【解説】
この遺跡は,西城町北東部の鳥取県境に近い西城川最上流域の山間部にあり,小鳥原川に注ぐ谷川の出口に開けた南向きの場所で,今は畑や荒地になっている。本遺跡は本製錬場跡として高殿,元小屋,銑(ずく)破砕工場,砂鉄再洗場,落池(おとしいけ)の5つの遺構と,製錬場から北西約500mにある大鍛冶場跡からなる。
本製錬場は,明治34年(1901)に中島久三郎の経営となり,大正11年(1922)頃まで操業された。高殿は,大正7年(1918)に屋根の葺替を行うとともに,天秤鞴(てんびんふいご)は水車鞴に代えられた。
本製錬場跡は,近世以降中国地方で発達したわが国独自な製鉄技法である”たたら吹製鉄”を代表する一つと言える。建物の現存しないのは残念であるが,写真,見取図,スケッチなどや道具類の残る貴重な例である。また,天秤鞴から水車鞴に転換しながらたたら吹製鉄の終焉を示す状況は,他に類をみない。
名称 | 小鳥原砂鉄製錬場跡(大谷山たたら) | |
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よみがな | ひととばらさてつせいれんじょうあと | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 史跡 | |
種類 | ||
所在地 | 庄原市西城町 | |
員数 | ||
指定年月日 | 平成3年4月22日 | |
構造形式 | ||
法量 | ||
公開状況 | 常時公開 | |
交通案内 | ○JR「備後落合駅」から北東へ約4.5km | |
関連施設 | 名称 | |
開館時間 | ||
休館日 | ||
入館料 | ||
所在地 | ||
電話番号 | ||
交通案内 |