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第12回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(三次市)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第12回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり三次市において開催しました。

1 開催日時

 平成22年8月7日(土曜日) 13時30分~15時30分

2 開催場所

 三次コミュニティセンター 大ホール : 三次市三次町1828-5

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 三次市在住の方 10名

5 傍聴

 約120名参加

6 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

7 結果概要

懇談風景記念撮影

○ご意見の概要

(1)子育て支援の取組について

○参加者
 自治会で,子育てサークルのお手伝いや,学校給食における地産地消の取組のお手伝いなどをさせていただいている。三次市は,子育て日本一を目指しており,第三子の保育料の無料化や,小児科の24時間の受け入れなど,すごく充実しており,ありがたく思っている。
●知 事
 今日訪問した保育園もすごくいい施設だった。子育て関係の制度で一番助かっているところは何か。
○参加者
 いろいろなことを考えてくださっていて,今,夜間保育なども考えていただいているようだ。しかし,逆にそれがあるとなかなか職場を定時に帰れないのではないかと心配するお母さんもいる。また,24時間の小児科の病院があるのは助かるという話はよく聞く。
●知 事
 総合的にいろいろやっているということが大事なのかもしれない。今,県でも子育てということで大分力を入れてやっている。

(2)地域活動への参加について

○参加者
 三良坂町に,一昨年,広島市からIターンという形で入ってきた。無農薬栽培により旬の野菜の詰め合わせを宅配をするというスタイルで,去年の春から始め,何とか軌道に乗ってきたところである。できるだけ地域に溶け込んでいきたいという思いから,消防団や,地域の営農集団にも入れていただいて,地域の活動に参加している。
●知 事
 広島にはない三次のよさ,あるいは地域のよさというのはどんなところがあるか。
○参加者
 いろいろあるが,何といっても,皆さん,人がいいというのが第一印象で,面倒見のいい方が多い。
●知 事
 地域のつながりの中で,みんなが助け合っているというところが,広島市などと違うのを感じる。

(3)地域を盛り上げるための取組について

○参加者
 ずっと布野から出ることなく,イラストレーター,絵描きとして活動している。主な活動は,月に1回道の駅の中にある林産館の夢の市というバザーの中で似顔絵を描いたり,グッズ,しおり,ポストカードを売ったりして盛り上げるように頑張っている。
●知 事
 若い人は新しい刺激を求めて都会に行ってしまう場合が多いが,そうやって地元を盛り上げていきたいというふうに感じておられる理由は何か。
○参加者
 昔は林産館も活気があって,毎日開放して,いろいろ物を売ったりしていたのだが,ここ数年の間にそれが完全に閉まってしまい,今は,何とか週に1回日曜日だけ開くように頑張っておられるということで,何かお手伝いができればやりたいなと思うようになった。
●知 事
 そういう郷土愛を持っている人がたくさん増えると,本当にすごくよくなると思う。

(4)製品の高付加価値化の取組について

○参加者
 三和町で平成4年からヨーグルトの製造を始め,県下の市場で皆さんにかわいがっていただいている。昨年,広島大学と産学地域連携として,植物乳酸菌の開発に取り組み,4月に商品として発売を始め,非常に評価いただいている。しかし,食品として機能性を訴えるということが,大手では可能であるが,臨床実験等,相当な費用がかかるため,なかなか我々にはできないというハードルがある。いろいろなところに機能性を持ったいい食材があると思うが,宝がそのまま埋もれてしまうということになるので,何とか考えてもらえないかと感じている。
●知 事
 今,農業について,どうやって付加価値化を進めていくかということが課題になっているが,いい牛乳があるからいいヨーグルトができるという,強いものを伸ばしていくというお考えで付加価値を高めていくという,我々県でも目指そうとしているところの非常に好例を見せていただいているようで,大変心強く感じた。

(5)農業の後継者づくりについて

○参加者
 三良坂の株式会社で,従業員3人と一緒に米づくりをしている。高齢化が進む中で,耕作できなくなった田んぼをお預かりして,それを管理して,農地を農地として維持するという仕事をしている。今後考えていかなければいけないのは,やはり後継者づくりで,IターンなりUターンなりで結構農業をやりたいという方はいるが,なかなか農業一本で家庭を養い,生計を立てていくのは,普通の小規模な経営では成り立たない。私どもの今のような規模になって,やっと従業員が抱えられるような状況なので,知事には,そういった夢を持った方をつぶすことなく育てていくような仕組づくりを是非ともお願いしたい。
●知 事
 悩ましいのは,これまでは,ある意味で兼業が前提になっていて,1人1ha弱の米の収入と,兼業の仕事で,所得が成り立つという絵柄で,40haあったら40人ぐらいが住んでいることになっている。ところが,集約化されていくと40haで3人しかそこに住めない。ほかに収入があれば別であるが。だから,農業として自立するためには,必然的に土地の集約化,つまり,労働力を減らすことになるので,必然的にそこのコミュニティーにおいて,住める人の人数が減っていき,コミュニティーの希薄化につながっていくところがある。そこはどう考えればいいと思われるか。
○参加者
 農村がその農村の形態を維持するには,やはりそこの農地が守られていないと,崩壊につながると思う。つくりたい方は必ずいると思うので,農業委員会があるが,農地を集約して,つくりたい方へ持って行く。そういうシステムづくりが大事で,新規就農者の方の掘り起こしも必要だが,現に今いらっしゃる方をある程度サポートなり,あるところまではリタイアされないように守っていくという努力も必要だと思う。
●知 事
 ちょうど今,農業の活性化計画をつくっているので,私もいろいろ気になることがあって,聞かせていただいた。

(6)酒蔵跡の保存・活用の取組について

○参加者
 去年までは十日市に住んでいたが,駅前開発に伴って立ち退きになり,どこに住もうかといろいろ考えたが,やっぱり三次がいいなと言っていたところに酒蔵跡を見つけて,縁あってそちらに移ることになった。古い蔵という存在を知ってもらうことが一番だと思い,蔵の中で遊ぶことなどを通じて文化面を掘り下げていく蔵プロジェクトに取り組んでいる。先月からは月に1回,第2日曜市を開催し,日本そばをうったり,ビアガーデンをしたり,今は稲生物怪の小屋を開放して見てもらっている。蔵をどうしたらいいか方向はまだ定まっていないが,活動を通じてみんなから知恵と力をもらっている。
●知 事
 そうやって周りの人を巻き込んでいくことが,すごく大事だと思う。別のところでこの会をやったときに,やっぱりそういうテーマが出てきたが,例えば行政がお金を出すとそれはそこにしか広がらず,できた時点で終ってしまいがちである。むしろ継続している活動を見ると,リソースが足りないからと,みんなが一生懸命よってたかってこうしよう,ああしようと,いいものにしていく。たくさん人が集まるから,活動が継続する。人の知恵とか,つながりだとか,そういうのが本当にいろいろなものに変わっていく,前に進めていく原動力ではないかという感じがすごくする。

(7)地域の定住促進の取組について

○参加者
 私どもの地域も大変寂れていっているので,平成14年に地域の者が9人で,100万円ずつ出資をして,有限会社をつくり,地域人口を確保するため,住宅を建てて,子どもがいる家庭を呼び込む取組を行っている。当初,融資を受けようと思ったときに,利益を目的としない会社ならお金は貸せないと言われ苦労したので,こういう分野で資金を借りることができるシステムがどうにかならないかなという気がする。また,どうしても田んぼを埋め立てて家を建てるようになるので,農地法の制限を受けるが,耕作放棄地なども増えてきているので,できれば簡素化し,素早い認可が下りるように,また,本来はできないものであっても,過疎化していく中では農地がこうした取組の受け皿となれるような体制がとれないかなと痛感している。
●知 事
 今日お邪魔をさせていただいたが,このブルーリバーのプロジェクトを御存じない方がいるかもしれないので,御紹介いただきたいが,何世帯で何人ぐらい今,入っているのか。
○参加者
 ブルーリバーが直接所有している住宅が現在9棟ある。また,入ってこられた方が,今まで住んだ家を買い取りしていただいたのが3棟で,自分で自ら青河へ土地を求めていただき,そこへマイホームを建てた方もいる。いま現在は12世帯で,45名の方に青河で暮らしている。今,小学生が29人いるが,そのうち11人がブルーリバーへ入っている子どもで,まだ未就学児が9人残っている。
●知 事
 そういう皆さんの熱意が一番物事が動いていく原動力だなという感じがする。はっきりいって,どの定住交流プログラムよりうまくいっているのではないかという感じがする。

(8)妖怪物語をベースにしたまちづくりの取組について

○参加者
 三次に昔から残っている稲生物怪物語を基に,三次をロケ地にした映画をつくって,三次を元気にしようと,今から11年前にプロジェクトを立ち上げた。いろいろな活動をしているが,今,「いのうもののけオペラ」というのを考えて,実行委員会に参加している。妖怪コレクションを中心とした博物館をつくって,日本中,世界中から,なかなか一遍にはならないと思うが,妖怪に興味がある人を呼べたらと思っている。また,三次の物怪がよみがえって殺人事件が起きて,それを解決するといったテレビドラマの企画などもあるので,是非協力をお願いしたい。
●知 事
 地域に一つ光るキャラがあるといいと思う。物怪と言えば三次だと,三次と言えば物怪だというふうに認知されるようになったら,力になる。境港も,最近は境港イコール妖怪,妖怪イコール境港みたいになっているから,ドラマの影響もあると思うが,人がたくさんやってきているので,是非是非頑張っていただけたらと思う。

(9)高齢者の智恵や技を活用したまちづくりの取組について

○参加者
 作木町で酪農業に携わる傍ら,NPO法人さくぎ振興会等で地域づくりに関わっている。作木町の高齢者の知恵とか,パワー,技を全面に押し出していろいろ活動していきたいと思い,農作業の体験やいろいろなことを体験していただくような企画をやっており,カヌー公園さくぎや,川の駅,最近では,グループホームさくぎ天楽庵も経営している。作木でいろいろとやっておられた方を最後まで安心して暮らしてもらえるような,そういった活動をしている。作木を売り出すためには,作木ブランドや特産の開発が一番と考え,10年ほど前から「わかたの酒」や,ポン酢,はぶ草茶,ゆず茶,ゆずみそなどの特産品を開発し広めていっている。そうすることによって,それをつくっている高齢の方々がまた元気になっていただければいいなという思いで日々頑張っている。
●知 事
 いろいろお世話になってきた土地と人たちに対して,ずっと面倒を見ていきたいということで,本業の酪農とともに大変だと思うが,是非引き続き頑張っていただければと思う。

(10)カーター元大統領との国際交流の取組について

○参加者
 甲奴で,お酒をつくっているが,地域では甲奴国際交流協会のお世話をさせていただいている。ジミー・カーター元大統領に,1990年に甲奴を訪れていただいて,それ以来の御縁で,カーターさんの主宰するカーターセンターと,カーターさんの生まれ故郷に近いアメリカスシティーとの交流が続いている。今年で第19回になるが,中学生を中心とした訪問団を組み,1週間のホームステイを,毎年行っている。もう600名を越えてやっている。今は中学生を中心にやっているが,カーターさんはノーベル平和賞ももらい,人権や平和活動,貧困対策など,すごく今の世の中の流れにあった活動をやっておられるので,本当の意味でのカーター大統領との交流が十分できていないなと反省をしている。
●知 事
 11月に広島でノーベル平和賞受賞者サミットがあるが,今のところカーターさんは入っていないので,できれば是非来てくださいというのをお声がけいただいたらありがたい。こうやって地域で直接国際交流をやっておられ,特にカーターさんのように非常に著名な人を経由してやっていくことの意義をどういうふうにお感じになっているか。
○参加者
 旧甲奴町の時代は甲奴町だけでものを考えてやってきて,今は三次市全体でバックアップしていただいているが,本当はもっと広く全体で押し上げていただくような活動ができれば,もっともっと広がりが出てくると思う。

○自由討論

(1)合併について

●知 事
 合併をして地域的に広がっていったと思うが,今,三次市としての一体感はどういうふうにお感じになっているか。よかったなと思うことや,逆に困るなということがあったら教えていただきたい。
○参加者
 もともとは旧甲奴郡で,なかなか三次市との一体感というのは少ないと思うが,三次市は優しい雰囲気の地域で,よかったかなという気はしている。ただし,逆に私たちの中に壁があり,きんさい祭りに国際交流のイベントがあるが,そういうところに私たち甲奴の者が参加をしていないということはある。そこら辺が少しまだ時間がかかるのかなと思う。
●知 事
 それは参加されたいと思われるか。
○参加者
 これからは参加していきたいと思う。
○参加者
 三次に生まれ育った人たちでも,三次の宝や三次を知らない人がすごく多いと思う。それぞれが三次を知って,自慢できる三次の教科書みたいなのをみんなでつくりたいという案も出ている。カーターさんがそういう人だったんだとやっと知った状態で,それぞれの地域のいいところを理解して,検定をつくってもいいと思う。
○参加者
 合併して非常によくなったなと思うのが,自分たちのまちを自分たちでつくる,そういう感覚が何となく沸いてきたように思う。行政がこうしろ,ああしろ言うのではなく,自分たちがこういうふうにしたいということが,ある程度今やらせてもらえる。そういう形になってきているので,すごくよかったと思っている。
●知 事
 それは合併そのものもあると思うが,合併した後の今の市の方針に関わってくることもありそうだ。

(2)県の農業施策について

●知 事
 県は今,集落法人化を進めており,これについてはいろいろな御意見もあるが,皆さんはどう思うか。
○参加者
 私は法人ではないが,自分でできるというところに非常に魅力を感じている。ただし,収入面では少ない。京都の綾部市では,「半農半X」として,半分農業で,半分はほかの収入を得てやっていこうというスタイルで,結構人を呼び込んでいるらしいが,そういうスタイルが,これから都会でいろいろなスキルを身に付けた人が田舎でやっていこうという場合には入っていきやすいのではないか。例えばインターネットがすごく得意だという方であれば,農業を傍らやりながら,インターネットを生かした仕事を別にやっていく。うまくいけば,それを使って自分のつくったものを売っていくなど。
○参加者
 集落法人というのは,儲けを主にした集団ではなく,地域の農業を守っていくため,皆さんと一緒に守っていきましょうというものだと思う。ただし,その中で後継者が育っているかというと,なかなかいない。だから,設立された中心メンバーが歳をとられていく中で,その後を育てていくというのは今後の課題だと思うが,やはりそこは元気な農業で,飛び込んでいけるようなところが受け皿となって,若い方の受け皿,勉強の場になるように,仕組づくりができればと思う。
○参加者
 我々の地域は,今,法人化がほとんど進んでいない。というのは,もうその域を超えているというか,年齢的にも,地形的にも急な非常に山あいの条件の悪い地域なので,そういった意味で,今,私たちがやっているさくぎ振興会では農業支援をする部門を持っている。SOSを出された方のところをお手伝いするという形をやっており,これでできるだけ長く美しい郷土を保っていきたいという思いがしている。ちょっと法人は無理かなという感じがしている。

8 現場視察

 懇談に先立ち,三次市内4箇所を現場視察しました。

○市立酒屋保育所
 本年4月に開所した保育所を訪ね,充実した保育サービスの取組についてお話を伺うとともに,地中熱を利用した冷暖房システム等環境に配慮した施設を視察しました。

 市立酒屋保育所 

○(有)ブルーリバー
 地元の小学校の存続を図るため,地域の人たちが格安賃貸住宅を整備し,子どもがいる世帯の誘致活動を行っている取組について,お話を伺いました。

ブルーリバーの賃貸住宅

○卑弥呼蔵
 元酒蔵を,卯建を復元した町家風建物に改築し,カフェの運営とともに,作品展やライブイベントの開催等により商店街の賑わいづくりを行っている取組について,お話を伺いました。

卑弥呼蔵

○君田温泉森の泉
 合併前の君田村の時代に,村と多くの村民の出資により設置された君田温泉の交流施設等を訪れ,地域活性化の取組について,お話を伺いました。

君田温泉


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