広島県では,国の瀬戸内海環境保全基本計画に基づき,瀬戸内海の環境の保全に関する県計画を定めています。
瀬戸内海の環境の保全に関する広島県計画を平成28年10月に変更しました。その内容は次のとおりです。
瀬戸内海の環境の保全に関する広島県計画(平成28年10月) (PDFファイル)(2.84MB)
(1)概要
県計画は,瀬戸内海環境保全特別措置法第4条の規定により,環境の保全に関し実施すべき施策について,「国基本計画」に基づき定めることとされています。
国基本計画が平成27年2月に変更されたことに伴い,広島県では平成28年10月に県計画を変更しました。
(2)経緯
(1) 平成27年6月~平成28年3月 県環境審議会で意見聴取(合同部会5回)
(2) 平成27年8月 瀬戸内海について語り合う集い(3回(広島会場,三原会場,福山会場))
(3) 平成28年1月22日~2月19日 パブリックコメントの実施
(4) 平成28年1月~4月 生活保健福祉委員会で報告,集中審議
(5) 平成28年7月26日~10月17日 環境省との法定協議
(1) 基本理念等
「美しく恵み豊かな瀬戸内海の実現」を基本理念とし,多様な主体により「里海づくりが継続されている」ことを目指します。
県計画の基本的施策は,「沿岸域の環境の保全,再生及び創出」,「水質の保全及び管理」,「自然景観及び文化的景観の保全」,「水産資源の持続的な利用の確保」の4つの目標に,これを実現するための水質の監視測定,調査研究,住民活動等の「推進基盤の整備」を加えた5分野とします。
(2) 施策体系
5分野28項目について,庁内関係機関と連携し,瀬戸内海の総合的かつ計画的な施策に取り組みます。
【施策体系】
I 沿岸域の環境の保全,再生及び創出
1 藻場・干潟・砂浜・塩性湿地等の保全等
2 自然海浜の保全等
3 底質改善対策・窪地対策の推進
4 埋立てに当たっての環境保全に対する配慮
5 環境配慮型構造物の採用
II 水質の保全及び管理
1 水質総量削減制度等の実施
2 下水道等の整備の促進
3 水質及び底質環境の改善
4 有害化学物質等の低減のための対策
5 油等による汚染の防止
6 海水浴場等の保全
7 廃棄物の処理施設の整備
8 健全な水循環・物質循環機能の維持・回復
III 自然景観及び文化的景観の保全
1 自然公園等の保全
2 緑地等の保全
3 史跡,名勝,天然記念物等の保全
4 漂流・漂着・海底ごみ対策の推進
5 エコツーリズム等の推進
6 島しょ部の環境の保全
IV 水産資源の持続的な利用の確保
1 漁場環境の保全
2 水産動植物の増殖の推進
3 水産資源の適切な管理
V 推進基盤の整備
1 水質等の監視測定
2 環境保全に関するモニタリング,調査研究及び技術の開発等
3 広域的な連携の強化等
4 情報提供,広報の充実
5 環境保全思想の普及及び住民参加の推進
6 環境教育・環境学習の推進
(3) 計画の推進について
・計画の期間は平成28年度から平成37年度までとし,国基本計画や県の他の計画の状況を踏まえながら概ね5年で計画を見直します。
・県計画に定めた施策を確実に実行していくため,事業の行動指標等を毎年度把握していきます。
・地域の課題に多様な主体が連携して取り組むため,山,川などの流域を含む海域単位で,関係者により構成する湾灘協議会を設置します。
【「瀬戸内海について語り合う集い」の開催】
県民の皆様に瀬戸内海の環境について興味を持ってもらい,意見を伺うため,平成27年8月に「瀬戸内海について語り合う集い」を県内3箇所で開催するとともに,県ホームページでも意見募集を行いました。
【パブリックコメントの実施】
いただいた意見等を踏まえ,「瀬戸内海の環境の保全に関する広島県計画」【変更】(素案)をまとめ,平成28年1月22日(金)~2月19日(金)まで,この素案に対するパブリックコメントを実施しました。
(1) 意見の件数 28件(13人・団体) [提出内訳:電子メール 5件,電子申請システム 5件,FAX 2件,郵送 1件]
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