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広島県の文化財 - 紙本著色楽音寺縁起

紙本著色楽音寺縁起

【解説】
天慶年間(938~946)藤原倫実が純友の乱の間に受けた護持仏薬師小像の霊験と恩に報いるため楽音寺を創建した経緯を,詞書と絵をつらね叙した絵巻物である。現存する絵巻は,江戸時代初期の寛文年間(1661~1673)浅野光晟によって原本を召し上げられたかわりに下付された模写である。奥書に「狩野右京藤原安信筆」とあり当時第一流の画家が往古縁起を忠実に模写したものとみとめられる。
この縁起は鎌倉時代(1192~1332)の原作品の写しとして,歴史的美術的価値は相当にあり,安芸国沼田荘や豪族沼田氏の起源を知るための好資料である。
楽音寺は本郷町南方に所在する真言宗寺院。沼田荘開発領主の沼田氏の氏寺として創建され,鎌倉時代以後は地頭・小早川氏の氏寺となった。盛時は18院の子院をもっていた。江戸時代初期,福島正則によって寺領が没収された。

名称 紙本著色楽音寺縁起
よみがな しほんちゃくしょくがくおんじえんぎ
指定 県指定
種別 重要文化財
種類 絵画
所在地 三原市本郷町
員数 1巻
指定年月日 昭和50年4月8日
構造形式 紙本著色,巻子装
法量 縦34.1cm,長さ1600.3cm
公開状況 広島県立歴史博物館に寄託
交通案内 ○JR「福山駅」から西へ約400m
関連施設 名称 広島県立歴史博物館
開館時間 9時~17時(入館は16寺30分まで)
休館日 月曜日(休日の場合は開館),12月28日~1月4日
入館料 一般290円(220円),大学生210円(160円),高校生以下は無料
※( )は20人以上の団体,企画展・特別展は別料金
所在地 福山市西町二丁目
電話番号 084-931-2513
交通案内 ○JR「福山駅」から西へ約400m

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