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第20回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(坂町)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第20回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり坂町において開催しました。

1 開催日時

 平成22年12月11日(土曜日) 15時00分から17時00分まで

2 開催場所

 坂町町民センター 2階 大ホール : 坂町平成ヶ浜1丁目1-1

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 坂町在住のかた 10名

5 傍聴

 約20名参加

6 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

7 結果概要

懇談風景記念撮影

<ご意見の概要>

(1)子育て支援の取組について

○参加者
 子育て支援サークル「ぱおぱお」の代表をしている。毎月子育てオープンスペースを設け,子どもたちが安全に遊びながら母親同士が交流できる場を提供している。また,年に一度「みんなで子育て」をテーマに,坂町内の子育て支援の団体と協力して「さかっこまつり」を開催し,遊びのコーナー,コンサート,食育,育児相談,坂町の子育て支援の紹介など,一日中楽しめるイベントとして皆さんに来ていただいている。活動資金は,フリーマーケットでまかなっている。一人で子育てをしている母親たちの育児不安,ストレスを解消し,子どもたちがすくすくと育っていける環境や家庭になるように活動を続けている。
●知 事
 オープンスペースで知り合った母親同士が,団体の活動を通して仲良くなり,人のネットワークが広がっていくのもよいことだと思う。安芸郡のほかの町の子育て支援団体と連携して活動していくと,いろいろなやり方を知ることが出来てよりよくなるのではないだろうか。

(2)中学生の健全育成の取組について

○参加者
 坂中学校PTAの会長をしている。地域に根ざし,地域・保護者・行政三位一体となって子どもたちを支援し,成長させていきたいと考えている。坂中学校は現在,不登校防止の指定校になっており,先生たちもかなりよくしていただいている。部活動,勉強でも坂町の支援によってかなり良くなってきている。
●知 事
 素晴らしいことだと思う。坂町には中学校が一つなので,町内全域から生徒が集まってくることになるが,中学校が地域活動,コミュニティーの核になっているという部分はあるか。
○参加者
 中学校より,小学校が地域の核になっていると思う。それぞれ,坂・横浜・小屋浦と地域の特徴があるので,中学校に入ると,一緒になるのに少し時間が掛かってしまう問題がある。
 また,学校行事について,小学校までは父親の参加もあるが,中学校に入るとほとんど協力がなくなってしまうので,学校とPTAで,何とか父親を学校に関わらせたいと考えている。
●知 事
 今年,ロサンゼルスの広島県人会100周年の行事に行ったが,その時に坂中学校の生徒たちがいた。ああいう経験をさせるのも素晴らしいと思う。今年,「ひろしま未来チャレンジビジョン」という新しい計画を作ったが,この中に,グローバルな感覚を持った人材の育成というのを盛り込んでいる。世界の人々との違いを理解し,お付き合いをしていける,グローバルな感覚を持った子どもたちを育てるのが大きな課題だと思っている。坂中学校のいろいろな活動を頼もしく感じる。

(3)保育園保護者会の活動について

○参加者
 一昨年民営化された保育園の保護者会会長をしている。広い地域から子供たちが集まってくるが,新旧の地区の保護者間で,少し考え方が違うように感じられる。これを解消するために,保育園が,保護者にとっても活発に意見交換や交流が出来る場となって,意見,思いが坂町の発展につながっていけばと思う。
●知 事
 保育園は親同士のつながりも出来る場なので,違いを意識すると,そこからどうしていこうかという問題意識が生まれるし,みんな子どもたちのことを思っているのでその共通点から交流が始まるといいと思う。
 ちなみに,民営化されてどうか。
○参加者
 自分は町立のときのことをあまり詳しく知らないが,よくなったことはたくさんあると思う。これまでも,町立ということで,地域に根付いた行事というのがすごく多かったが,それは今でも引き続き行われているし,私立の園の特性を生かした新しい行事というのも加わってきている。まだ手探りの部分もあるが,新しい園なのでこれから作っていきたいと考えている。

(4)成人式の実行委員会の取組について

○参加者
 今回の坂町成人式の実行委員長をしている。100人ほどでの少人数の成人式になるが,大きな市などの大規模な成人式とはまた違うよさがあると思っている。この地域で小さな頃から過ごしてきた友人たちと一緒に行事を盛り上げていこうと頑張っている。
●知 事
 もうすぐなので大変だと思うが,いい成人式になるようにがんばってほしい。
 保育所から中学校まで,小さい頃からの友人と十数年一緒にいて,どうだったか。また,これからもずっと坂町に住みたいと思うか。
○参加者
 ずっと一緒でとても楽しかったが,いじめなどの問題もあった。学校自体は最近良くなってきているのに,いじめがなくならないのが気になる。自分たちの世代も気に掛けていかなければと思う。
 自分自身,中学校でクラブ活動をしており,坂町が有名になればいいなと思っていたし,将来的には自分たちの世代が,子どもたちに教えていくことが出来れば,地域の活性化に貢献できるのではないかと思う。ますます坂町がよくなればいいなと考えている。

(5)伝統芸能(雅楽)継承の取組について

○参加者
 坂町文化協会の会長,及び100年以上続く雅楽の「坂雅正会」の代表をしている。県,町から援助をいただいており,「けんみん文化祭」にも出させていただいている。以前は身内だけでやっているようなものだったので,興味がある人もなかなか入りにくい状況で高齢化が進んでいた。しかし,公民館に練習場所を移し,また,遠くの方でも,全く雅楽を知らない人でも来ていただくようにした結果,大学生など幅広い年代の方に参加していただけている。地域の獅子舞保存会の代表もしているが,自分たちの地区では子どもが減っている。反対する人もいたが,今まで女人禁制だったのを,女の子も来てもらうようにした。
 最近事業仕分けが行われているが,文化というものは一番最初に対象にあがるのではないかと危惧している。文化は生きていくために必要なビタミン剤のような存在だと思うので,今後ともよろしくお願いしたい。
●知 事
 地域の活動で,商工会や女性会などは大抵高齢化し,若い人が参加しないというのが共通の悩みだが,この坂雅正会は,若い人をひきつける何か鍵のようなものがあるのではないか。貴重な若者達の参画なので是非大事にしてほしい。
 社会全体でも今,働き手が減っている中で,女性が結婚して子どもが生まれ,仕事を辞めてしまうと,大きな社会損失となる。これからは,いろいろな考え方があると思うが,できるところはそうやって女性がどんどん参画することが大事だと思う。

(6)漁業協同組合の活性化の取組について

○参加者
 坂町漁業協同組合に所属している。今,魚食普及と魚価安定のために青年層が中心となって月2回朝市を開催している。また,組合の取り組みで,稚魚の放流と藻場の育成を計画している。県にも御支援をいただければと思っている。それと,森山漁業基地として,当時立派なのをつくってもらったが,現在,北新地に大型船の出入りが多くなって,カキ業者の人が作業をするのに非常に困難になっているので,計画予定となっている波止場を早急につくっていただきたい。
●知 事
 坂町は広島市の隣なので,漁業の継続は大変ではないかと思うが,逆に広島市に近いので,朝市にも広島市から人が来られたらにぎわうと思う。最近,農業では農家の方が直接農産物を販売する軽トラ市などをやっておられるが,産地に近いというのは消費者にとっては嬉しいものなので,是非頑張っていただければと思う。

(7)新規住民の地域活動への参加呼びかけの取組について

○参加者
 坂町住民福祉連絡協議会(自治会)の会長をしている。運動会,グラウンドゴルフ大会,ソフトボール大会,盆踊り,秋祭り,亥の子,とんど,遊歩道・公園・川の清掃,夜間パトロール等々の活動で地域に貢献している。地元地区の会長もしているが,最近住宅街ができ人口が増えている地区で,地域活動になかなか参加していただけないという問題がある。そんな中で,新しく坂町に来られた方に,来てよかったと思っていただけるように頑張っている。例としては,スポーツ大会を子どもたちを巻き込んでやることで,親世代の参加も促し,参加者を増やすことが出来た。また,盆踊りも参加者が増えてきている。
 坂町長のいう,親から子へ,子から孫へと,ずっと住んでよかったという町にしたい,に協力していきたい。
●知 事
 坂町は,少子高齢化のペースは遅いほうだが,確かに地域活動の参加者不足は,県内どこでも問題になっている。都会でもあるので,なるべく他人とのつながりを薄くしたいと考えている方もいるのかも知れない。ご苦労されながらも,参加を促す取組が成果をあげているようなので,これからも引き続き頑張っていただきたい。

(8)女性会活動を通した地域貢献の取組について

○参加者
 坂町女性会連絡協議会の代表をしている。講演や講座を開いて,女性の自立と社会参画を推進している。町の行事である消防団の出初め式や,青少年育成坂町民会議のあいさつパレード活動,敬老会の行事などへの協力を通して,地域の活動に貢献している。坂町のベイマラソン大会では,坂町の名産であるカキ雑炊を,毎年3000食ランナーにふるまっている。
 他にも子どもたちの防犯,交通安全のための声かけ活動,坂町の姉妹町である島根県川本町の女性会との女性交流会にも取り組んでいる。行政と連携を図り,坂町発展のために女性会一丸となって動いている。若い女性はほとんど働いているので,後継者問題には頭を悩ませている。
●知 事
 女性参画という観点からは,女性が働くということはいいことであるが,後継者に関しては,難しい面もある。皆さんのような方が頑張っておられるのできっと大丈夫だと思う。

(9)老人会の活動を通した高齢者支援の取組について

○参加者
 坂町老人クラブ連合会の会長をしている。最近は,会員の中に80歳を超えた人もかなりおられ,比較的若い人の入会があまりなく,超高齢のような状態になっている。その中で,交通事故の防止を一番に掲げ,海田警察署の援助をいただいて交通安全部会を設立し,会員への指導をしている。また,振り込め詐欺やインチキ商法への対処方法の指導もしている。グラウンドゴルフ,ゲートボールなどのスポーツを通じての健康増進活動もやっており,多数の方に参加していただいている。
●知 事
 今年県では高齢者の交通安全に力を入れている。現在,交通事故死者全体は減っているが,それに占めるお年寄りの割合は年々増加している。現在活動されていて,効果を感じること,こういうことはよかったというのはあるか。
○参加者
 会員が交通事故に遭ったという事例が伝わってきていないので,うまくいっているのではないかと思う。普段車の少ない地域に住んでいる人にも,注意点を具体に知らせるなど,注意喚起をしている。

(10)スポーツ振興(少年野球)の取組について

○参加者
 坂軟式野球スポーツ少年団の監督をしている。野球を通じてたくましい坂町っ子を養成しようということで設立して以来,今年が第35期であり,カープや甲子園などにも選手を輩出している。また,地域活動やボランティア活動などにも参加している。
 野球以外でも,いろいろなところで活躍してくれることが楽しみだ。私たちが子どもたちにかける言葉は,精神的な根っこの部分にかなり影響を与えていると思う。小さい頃から,真剣な勝負事を経験するのはいいことではないかと思う。
●知 事
 私も子どものころ野球をやっていたが,やはり厳しく指導された。そして勝ち負けというものがあり,競争をして,負けた人の気持ちもくみ取るという経験は重要だったと思う。


<自由討論>

(1)新旧住民の関係と考え方の違いについて

●知 事
 坂町は新しく住宅街ができて,地区によっては最近越してきた人が多くいると思う。その中で,町の伝統を守っていくことや,新たな住民とのつながりなどについてはどう考えているか。
○参加者
 昔から坂町に住んでいる自分たちは,とかくわれわれのスタイルで新しい人を引きずり込もうとするが,今まで暮らしてきた環境が全く違うわけだから,地域活動に参加していただく説得は難しい。一番良いと思うのは,趣味等のグループの関係から少しずつなじんでいただくことだと思う。
○参加者
 以前住んでいたところでは,ほとんど知り合いの方もなく,日中は子どもと二人きりで子育てをしていた。坂町は子育てに関する情報が分かりやすくて,子育ての環境はとても整っていると思う。
 先ほど雅楽のお話を聞いていてふと思ったのが,保育園の子どもたちにもそういうのを直接聞かせてあげたいと思うのだが,お願いできないか。保育園ぐらいの年齢の子どもたちでも,雅楽に対して何かしらの気持ちを持つ子どももいると思う。坂町の伝統を子どもたちに見せられる機会があるととても良いと思う。
○参加者
 子育て支援の活動に関しては,横のつながりは大丈夫だと思うが,地域の縦のつながりとなると,まだ受け入れられなかったり,なじめなかったり,伝わってこないというのはあるように感じる。

(2)坂自慢について

●知 事
 坂町の自慢と言うと何か。
○参加者
 坂のサツマイモ(アメリカ芋)というのが昔はずいぶん有名だった。しかし今はあまり畑が無いので栽培していない。
○参加者
 現在はかなり業者も減っているが,カキだと思う。
○参加者
 ベイマラソン,町内のサッカー大会等スポーツの行事が多く,盛んなこと。グラウンドも整備されていて,とても活動しやすいまちだと思う。
○参加者
 小学校,中学校を含めて,こども会の参加率がほぼ100%となっている。保護者の皆さんの協力で,地域や子どもを盛り上げる活動が活発であるというのは,他の町と比べても自信を持って言えることだと思う。

(3)子育てに関する施設の不足について

○参加者
 坂町には産婦人科がなく,小児科も無いに等しい。また保育所は充実しているが幼稚園がない。学童保育はあるが,児童館はない。広島市に近いので,便利ではあるが,町内にこういった施設がないのは課題かもしれないと思う。
●知 事
 子どもの絶対数が少ないのでそうなってしまうのだろう。広島市に近いことで逆に選択肢が多くあるとも考えられるのではないだろうか。

(4)ベイサイドビーチ坂について

○参加者
 坂町には,県が作ったベイサイドビーチ坂というのがある。宿泊施設とまではいかなくても,海水浴シーズンに,ちょっとした休憩所,レストランとして使える建物を作っていただくことはできないだろうか。
●知 事
 実はそのことは町長にも話をいただいた。ただ,私は県で作るべきではないと考えている。なぜなら,県で作ったら,皆さんにとって他人のものであり,県任せになってしまう。しかし,町で作られたら皆さんの意思で,どのような施設がいいか,どんなふうに管理したらいいか,どんなイベントをやるのか,より積極的に考えられるようになると思う。今まで見てきた中でも,地域の方々が主体となって取り組んでいることが一番成果をあげているように見える。そちらのほうが町の活性化につながるのではないだろうか。

8 現場視察

 懇談に先立ち,坂町内3箇所を現場視察しました。


○坂町漁業協同組合
 坂町漁業協同組合のカキ打ち作業場を訪問し,カキ養殖業の現状や,消費拡大の取組について,お話を伺いました。

坂町漁業協同組合

○坂雅正会(さかがしょうかい)
 100年以上にわたって,日本古来の伝統音楽である雅楽を継承している「坂雅正会」の練習の場を訪問し,演奏活動の状況や,後継者の育成などの取組についてお話を伺いました。

坂雅正会(さかがしょうかい)

○ぱおぱお
 子育て支援ボランティアグループ「ぱおぱお」の「子育てオープンスペース(0~3歳の親子の集いの広場)」を訪問し,活動の状況についてお話を伺うとともに,お母さん方と意見交換をしました。

ぱおぱお


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