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平成27年度広島県公民館等職員研修会 研修報告

日時・場所

西部会場 平成27年11月19日(木) 合人社ウェンディひと・まちプラザ

東部会場 平成27年11月20日(金) 三次市民ホールきりり

 研修内容(※西部会場89名 東部会場78名)

開会行事(10:00~10:30) 

挨拶:
広島県立生涯学習センター所長 服部哲彰
広島県危機管理監説明:「広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動について」
(西部会場) 
広島県危機管理監 減災対策推進担当主査 原田宗穂
(東部会場) 
広島県危機管理監 減災対策推進担当主事 古川昇平

挨拶 西部危機管理監説明 東部危機管理監説明

  広島県立生涯学習センター所長の挨拶後,広島県危機管理監の方から「広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動について」の話をしていただきました。「災害から命を守るための5つの行動目標を達成するために,地域の拠点である公民館等社会教育施設の果たす役割は大きいと思います。共にこの運動に取り組んでいきましょう」と話されました。

講演(10:30~12:00)

 演題:「あの時,避難所は…“おたがいさま”が支えた169日間」-ビッグパレットふくしま避難所が教えてくれたこと-
 講師:福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 客員准教授 天野和彦 

 西部講演1 西部講演2 東部講演1 東部講演2

  講演では,東日本大震災時のビッグパレットふくしま避難所で活動することになった経緯や避難所で起きたことを基に,避難所に必要なことや避難所ですべきことを写真や映像を用いて具体的に紹介していただきました。その中で,「避難所と専門機関との協働」や「交流の場と自治活動の促進」など避難所における重要なポイントを話されました。また,「災害を人権の問題として考える」,「災害があって問題が生まれるのではなく,災害によって地域課題が顕在化する」,「普段準備していること以上のことはできない」,「地域コミュニティとは,場所+人との結びつき」,「希望をなくすと人は死ぬ」など災害の捉え方を分かりやすく話されました。「福島県には2つのくびき(自由を束縛するもの)がある。それは,『心の復興』と『人間の復興』である。その復興の拠点がまさに公民館である。立場が変わると見え方が変わってくるので,想像力を働かせて活動していただきたい」と力強く語っていただきました。 

分科会(13:00~15:30) 

 昨年度までは,事例発表及び協議を行っていましたが,今年度は,講義・演習を通して,生涯学習・社会教育に関する重要なポイントを学ぶことで,学習の企画・立案や学習相談,人や情報のコーディネート,地域づくり・まちづくりの推進などの取組の中心的な役割を担う公民館等職員としての専門性の向上を図ることをねらいとして,「生涯学習・社会教育の基礎」「学習プログラムのリデザイン」「地域リーダーの支援」という3つの分科会を行いました。受講者は,自分の学びたい分科会を選んでグループワーク等で積極的に意見交流を行い,学びを深めました。

第1分科会「生涯学習・社会教育の基礎」

目標
  生涯学習・社会教育に関する基本事項を学ぶとともに,意見交流を通してコミュニケーションの大切さについて考えることで生涯学習振興・社会教育関係行政に携わる職員としての意識の向上を図る。
コーディネーター
(西部会場)
江田島市教育委員会生涯学習課 主事 重川悦史
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 柳川明美
(東部会場) 
世羅町企画課 自治振興係長 釣井勇壮
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 柳川明美 

西部第1分科会1 西部第1分科会2 西部第1分科会3

東部第1分科会1 東部第1分科会2 東部第1分科会3
 【講義・演習】「基本事項」では,あいづちのワーク,ペアインタビュー・他己紹介,用語の確認をしました。あいづちのワークでは,身振り,手振りなどを取り入れながら終始なごやかに話したり,聞いたりしました。ペアインタビュー・他己紹介では,メモを取りながら,熱心に相手の話を聞いていました。用語の確認は,クイズ形式で回答してもらうことで知識の定着を図りました。時折,笑顔を見せながら楽しく演習を進めました。また,【講義・演習】「公民館等お役立ち情報を活用して,自分の講座を作ってみよう!」では,「公民館等お役立ち情報」を活用して「講座企画書」を作成しました。この情報を知らなかった方も多く,受講者からは「現代的課題」に対応した講座を企画する際に,大変役に立つという声もありました。
 また,【講義・演習】「生涯学習振興・社会教育職員の役割」では,期待されている資質・能力として特にコミュニケーション能力を取り上げ,「自分を相手に伝える:自己開示」「言いたいことを伝える:アサーション」「相手の話を促す」の3つについて講義・演習をしました。公民館等職員はまず,施設に来ていただいた地域住民と気持ちの良いコミュニケーションをとることが大切だということで,アサーティブなスタイルで対応することや話を弾ませるために「言い換えのオウム返し」という傾聴スキルを実際に場面を想定して体験しました。分科会を通して,全てのグループにいずれかの場面で発表をしていただきました。

第2分科会「学習プログラムのリデザイン」

目標
学習プログラム作成のポイントを押さえる講義や例示する学習プログラムをリデザインする演習を通して,学習プログラムを企画する力の向上を図る。
コーディネーター
(西部会場)
大竹市教育委員会生涯学習課 主事 山沖拓登
廿日市市原市民センター 主事 舩本雅美
府中町府中南公民館 副館長 赤利治美
熊野町教育委員会生涯学習課 主事 立道正明
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 大名克英
(東部会場)
尾道市中央公民館 専門員 戸田貴恵
福山市松永生涯学習センタ― 生涯学習センター主事 常友浩子
府中市教育委員会生涯学習課 主任主事 北川貴大
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 大名克英
西部第2分科会1 西部第2分科会2 西部第2分科会3

東部第2分科会1 東部第2分科会2 東部第2分科会3
  分科会を通して,「学習プログラムを見直そう」という講義・演習を行いました。既に作成された学習プログラムの改善点を付箋紙に書き,グループの他の方に説明しながら貼っていく演習では,様々な視点からの改善点が出ました。この演習を通して,学習プログラムをリデザインしていく視点やポイントをつかまれました。リデザインをして行く中で,受講者からは「相手を意識し,地域に合わせたプログラムを考えることが大切」「地域住民に参加してもらうため,対象やエリアを限定することで自分のこととして捉えてもらう工夫をする。また,曜日や期間に配慮することで仕事を持つ人などの参加を促すことができる」「地域の諸団体や,行政,消防など関係各所との連携は必要」などの意見が出ました。
  また,ワールドカフェの手法を取り入れた演習では,8つの点検ポイントを参考に改善点を付箋紙に書いていく演習を通して,受講者の方は改善の視点について気付きました。どのグループも共通して,来られた方がどのように思われたかについて話されていました。地域により,交流しながらアイディアを出していくようにされているところもあれば,一人でプログラムを考えているところもあり,今回の研修を機に他地域と交流しながら考えるのも良いと感じておられました。

第3分科会「地域リーダーの支援」

目標
リーダーとしての役割を学ぶとともに,現代的な課題についての意見交流を通して,地域リーダーの養成に向けて明日から何をすべきかについて考える。
コーディネーター
(西部会場)
北広島町大朝支所 主任 槇本妙子
広島県立生涯学習センター 主任社会教育主事 森直樹
(東部会場)
福山市南部生涯学習センター 主事 豊田雅子
広島県立生涯学習センター 主任社会教育主事 森直樹

西部第3分科会1 西部第3分科会2 西部第3分科会3

東部第3分科会1 東部第3分科会2 東部第3分科会3

  防災に関わって取り組む事項を6つ記載したシートを用いて,各自が取り組むべき優先順位付けを行い,その結果と理由についてグループ内で交流を行いました。その後,グループ協議で順位付けを行い,その判断基準について発表を行いました。多くのグループは「容易に行える事項から優先する」という意見でした。受講者の方は「難しいなあ」と言いながらも活発に意見交流されていました。付箋紙を使ってのグループワークは地域差もありますが,受講者の方の悩みも共有しやすかったので活発に行われました。午前の講演で聴かれたことや意見交流されたものを自分の地域へ持って帰られたのではないかと思います。
  また,リーダーとは何かをそれぞれ考え,班ごとに意見交流し,全体発表を行った後,リーダーについての解説を行った【講義・演習】「リーダーの役割について」では,リーダーとは「頑固な人」「全体の様子を見渡せる人」「的確な指示が出せるカリスマ性のある人」「参謀がついている人」「信頼できる,頼りになる,決断ができる,人をワクワクさせてくれる人」というような意見が出ました。

平成27広島県公民館等職員研修会 アンケート集計 (PDFファイル)(119KB)

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