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第19回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(世羅町)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第19回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり世羅町において開催しました。

1 開催日時

 平成22年11月27日(土曜日) 15時00分から17時00分まで

2 開催場所

 世羅町甲山保健福祉センター 2階 多目的集会室 : 世羅郡世羅町西上原426-3

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 世羅町在住のかた 11名

5 傍聴

 約50名参加

6 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

7 結果概要

懇談風景記念撮影

<ご意見の概要>

(1)学校の統廃合等について

○参加者
 PTA活動を行っている。世羅町も来年度に学校の統廃合を控えており,学校がなくなるのは寂しいことではあるが,地域の活気がなくなることのないよう,前向きに取り組んでいきたい。また,私は地域の和太鼓グループで活動しており,地元中学校で和太鼓演奏の指導を行っているが,以前と違い,授業時間も含め学校生活の時間に余裕がないと感じている。和太鼓は,何度も繰り返して練習し,体に染み込ませて覚えていくものなので,十分な時間が必要である。指導できる時間が限られており,自分自身,中途半端な指導しかできていないのではと思い,残念である。
●知 事
 学校の統廃合については,今は地域に限ったことではなく,少子化により,都市部においてもある。学校がなくなるのは寂しいことではあるが,前向きに考えていらっしゃる。新しい学校環境をサポートすべく,県も体験学習の推進などに取り組んでいきたい。

(2)農産物の価格等について

○参加者
 酪農業を営んでいる。日々,牛乳の成分・細菌数などをきめ細かく管理して大事に牛を飼い,生産者として一生懸命取り組んでいるにもかかわらず,牛乳の値段に反映されないのが残念である。6次産業化など付加価値を付ける農業が重要視されているように感じる。
●知 事
 6次産業化は,農家の方の手元に残る収入を増やしていくための手段の一つである。最終的にお金を払うのは消費者であり,いかに消費者に払っていただき,それをどういうふうに分けていくかに尽きるのだと思う。消費者の方に価値を見出していただける製品をつくり,生産者の方に残る収入をできるだけ増やしていけるように我々も努力していきたい。

(3)地域の魅力について

○参加者
 大衆演劇せら温泉で店長をしている。実は和歌山県出身で,大衆演劇を和歌山で初めて観て感動し,その劇団が広島のせら温泉に行くことを聞いて,2年前に劇団の演劇観たさに世羅に来た。せっかく世羅に来たので,世羅の町に貢献したいと思い,人とのつながりをつくり異業種交流会「せらを語ろう会」を立ち上げた。当会で,県のアダプト活動の団体に登録して清掃活動を行うなど町づくりに取り組んでいる。今後とも町が活性化するよう会の取組を通じ,世羅の情報を発信し続けていきたい。
●知 事
 ずっとそこに住み続けていると,身近すぎて,地域のよさに気付かない。逆に他の地域から来た人の方が,そこの地域のよさが見えていたりする。地域のよさを改めて地域の方へ伝え,発信することによって,地域への理解が一層深まるのだと思う。

(4)就農しやすい環境づくりについて

○参加者
 広島市西区出身の現在22歳で,農業技術大学校を卒業後,昨年の4月から黒渕に住んで,農事組合法人「くろぶち」で野菜づくりを中心とした農業に取り組んでいる。くろぶちに来て感じていることは,地元で農業をしている人の多くは兼業農家で,若い人が少ないことから,今後の農業が成り立たなくなるのではないかということである。また,若い人で,せっかく農業に従事したいという思いを持っていても受入先がないといった現状もある。農業をしやすい環境づくりをお願いしたい。
●知 事
 農業技術大学校を卒業しても,就農できない人がいる。若い人達の農業の受入先の確保は,大きな課題であると考えている。農業法人や大規模農業を行っているところでないとフルタイムで若い人達を受け入れるのは難しい。我々も若い人達への就農支援に力を入れていく。農業の厳しさはあるが,是非頑張っていただきたい。

(5)地域に密着した学校活動について

○参加者
 県立世羅高等学校の生徒で,生徒会の仕事をしている。世羅高校は,特に陸上競技部の駅伝での活躍が全国的に有名である。この活躍が,世羅町全体を活気づかせている気がする。なお,世羅高校は駅伝だけではなく,農業経営科や生活福祉科が数々の大会に出場し,表彰も受けている。また,地域活動としては,挨拶運動や清掃等のボランティア活動を行っている。これらの活動を通じて地域とのつながりを持ち,世羅全体のまちづくりへとつなげていきたい。
●知 事
 お話を聞いていて,世羅高校は地域のことを思っていて,また,地域の方達は,世羅高校のことを注目しているという,まさに地域密着型の高校であることを感じる。2人とも将来は広島に残りたいとのことで,本当にうれしい。広島県全体では20代前半の人口が毎年2500人くらい減っているので,広島県の魅力を高めて若者に広島県に残って欲しいと考えており,そのためにはふるさとづくりが大事だと思う。

(6)TPPの農業への影響等について

○参加者
 世羅幸水農園で梨の販売を担当している。梨にかぎらず自然の産物をつくるのは,リスクが多く安定していない。農園に30年ほど勤めているが,同じものができるということはない。消費者は昨今の流通により,品質の安定したものを口に入れることができるが,農産物生産者の苦労をもっと理解していただきたいと思う。また,TPPについて,賛同の意見をされていたと思うが,TPPへの参加は,県の農政にも大きな影響があるのでは,と危惧している。
●知 事
 県の農業に対しては,このままでいくと価格面での差は大きく,大きな影響があると思う。県の農業は,先ほどの方からも話があったように,今も厳しい状況にあり,思い切った構造改革をやっていく必要がある。農家の方には大きな負担になるとは思うが,製造業においても円高などすごく苦しい道を通ってこられている訳であり,これを契機にして,強い農業へと変革していければと思う。幸い世羅においては,梨など付加価値の高いものを生産されている。これをいかに強みに変えていくかだと思う。

(7)世羅ワインの取組について

○参加者
 せらワイナリーで醸造長を務めている。せらワイナリーは,2006年にオープンした。当初は,ワインに使うブドウのうち,町内で獲れたものが6トンくらいしかなく,他の産地から買うなどしてワインを作っていたが,今年は70トン,ワインの瓶にしておよそ7万本もの収穫があるほど安定してきた。
 世羅ワインを世羅町の一つのアイテムとして広めていきたい。
●知 事
 世羅ワインも今やすっかり有名になった。ワイナリーは,三次と並んで,県内で行ってみたいところの一つになっていると思う。このような地域の持っている強みを伸ばしていくことは大事であり,県も後押しをしていきたい。

(8)尾道松江線を生かした広域連携による観光振興について

○参加者
 農事組合法人世羅高原農場の代表を務めている。私が観光農園をやっていて楽しいと思うことは,自分達が取り組んでいることを直接お客さんに目に見える形で感じてもらえるということである。また,お客さんの観光農園での評価が,世羅の町全体の評価になっていたりして本当にやりがいがある。地域の魅力を活かした観光農園として,今後とも取り組んでいきたい。本日,尾道松江線の世羅ICができた。将来的に尾道から松江まで開通すれば,観光農園にとって新たなお客さんを呼び込む絶好のチャンスだと思っている。島根の奥出雲から,三次・世羅のワイナリーや花の観光地,観光農園と,フラワー&ワイン街道のような縦の線の取組を全通に先駆けて行いたいという思いで頑張っている。
●知 事
 地域の魅力を高めるために頑張っていらっしゃる方がいると地域が輝く。例えば宮島や尾道など,既に観光地であるが,もっと頑張ってお客さんに来てもらう。そうすると,今度は尾道に行ってから世羅に寄って帰ろう,大阪の方が山陽道で来て,上へ上がって最後は中国道で帰ろうとか,そんなふうにもなっていく。是非協力して,その中で切磋琢磨もしてほしい。この度,県のビジョンを作ったが,そのコンセプトはやはり,広島県をつくっていく主役は県民の方であり,それぞれ頑張っていただくことが本当の広島県づくりになるというものである。今後とも頑張っていただきたい。

(9)地元商店街の現状について

○参加者
 世羅町商工会青年部の部長を務めている。近年,世羅町においても,大型店の進出により,地元商店街は大きなダメージを受けており,今やシャッター通りである。そんな中,町を活気付けるため,商工会において「泥んこバレー」というイベントを毎年行っている。田んぼの中でみんなどろどろになってバレーをするもので,当初は,50名くらいの参加者であったが,今年は200名もの参加があった。町を少しでも活気付けるため,これについては続けて開催していきたい。なお,世羅町を出て行った人で,働く場所があれば帰ってきたいという人もかなりいるので,企業誘致などが必要だと思う。
●知 事
 「泥んこバレー」というのは,おもしろい。田んぼの中で思い切って暴れるということは,なかなかないし,いい着眼点だと思う。人気が出るのも理解できる。大型店の進出により,地元の商店街の皆さんが,大変な影響を受けておられるのは承知している。商工会の皆さんだけで解決するのはなかなか難しく,例えば,世羅の強みとなっているワイナリーや農園などの皆さんといかに協力してやっていけるかだと思う。広島県内,世羅に限らずどこの地域も人が減っている。減るのをいかに抑えるかを考えなければならないが,産業というのはやはり鍵であり,働くところがないと広島に残っていただけないので,県としても力を入れ頑張っていきたい。

(10)商工会青年部の取組等について

○参加者
 建設業を営んでいる。公共事業というと,まず無駄を削減すべきということになり,悪業というイメージが強いが,災害時の対応など重要な役割も担っており,大事な産業であるということもPRしてほしい。もともと,広島市内に住んでいたが,8年前に世羅に来た。知り合いはほとんどいなかったが,商工会青年部の活動を通じて,いろいろな方達と知り合いになり,幅広い層の方とつながりを持つことができた。世羅は人情味のあふれるあたたかい地域である。
●知 事
 人が少ないという点は,弱みにとられがちであるが,人が少ない分だけ個々のつながりが濃くなっていくというメリットもある。そういう観点から見ても見なくても,世羅はいっぱいいいところがある。

(11)地域づくりの継続した取組について

○参加者
 せらにし女性会の会長をしている。手書きで「かわら版」を作っているが,これは平成2年1月から始め,この12月で満21年になる。また,ふれあいサロンを毎月1回のペースで平成8年から開設しており,以来1度も休むことなく継続している。さらに,20年くらい前に我が家の庭のもみの木にクリスマスのイルミネーションをつけたところ,地域の方達の反響が大きかったので,明るい話題にでもなったらと毎年継続している。
●知 事
 ご本人にとって継続するのは,大変だとは思うけれども,それが地域に明かりを灯し続けていると思うし,素晴らしいことであると思う。こういう方がたくさんいたらすごい町になる。是非継続していただきたい。

<自由討論>

(1)若い人達への就農支援について

●知 事
 農業は世羅の強みでもあると思うがどうか。
○参加者
 往々にして若い人達は,農業に対して引き気味だと思うが,本日の参加者の中に若い農業従事者がおられたことに驚いた。例えば,農業したい若い女性をたくさん呼んでこれるような仕組ができたらよい。
●知 事
 農業したいという若い人は,結構多い。ただし,就農への道筋がなかなかないのが課題である。農事組合法人には,若い人達が働いていらっしゃる。少しずつではあるが増えてはいるので,もっと増やしていければと思っている。
○参加者
 農業について,大変だとか,しんどいだとかそういうことばかりがイメージになると若い人は就農しない。楽しく,活気があるように仕掛けながら,儲けの出る仕組をつくっていくのが大事である。世羅の強いところを世羅のブランドにして,お金が回る仕組を考えないといけない。そのことにより若手の受け入れ先としての法人の体力がつく。
○参加者
 法人は現状では補助金で成り立っているところもあり,法人への就農は難しいのではないか。経営が成り立っていない訳であり,国の農政はもっと考えてもらわないといけない。

8 現場視察

 懇談に先立ち,世羅町内3箇所を現場視察しました。

○やすだの郷
 都市住民との交流を促進し,地域活性化を図る目的で,建設業者が展開している農園付き貸し別荘(15棟)を訪れ,取組等についてお話を伺いました。

 やすだの郷 

○せら夢公園 夢高原市場
 世羅高原6次産業ネットワークが運営している夢高原市場を訪れ,農産物や加工品の販売,体験交流イベントの様子を見せていただくとともに,農業の6次産業化の取組についてお話を伺いました。

せら夢公園 夢高原市場

○ヤンマーファーム
 農機具メーカーが農業に新規参入し本県に開設した農場を訪れ,収益性の高い大規模野菜経営の取組や,新規就農者への研修の取組についてお話を伺いました。

ヤンマーファーム


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