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米国による核実験に対する抗議文(2013.3.12)

印刷用ページを表示する掲載日2013年8月21日

抗 議 文

 貴国が,昨年10月から12月の間に,新型の核実験を2回実施していたことを公表しました。人類史上初の原子爆弾による破壊を経験した広島県民を代表して,ここに厳重に抗議します。
 折りしも,北朝鮮が3回目の核実験を強行し,国際社会の緊張が高まる中,核兵器廃絶に向けリーダーシップを発揮すべき貴国が核実験を実施したことは,大統領自身が表明された「核兵器のない世界」の実現への決意を疑わせるものであり,核兵器廃絶を望む世界の人々に大きな落胆と不信感を与えるものであります。
 また,核実験を実施した事実を何か月も後に発表していることは,核兵器に関連する情報の透明性についても重大な問題があると考えます。
 貴国が,核兵器による徹底した破壊の現実,その非人道性を深く理解し,核兵器のない平和な国際社会を強く願う広島県民の思いを真摯に受け止め,今後,一切の核実験を中止するとともに,「核兵器のない世界」の実現に向け,全力を挙げて取り組むよう,強く求めます。
 オバマ大統領には,是非,被爆地広島を訪問し,被爆の実相に触れ,核兵器廃絶に向けた思いを新たにされることを期待します。 

2013年3月12日

アメリカ合衆国大統領
バラク・H・オバマ閣下

日本国 広島県知事   湯崎 英彦

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