援を柱として、さまざまな取り組みをしています。
この研修では、SCHOOL "S"による支援の取組事例を聞き、児童生徒の現状ついて理解を深めました。​

​​​講義(オンライン)支援者に求められるコミュニケーション力
-「聴く力」と「勇気づける力」-

講師:帝塚山学院大学大学院​ 人間科学研究科 教授​ 関西カウンセリングセンター 宮田 智基​
宮田先生講義
次の2点について
・聴く力:カウンセラーの聴き方
・勇気づける力:アドラー心理学の考え方​ 講義を通して学ぶことができました。

演習 ​傾聴-アウトリーチ型の関わり・支援-

講師:臨床心理士 三宅 舞 県立生涯学習センター所長 里本 佳子
三宅先生講義 受講者(1) 受講者(2) 受講者(3)
ケーススタディ
 設定事例から​支援者として何をするか考えを深めました。ケーススタディ 設定事例から、支援者として何をするか考えを深めました。

ケーススタディ(1)(2) (Wordファイル)(255KB)

アウトリーチの視点​
・手を差し伸べたいけれど、自ら相談しない人が他者とつながる機会のなかで援助する(最初はやや控えめ)
・地域の様々な人々とつながる延長として、保護者の不安感や悩みを解決できるように支援する
・対象者との関係を築くスピードは個々に違う(緊急性がある場合を除いては焦らない)
・困っていることを一緒に考える(何に困っているんだろうか?)

傾聴することには意味があるについて
・対象者の気持ちの負担を軽減すること
・何に困っているのか共に整理をする(困り感があるのか、困っていることに気づいているのか、今後困っていくのではないか)
・継続的な関係を築く
・解決を急がず、対象者のもっているちからを奪わず支援につなげる​

振り返り・事務連絡(16時30分~16時40分)

 第2回は、ハイブリッド開催のため、受講者が講義と演習をスムースに受けることができるように工夫をして無事に開催することができました。市町の行政担当者の方にも御協力をいただきました。どうもありがとうございました。

アウトリーチ型家庭教育支援研修【第2回】振り返りアンケート集計 (PDFファイル)(98KB)

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