#026

大久野島の旧軍施設

設計
不詳
施工
不明
住所
竹原市忠海町大久野島(Google Map

広島県南部の瀬戸内海中央に浮かぶ周囲4.3㎞の大久野島は,日ロ戦争前の1902年(明治35年)に軍港の広島や呉を敵艦から守るために芸予要塞が設置され、北部、中部、南部に計22門の大砲が置かれました。日露戦争で使われることはありませんでしたが、1929年(昭和4年)には日本陸軍の毒ガス工場が設置され,1945年(昭和20年)終戦後に連合軍の指示により破壊されるまで,秘密の島として地図からも消されていました。島内には、芸予要塞時代の砲台跡や火薬庫跡、毒ガス工場時代の発電場跡や貯蔵庫跡を確認することができます。美しいレンガ造りの砲台跡や火薬庫跡、また,特に内部は立ち入り禁止となっていますが,発電場や毒ガス貯蔵庫はコンクリートの巨大な構造物で迫力があり,当時の状況をうかがい知ることができます。
 戦後は連合軍の指示で全島が完全に消毒され,現在では瀬戸内海国立公園に指定され、休暇村として,ホテルや遊歩道、ビジターセンターなどの国立公園の自然に親しむための施設が整備されています。
また、700羽以上のうさぎが生息し,一般車両が走らない自然豊かな癒しの空間となっています。
これらの旧軍施設は、危険ですので柵からは絶対に立ち入らないで下さい。

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