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新型コロナウイルス 感染拡大への対応【令和4年8月12日会見】

印刷用ページを表示する掲載日2022年8月15日

会見資料 (PDFファイル)(974KB)

感染状況

直近の感染状況については、新規感染者が6,000人を超えて、まだ感染拡大が継続しています。

年代別でみると、50代以下の感染増加が著しい状況は変わりませんが、リスクの高い高齢者も増加しており、入院患者数も増加傾向が続いています。

感染状況 感染者数

また、感染拡大に伴い妊婦の方の感染も急増しています。

県内においては、妊婦感染者であってもワクチン接種されている方も多く、幸いにも重篤な症状悪化に至った例はありません。しかし、妊娠期間中の感染は、いつも以上に心身に負担がかかると思います。

妊婦ご本人やご家族の方々には、普段から感染対策に取り組んでくださっていると思います。
今一度、感染しない・感染させないための対策を徹底してください。

妊婦の方の感染例増

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感染者数等シミュレーション

シミュレーションのための減少局面転換タイミングの検討

今回の感染拡大では、本県の昨年度の感染状況や、全国の直近の感染状況を踏まえ、ピークアウトの時期について検討しました。

このグラフは、感染者数の前週比を表したものですが、前週比が1(黒の破線)を上回ると増加傾向。
1を下回ると減少傾向にあることを示しています。

シミュレーションのための減少局面転換タイミングの検討

まず、昨年度の本県の感染状況は、お盆による人の動きが活発化した影響を受けたのち、8月下旬に前週比が1を下回ったことから、8月下旬をピークアウトの時期として想定しています。

加えて、今年度は昨年度よりも感染の立ち上がりが早いこと、全国の感染状況は昨年度よりも早期に改善していることから、8月中旬もピークアウトの時期として想定し、シミュレーションを実施しました。

感染者数シミュレーション

先ほどのピークアウト時期をもとに、あらためて、今後の感染者数をシミュレートしました。
感染のピークアウトが8月下旬になった場合、感染者数が過去最高(8/23 6,488人)になる可能性があります。

感染者数シュミレーション

入院患者数シミュレーション

8月中旬から下旬にかけて新規感染者数が、ピークアウトする場合の病床への負荷のシミュレーション結果がこのグラフになります。

入院患者数シミュレーションの図

8月下旬にピークアウトした場合、緊急フェーズ1の確保病床を超え、本県の最終的な確保病床数である、緊急フェーズ2における確保病床数に近くなります。

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県の対応

更なる病床の確保

病床確保については、病床フェーズを、8月24日に緊急フェーズ1(780床)から最終フェーズである、緊急フェーズ2(922床)とし、増床(約140床)することとしました。
 
緊急フェーズ2においても病床がひっ迫するおそれがあるため、県医師会、県病院協会等の関係団体と連携しながら、新たな病床確保にも取り組みます。

県の追加対策:更なる病床の確保

基本的な考え方

県の対応の基本的な考え方としては、国の方針も踏まえて、

  1.  新たな行動制限は可能な限り行わず、
  2. 幅広い診療所で発症者を受け止めて、
  3. 入院患者数に合わせて病床数を確保するなど、

  医療で受け止め、社会経済活動を維持していくというものです。
  
しかし、これは医療機関に大きな負荷がかかっているということを、皆様に知っていただく必要があると思います。

この方針を実現するために、医療機関では

  • その2倍以上の一般病床の休止や、
  • 一般患者の転院・手術等の延期
  • 医師や看護師に負荷をかける

ことを受け入れて、社会経済活動を守ってくれています。

また、多くの病院・診療所が外来・検査を提供し、患者受入病院は24時間休みなく治療体制を維持しています。

県の対応の基本的な考え方

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医療非常事態警報

医療機関における現状

医療機関においては今、コロナ入院患者の増加による負担増加以外にも、通常医療への影響につながる出来事が起きています。

まず、コロナ陽性や濃厚接触者になる医療スタッフが増え、直近では県全体で400人以上の医師・看護師が出勤できていない状況です。

このことから、コロナ病床に対応するための医療スタッフを確保するために、一般病棟をいったん閉鎖する動きもあります。

これにより一般病棟の入院患者は他の医療機関に転院したり、予定されていた手術を延期せざるを得ない状況となっています。

また、救急搬送件数の増加により、救急搬送困難事例も増加しており、広島市では8月1日から8月7日の1週間で、救急搬送困難件数が107件となり、前の週と比較すると20件増加し、過去最多となっています。

現在、医療関係者の皆様は、厳しい状況の中、まさに、ぎりぎりのところで奮闘されています。

​​​新型コロナ患者受入病院で現在起こっていること

医療非常事態警報

このことから、広島県は、『医療非常事態警報』を発出します。

現在、病床使用率が60%前後と高止まり、医療提供体制が極めて厳しい状況にあります。

広島県独自の警報を発出し、県民の皆様へ感染対策の呼びかけを強く発信いたします。

医療を守り、行動制限を可能な限り避け、経済活動との両立を図るためにも、
県民の皆様におかれましては、今一度、お一人お一人ができること、基本的な感染防止対策などに、しっかりと取り組んでいただきたく思います。

医療非常事態警報

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検査体制の確保(PCRセンターの開設時間延長)

感染が不安な方が検査を受けられるように、PCRセンターの開設時間を延長し、検査需要の増加に対応します。

また、抗原検査キットについては、今のところ在庫、流通ともに大きな問題は生じていませんが、お盆期間中のキットの流通不安に対応するため、国から県に配布されたキットを各地区医師会を通じて配布します。

数は全部で約4万個を予定しています。
これにより、「検査キットの不足により、検査ができない」といったことが無いようにしていきます。

こちらが、PCRセンターの具体的な開設時間の延長状況です。
臨時スポットを除くすべての会場で、開始時間または終了時間を変更し、従来よりも1時間多く開設します。

これにより、予約枠も4,180件に拡大します。

​​県の追加対策:検査体制の確保 PCRセンター等に係る検査体制の強化について

【参考リンク】【2022年版】広島県内で受けられるPCR検査会場はこちらです! | 徹底解剖!ひろしまラボ - 広島県 (hiroshima.lg.jp)

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お盆を含めた今後の対策のお願い

必要な方へ医療を提供するための対策

改めて、お盆期間を含めた今後の対策のお願いです。

医療機関を陰性確認の目的で利用されるケースが見受けられます。
無症状にもかかわらず、陰性確認目的の受診は控えてください。

感染が不安な方は、PCRセンターや登録薬局等を活用して検査を受けていただくようお願いします。
特に、PCRセンターを予約しても受検せず、結果的に他の方が受検できないケースもありますので、予約の無断キャンセルはやめてください
 
また、自宅療養中の方は相談窓口を活用していただき、発熱や咳のみといった軽症の場合は、救急車の利用は控えてください。
本当に救急車が必要な方が利用できるように、ご協力をお願いします。

お盆を含めた今後の対策のお願い

感染リスクを回避するための対策

お盆期間中は人との接触が増え、感染リスクが高まります。

ワクチン接種が可能な方は、できるだけ早い接種に努めてください。

基本的な対策の徹底、特に夏場はエアコンを使用するため換気がおろそかになりがちですので、定期的に十分な換気をしていただくようお願いします。

高齢者や基礎疾患のある方など、リスクの高い方と会う時は、特に注意をしてください。
また、普段会わない人と会う時も注意をしていただき、会食をする場合はマスク会食をしていただくようお願いします。

お盆を含めた今後の対策のお願い​​

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