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第17回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(熊野町)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第17回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり熊野町において開催しました。

1 開催日時

平成22年10月30 日(土曜日) 13時30分から15時30分まで

2 開催場所

筆の里工房 地下1階 : 熊野町中溝5丁目17-1

3 内容

知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

熊野町在住のかた 10名

5 傍聴

約50名参加

6 その他

懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

7 結果概要

懇談風景記念撮影

<ご意見の概要>

(1)高齢者の孤立を予防する取組について

○参加者
 高齢者の介護予防事業として,一人暮らしの高齢者に定期的に集まってもらい健康づくりの取組を行っている。団地の高齢化が進み始めていて,一人暮らしの高齢者の孤立が問題になってきている。
●知 事
 全国でも同じように団地,住宅街の高齢化が問題になっている。新しく開発されたところの方々は遠くの職場に通い,日中も付き合いがなく関係が薄いままになっているのだろう。
○参加者
 子どもが少なくなってまちに活気がなくなってきたように感じている。地域の皆で力を合わせて,連携していく必要がある。

(2)生涯学習を通じたまちづくりの取組について

○参加者
 生涯学習活動を通して,生き生きと元気で明るい社会になるよう,土曜子ども教室の運営などに取り組んでいる。安心で安全なまちであり,ここに住みたい,あるいはここで子育てをしたいと思われるようなまちづくりに向けて頑張っている。
●知 事
 自然が比較的豊かな熊野町で,子どもたちの活動も,自然豊かな部分は見られるか。子どもたちの教育や生涯学習で,どのようなことを課題として感じているか。
○参加者
 子どもたちはいつも自然に接しながら生きていると思う。課題としては,核家族化により,年長者が若い人にいろいろ教えるといった昔からの習慣が薄れ,人とのコミュニケーションが薄れてきていることが挙げられる。

(3)学校現場の負担の増加について

○参加者
 PTAの役員として,長く学校,教師と関わってきた。休みの日でもクラブ活動など,教員は忙しく働いている。大変お世話になった先生も体調を崩されたり,苦労されている。
●知 事
 県の中で,今後どのような教育を目指していくのか,いろいろ議論しているが,学力を伸ばすことは勿論だが,島や山での暮らしを体験することも大事だと思う。先日県で高校生を対象としたイベントを開いたが,子どもたちにとっていいだろうと思ってやっても,教師には大きな負担がかかってしまうのかもしれない。県だけでなく国,市町もプロジェクト等を行うので,現場の教師は大変だと思う。

(4)美術を通じた幼児教育の取組について

○参加者
 子どもからお年寄りまでの美術指導をしている。子どもたちを見ていると,美術という分野においては,幼児の時期にどれだけ良い体験をさせるかが重要であることを強く感じている。しかし,現場では保育士に対して子どもの数が明らかに多く,ただ1日を過ごすだけで手一杯な状況である。また保育の現場は女性ばかりだが,父性という意味では男性の保育士も必要だ。給与の問題等,解決していく必要があると感じている。
●知 事
 三つ子の魂百まで,というように,幼児期の教育はとても大切なことだと思う。保育園の場合は特に,今は量の確保が優先されていて,質まで手が回っていない現状があるのかもしれない。

(5)商工会による地域振興の取組について

○参加者
 熊野町商工会青年部として,筆まつりへの屋台の出店など,地域振興,発展に貢献する活動をしている。金銭的にも精神的にもゆとりがないとできないことであり,最近は活動の規模の縮小,参加者の減少が問題になっている。
●知 事
 昔は商圏が限られていたので,地域が活性化すれば,自分の店も繁盛する,というサイクルがあったが,現在は遠くの店に容易にいけるようになった。地域に密着した商工会,商店街が地域貢献活動をしても報われない面があるのかもしれない。商工会は重要な団体だとわれわれも認識して応援しているので,頑張ってほしい。

(6)伝統的工芸品(熊野筆)の継承について

○参加者
 熊野筆の製造とともに,筆のストラップなど新商品の開発を行っている。パソコンの普及により,文字を書くこと自体が減ってきている中,毛筆という文化を継承していかなければならないと思う。また,義務教育で,書道の時間が短縮されているように思う。筆のよさを教育現場にも理解していただきたいと思っている。知事には是非PRしていただきたい。
●知 事
 熊野筆の県の知事として,決裁や条例のサインは,なるべく筆で行っている。また,海外からの訪問者には化粧筆を差し上げている。これからももっと熊野筆をPRしていきたい。

(7)書道を通した交流活動について

○参加者
 熊野高等学校の芸術類型書道コースの3年生である。筆まつりでの大書,クラシック演奏会のバックステージの垂れ幕を書くなどして,様々な分野の方と書を通じた交流を行っている。将来は熊野に住み,熊野筆のよさ,書の楽しさをアピールしていきたいと考えている。
●知 事
 書道は書の意味も考えながら書くので,和歌や漢詩,歴史など教養も必要になる非常に総合的な芸術だと思う。いろいろ勉強して,是非頑張っていただきたい。

(8)自治会などの地域組織の活性化の取組について

○参加者
 自治会長として,ふるさとづくりに取り組んでいる。新しく住宅街に越してきた方にも,熊野がふるさとであると感じてもらえるように,地域の結びつきを強める活動を続けている。子ども会,老人会についても組織の仕組みや名称を変え,住民が輪に加わりやすいよう改善している。
●知 事
 老人会や子ども会は,現在各地で活動の停滞が問題になっている。しかし,工夫すれば,いろいろな可能性があるということを感じた。県でこの度「ひろしま未来チャレンジビジョン」という今後10年間のビジョンを作った。その中のテーマの一つに,広島県づくりの主役は県民の皆様ですというのがあるが,その実践を見せていただいた。これからも頑張ってほしい。

(9)花を通じたまちづくりの取組について

○参加者
 笑顔いっぱい・花いっぱいクラブの代表をしている。町民会館などに花を植え,美しいまちづくりと,地域住民の健康促進に取り組んでいる。私たちの後ろ姿が,町民の方々の意識を変えて,自分たちのまちは自分たちでつくるものだという住民の主体的な行動が生まれることを願って活動している。活動を続けていくことで,心の健康も得られるのではないかと思っている。1点お願いであるが,知事が校長の広島県高齢者福祉大学校では地域のリーダーを養成しているが,卒業式などに来ていただければありがたい。
●知 事
 市民の皆さんにそうやっていろいろな形で活躍していただくことは大切だと思う。特に高齢者,会社の仕事から引退された方も皆さんお元気なので,是非そういう力も社会に役立てていただくということが,これから人口が減っていく中で,労働力をカバーしていく手段としても非常に重要になってくると思う。

<自由討論>

(1)新旧住民の融和について

●知 事
 熊野は,急に発展して人口が増えたが,もともとの住民と,新しく来た住民との関係はどうか。
○参加者
 暖かく迎え入れてもらえた。今ボランティア活動をしているのはその時お世話になったのをお返ししたい気持ちがあるからだ。
○参加者
 新しく出来た団地が,自治会に加わらない問題が起きたことがあった。町からの斡旋もあって一緒になったが,形だけでなく心から融合するため,祭りをしたり,熊野出身の童謡作曲家の顕彰碑を作るために少しずつ寄付を集めたりして,地域に対する一体感を持たせるようした。

(2)熊野町の魅力について

●知 事
 熊野は広島とのつながりが強く,言ってしまえばベッドタウンだが,他のそれとは違って,熊野にはふるさとを感じられる何かがあるように思う。
○参加者
 やっぱり筆があり,地場産業がしっかりとある。方向性があり,まとまっている気がする。
○参加者
 ほどよく田舎で,それでいて市街地まで遠くなく,ちょうどいいところだと感じている。
●知 事
 暮らしをするには静かで,なおかつ便利さもあって,筆という中心的なシンボル,アイデンティティーもあるということだと思う。

(3)農地法による休耕田利用制限について

○参加者
 現在社会福祉協議会の活動の一環として,グリーンサロンという組織を作り,休耕田を町民の方に管理していただく活動を進めている。しかし,一般的には行政や農協以外には農地を利用することは認められていない。そこで,市民農園のような形で,グループや自治会が農地を使えるようにして,広島中に広げていったらいいのではないか。
●知 事
 都会の人に休耕地を貸し,楽しんでいただくとともに,荒れた土地を減らしていく取組をやっているところは結構あると聞く。農地法の規制の詳細はわからないが,ご趣旨は理解した。

(4)社会教育の充実について

○参加者
 まちづくり,人づくりをしていく上で,生涯学習が非常に大切だと思っている。しかし,学校教育に比べ,生涯学習に対する予算は非常に少ない。地域と一体になってまちづくりを進めていくために,生涯学習にも目を向けていただきたい。
●知 事
 県でも職業訓練などの社会教育はたくさんやっている。学校教育の予算は教師の人件費などもあり,比べにくいが,ご趣旨は理解した。

(5)個人情報の過剰な保護について

○参加者
 主任児童委員をしているが,個人情報保護法の関係でなかなか情報が入ってこず,とても仕事がやりにくい。いろいろな事件が起きている今,働きやすい環境がほしいと思っている。
●知 事
 個人情報保護に関しては,情報を受け取る方が過敏になって,その運用を必要以上に厳しくしてしまっている部分もあり,本末転倒なところがある。それがために,救えるものも救えなくなってしまっては意味がないので,県としても考慮してやっていきたいと考えている。

8 現場視察

 懇談に先立ち,熊野町内4箇所を現場視察しました。

○筆の街交流館K-JIN
 本年9月に開設された熊野町内初の観光案内施設を訪れ,活動についてお話を伺うとともに,化粧筆作りを体験しました。

 筆の街交流館K-JIN

○花いっぱい活動
 笑顔いっぱい・花いっぱいクラブが行っている花壇づくりの活動を訪れ,花づくりを通じた健康増進と地域活性化に向けた取組についてお話を伺いました。

花いっぱい活動

○熊野筆会館
 熊野筆事業協同組合が運営する筆づくりの研修施設を訪れ,伝統的工芸品熊野筆の後継者の確保・育成の取組についてお話を伺いました。

熊野筆会館

○陽明文庫・国宝展
 筆をテーマにした博物館「筆の里工房」を訪れ,「陽明文庫」収蔵品の特別展を見学しました。

陽明文庫・国宝展


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