このページの本文へ
ページの先頭です。

カンボジア復興支援プロジェクト(第5フェーズ)について

印刷用ページを表示する掲載日2017年3月1日

1 趣旨

「国際平和拠点ひろしま構想」の実現に向け,国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業を活用し,JICAや県内関係機関と連携のもと,「教育分野における復興・平和構築のための人材育成」を進めるため,カンボジアの教育関係者を広島に受入研修を実施するとともに,現地での実践が効果的に行われるよう広島の教育関係者を現地に派遣し技術的な指導・助言を行う。

2 事業名

カンボジアにおける持続可能な社会構築のためのカリキュラム開発支援

3 目標

カンボジアの授業改善に有効な社会科の新カリキュラムが策定・実施される。

4 事業の背景と必要性

2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)」のカンボジアにおける実現に向けて,同国の教育省は教育の質的改善に一層の努力を行おうとしている。具体的には,前期中等及び初等教員養成校の2年課程を4年とすることにより質の高い教員を育てようとしているほか,新カリキュラム・教科書の改善を予定している。

本事業では,(1)広島が培ってきた社会科や平和教育における教育実践の成果,(2)本県がこれまで同国の小学校教員養成校で蓄積してきた授業研究の研修手法やモデル指導案等を活かして,カンボジアにおいて地域-国家-世界を結び,持続可能で平和な社会構築に資する社会科のカリキュラム開発支援を行う。

5 期間

2017年3月~2020年3月

6 地域

カンボジア王国プノンペン

7 期待される成果とそのための活動

(成果1)カリキュラム策定委員会において策定される社会科のカリキュラムの内容が改善される。

  1. 教育省内外の関係者と連携しつつ実態調査を行うことにより,現行の社会科カリキュラムの妥当性や有効性分析に係る技術的助言を行う。
  2. カリキュラム策定委員会メンバー及び教育総局と協働し,カリキュラム開発に係わる研修を計画する(2017年度から年間4回程度の現地研修及び年間1回程度の本邦研修)。
  3. 同研修を実施し,カリキュラム策定委員会における社会科の新カリキュラム策定を支援する。

(成果2)カリキュラム開発局社会科担当者の能力が強化される。

  1. パイロット校を選定し,上記の研修参加者等をリソース・パーソンとして,授業研究の手法により社会科の新カリキュラムに準じたモデル単元における研究授業を計画する(2017年度から年間4回程度)。
  2. 同授業研究を実施し,モデル単元の効果を検証する。
  3. 上記のプロセスをとおして,開発と担当者の能力開発研修に係わるマニュアル・報告書を取りまとめる。

8 参考(過去の支援状況)

第1フェーズ

2005~2007年度「カンボジア元気な学校プロジェクト」:シェムリアップ州ササースダム・クラスター小学校における算数及び保健教育分野の教員の授業能力向上

/soshiki/232/1216181960383.html

第2フェーズ

2008~2010年度「カンボジア国における小学校教員の授業能力の向上」:タケオ州教員養成校における授業研究(理・数科)による授業の質的向上,学校経営の向上

/soshiki/232/1227592991655.html

第3フェーズ

2011~2013年度「タケオ州における授業研究による教員の授業能力の向上」:タケオ州教員養成校及び近隣3小学校における小学校との合同授業研究(理・数科)による授業の質的向上,州教育局主導の授業研究実施体制の改善

/soshiki/232/1314689524926.html

第4フェーズ

2013~2016年度「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための教育改善」:持続可能な開発のための教育(ESD)の実践に向けて,教育省内で中核となる人材を育成とパイロット教員養成校での実践事例の蓄積

おすすめコンテンツ