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向上寺三重塔

設計
藤原朝臣
施工
1432年(永年4年)
住所
尾道市瀬戸田町瀬戸田57(Google Map

尾道市生口島・瀬戸田、潮音山の中腹に建つ寺院で、三重の塔は室町初期の建物、木材等創建当時のまま今日残っており、建築様式は極めて高く現在国宝に指定されています。
 三重塔は小早川信元・信昌の発願尽力により永年四年に完成供養を行いました。構造は、三間三重塔婆で本瓦葺、九輪先端までは19メートル52センチ、全体に和様を基調とし、唐様を取り入れており、初重を扇垂木とし、花頭窓、蓑束、逆さ蓮華、藁座の彫などの組物に入れられた装飾彫刻は実に見事です。国宝の三重塔の中では最も美しく細部にこそ注目してみて戴きたい。
[三重塔:国宝]

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