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広島県の文化財 - 銅製鰐口(福山市神辺町)

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【解説】
鰐口は寺社の軒下にかけ叩き鳴らして使用するものである。
この鰐口は胴の表裏二面を同じ型で鋳造し,合わせた形式である。表面は銘帯と中区,撞座(つきざ)区の三区にわかれ,銘帯には最初に刻まれた銘文を消して,後に追刻されている。鈎手(かぎて)である耳は角丸の四角形に近く,目は耳の下方にごく短かく筒状に凸出し,中央下部の目の間に裂け口を開き,鉦鼓(しょうこ)縁状の唇をめぐらしている。
最初の銘はかすかに残るものをみると「右旨趣者□天下泰平□□□」と左側にあり,右側の文字は追刻の「備後国安那郡八尋村神宮寺」の銘文で消されて判読できない。裏面の銘文は,神宮寺の銘文と同刻で右側に「應永一六年二月日」,左側に「大願主惣且中」と刻んでいる。
これらの銘文から,この鰐口が室町時代中期の応永16年(1409)に神宮寺(現在の福山市神辺町八尋にある吉備津神社)に寄進されたことが分かる。

名称銅製鰐口
よみがなどうせいわにぐち
指定県指定
種別重要文化財
種類工芸品
所在地福山市神辺町
員数1口
指定年月日昭和55年6月24日
構造形式銅製
法量直径35.5cm
公開状況非公開
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