「融資保証金詐欺」に注意
振り込み詐欺の1つ「融資保証金詐欺」は,平成19年中の発生状況(警察庁まとめ)は,全国で5,922件,被害額は約38億6千万円となりました(平成20年以降は減少傾向にありますが注意は必要です)。
被害者は,性別では,男性は58%,女性は42%となっており男性がやや多く,年齢は,男性は40歳~59歳の中年層が多く,女性は20歳~59歳と幅広い年齢層に及んでいます。
被害対象が絞りにくいため,現在もなお,多くの方が被害に遭っています。
融資保証金詐欺とは?
ヤミ金融業者が行う詐欺の手口の一つです。
これは,消費者金融やヤミ金融業者に多額の借金があり,その借金返済で困っている人(多重債務者)を狙って,ダイレクトメール,ファックスや電話で架空の融資話を持ちかけて,保証金等の名目で現金を振り込ませるなどの方法でだまし取ります。
手口は?
- 甘い言葉で勧誘-「超低金利」「無担保」「即日融資」「債務を一本化します」
- 「保証金」「保険料」などの名目で,融資前に現金を銀行口座へ振り込むことを要求
(※最近では,郵便局の小型小包「エクスパック」(H22.4から「レターパック(350・500)」)などを使用して直接現金を送らせる手口もあります。)
【相談事例】
▲▲ファイナンスというところから「超低金利・無担保・即日振り込み・ブラックOK」という融資を勧誘するダイレクトメールが届いた。借金を一本化するため,200万円の融資を申し込んだ。
すると,業者が「今のあなたの状況では信用がたりないので,融資前に保証金として50万円入金してほしい」というので,振り込んだ。
その後,業者と連絡が取れなくなった。
被害にあわないために!
1.借りる前に,もう一度考えましょう!
2.借りる業者は,慎重に選びましょう!
○営業所に掲示が義務付けられている貸金業の登録番号の確認をしましょう。
⇒金融庁ホームページ
~無登録営業は違法です~
○「甘い話」にはウラがあります。
~低金利・好条件のオトリ広告やダイレクトメールにはご注意ください~
参考:改正貸金業法の施行(H22.6.18)以降の状況
クレジットカードのショッピング枠を悪用する手口
改正貸金業法施行(H22.6.18)以降,総量規制により,消費者金融等への借り入れには上限があります(⇒金融庁「貸金業法が大きく変わりました!」ホームページ)。
その対象となっていないクレジットカードの「ショッピング(買い物)枠」を悪用する手口がありますのでご注意ください。
なお,H22.12.17以降,ショッピング枠にも借り入れの規制が設けられました。
- クレジットカードのショッピング枠の「現金化」の誘いに注意(日本クレジット協会)
- 「クレジットカード現金化」をめぐるトラブルに注意!第二弾
-融資を得たいという目的での利用のほかに、紹介されて利用してしまうケースも-(国民生活センター)
また,金貨や地金(じがね)を悪用した手口にも注意が必要です。
3.返済に困ったら,内容に応じてすぐに関係機関に連絡しましょう!
関連情報
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