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会員コラム Vol.2

印刷用ページを表示する掲載日2021年8月3日

2021.8.3

Vol.2

「広島事業所でのサーキュラーエコノミー(以下、CE)活動のご紹介」

資源の有効利用と環境にやさしい社会の創造のために、環境経営をより充実させ、持続的に成長可能な社会の実現に貢献する事業所を目指した体制、施策、製品、技術開発の状況に関してご紹介します。

  1. CE推進体制(図1参照)

地球環境への影響をミニマム化させ新たな価値を創造する会議体として事業所長を委員長としたCE委員会を今年度立ち上げました。具体的な実務は、その下部組織である「GHG分科会」、「VOC分科会」と「水マネージメント分科会」がそれぞれ2050年のゼロ化を目指し担っています。

2.建築廃材混焼による環境と経済の両立(図2参照)

微粉炭焚き自家発電用ボイラーにおいて、CO2および燃料コスト削減を目的に建築廃材を一部石炭代替燃料として2017年3月より混焼しています。技術調査、廃材調達先の探索、燃焼テストを経て、設備投資を最小限に抑えつつ、温度監視やコンベア閉塞対策等の安全対策も施し地球環境に微弱ながら貢献しています。

3.炭素繊維複合材料の地球貢献(図3参照)

広島事業所で生産している、軽くて(比重が鉄の約1/4)、高強度(比強度が鉄の約10倍)、高弾性率(比弾性率が鉄の約10倍)の炭素繊維の特徴を活かし地球環境問題に対するソリューションを提供し、持続可能な社会の発展に貢献しています。航空機や自動車などを20~30%軽量化することで燃費向上を果たしCO2の削減に寄与しています。軽量化による燃費向上を通じて、炭素繊維製造時のCO2排出量を大幅に上回るCO2削減効果を得ることができます。また、再生可能エネルギーである風力発電機のブレードに使用することで、従来よりもブレードが長い風力発電機の製造も可能となります。風力発電機の理論発電量はブレードの長さの二乗に比例するため、大型化の意義は極めて大きいです。さらに他場所では、炭素繊維のリサイクル技術を活用して循環型ビジネスモデルの構築も目指しています。

4.アクリル樹脂(以下、PMMA)のケミカルリサイクル技術の開発(図4参照)

自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに幅広く用いられているPMMAの原料となるメチルメタアクリレート(以下、MMA)を広島事業所では製造しています。PMMAについてはリサイクルの事業化に向け、実証設備を建設して事業化に向けた試験を重ねています。MMA及びPMMAの世界ナンバーワンシェアのメーカーとして、同事業のサーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みを積極的にリードしていきます。

図1

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図2

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図3

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図4

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(写真:通常のアクリル樹脂板(左)とリサイクルされたアクリル樹脂板(右)の比較)

📌著者プロフィール

塚本 将巳(つかもと まさみ)

三菱ケミカル株式会社 広島事業所 企画管理部 戦略G GM

1991年入社(愛知県出身)BT主任技術者として富山事業所、愛知事業所、広島事業所の自家発電施設の運転、計画、設備管理および組織運営を歴任。2021年4月から事業所全体のエネルギーを中心とした事業戦略立案を担当。持続可能な事業所の環境経営全般の課題解決に向けた活動を推進する。

 

 

 

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