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第9回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(安芸太田町)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第9回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり安芸太田町において開催しました。

1 開催日時

 平成22年7月3日(土曜日) 13時30分~15時30分

2 開催場所

 川・森・文化・交流センター 1階やまびこホール : 山県郡安芸太田町大字加計5908-2

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 安芸太田町在住の方 10名

5 傍聴

 約100名参加

6 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

7 結果概要

懇談会

○ご意見の概要

(1)子どもへの本の読み聞かせ活動について

○参加者
 子育て支援として,本の読み聞かせ活動を行っている。この春に閉園となった幼稚園では,全4人の園児に対し,1年間毎月お話し会に行かせてもらったが,4人だからこそ,私たちの方が心を耕してもらっているという感じであった。過疎化が進み,図書館等でも利用者が少なくなっているが,財政が厳しい中でも,文化的なものに対するバックアップが欲しい。
○知事  
 少人数だからこそできる目の届く教育だったり,地域から見守られて,とてもいい体験をしているのではないかと思う。読み聞かせは子どもにとってすごく大事で,自分もよくやっているが,引き続きご活躍されるようお願いする。

(2) 生活交通への支援について

○参加者
 加計高校は全校生徒が約100人という小規模校であるが,地域に密着した授業や活動に力を入れており,花いっぱい運動や校外清掃活動などを行っている。少子化,過疎化が進んでいる町なので,学校を魅力あるものとし,一人でも多くの生徒に来てもらいたいと考えているが,可部線が無くなったり,公共交通機関の便が少なくなっており,町から離れていく人もいるので,交通に対し補助をしてほしい。
○知事
 自分たちの学校を魅力あるものにしたいと,力を出して活動されており,やはり都会の学校とは違うよさという部分がすごく表れていると思う。交通の問題は深刻な話で,安芸太田町も力を入れて,デマンド型タクシーなどやられているが,県も交通機関に対する助成をやっている。また,交通機関の話だけではなく,買い物や,雪のある時など,離れた集落をどうするかということも実験的にいろいろやってみようと考えているところである。 

(3) 冬季の観光の振興について

○参加者
 本州最南端として数多くのスキー場があり,地域が一体となって,県外からの誘客に力を入れようといろいろ議論している。今回県から冬季の観光客誘致強化事業等の助成をいただいているが,単年度ではなく,是非継続して支援していただきたい。また,今後,外国からの利用客も増えてくると思うが,道路サインは,中国語や韓国語の表記をしているところはまだまだ少ない。身近に雪と触れ合える環境を生かし,子ども達を対象としたスキー教室を安芸太田町を中心にやっているが,例えば教育委員会を通じて広島県外まで広めていくなど,そういった取組についても御協力をいただければと思う。 
○知事
 地元の皆さんが推進力になってやっていただくのが一番効果が上がると思うので,冬季観光客誘致強化事業も活用していただき,是非よろしくお願いする。
 観光の道路標識については,大きな課題で,全部をやるとものすごくお金がかかるので,エリアを選びながらやらなければならない。
 今年から「山・海・島」体験活動推進事業に取り組んでいるので,地元の教育委員会ともお話しいただいて,例えば実際に冬の生活体験やスキーをやってもらうなど,是非御検討いただければと思う。

(4) 地域の実情に応じた農業施策について

○参加者
 安芸太田町は特に小さい農家が多く,基盤整備ができていないので,集落法人が1ヵ所だけと,県の事業に乗れる地域,集団というのがない。こういう棚田の多いところには棚田にあったような施策で応援していただければと思う。
 また,サルやシカなどの鳥獣を駆除するため,町の助成金などもあるが,やはり県単位で何らかの有効な手立てがあればと思う。鳥獣駆除をされる方も高齢化が進んで減少しており,他府県では,警察官OBや消防団員を,そうした人材として育成しようという試みもされているようであり,是非有効な施策をお願いしたい。
○知事
 今年から,集落法人の準備をされている段階などでも,いろいろな助成をしていくという施策も始めているが,地域でまとまっていないと難しいというのが実態かなと感じてはいる。棚田などの場合は,農業以上に,地域の景観だとか,文化財的な意味があり,それを守っていくというのはまた地域づくりの観点からの施策として必要と思う。
 鳥獣被害については,深刻になっていて,猟友会の方々もだんだんと減っており,被害がどんどん増えている。どこかで相当腰を据えてやらないとあまり効果が出ないので,考えてみたいと思う。

(5) 地域の実情に応じた林業施策について

○参加者
 林業一筋でやっているが,2年くらい前から高性能林業機械を入れて,新しい形態で林業をやっていこうと取り組んでいる。作業道に対する補助金がいろいろあり,これが一律の補助率になっているが,安芸太田町では山が厳しく,道をつけるのに経費がかかりすぎるので,急斜面地の多い地域については,少し補助率を上げてもらいたい。
 また,県の農林業の新しい計画の策定にあたっては,我々とも風通しをよくして進めていただきたい。
○知事
 県は低コスト林業団地というのを進めており,機械の導入や路網整備をやっているが,確かにコストが随分違うので補助金については勉強してみたい。計画づくりや政策づくりは,現場の声や現場で起きていることをよく踏まえて進めるよう言っているので,是非声を反映させて,実際に実行可能で本当に活性化していくような計画にしていきたい。

(6) 伝統的工芸品産業の振興について

○参加者
 戸河内町で県指定の伝統的工芸品になっている戸河内挽物の製作をしている。まずは知っていただこうということで,町内で自分の工房を公開して,木工ろくろの体験講座をやっている。
○知事
 こういう方がおられるのは,地域にとってすごく幸運なことだと思う。情熱を持っておられる方が一人いると,それがどんどん伝播していくということが多いので,是非引き続きその情熱を続けていただきたい。県の指定はPRなどで役に立っているか。
○参加者
 他県では県指定のラベルなどがあるが,広島県にはそうした制度がない。宣伝の部分で少し力を入れていただけるとありがたい。

(7) 合併後のまちづくりについて

○参加者
 商工会として,加計の街に今あるものをどんどん有効活用して,観光資源にしていこうという取組をしているが,この地区への導線(道路)が狭く分かり難いという問題がある。また,安芸太田町という名称がなかなか浸透しない。
○知事
 新しい町名なので,馴染むまでに時間がかかると思うが,今日,各地でお会いした皆さんが「安芸太田町」と言われていたので,一体感が出ている町だと感じている。一体感があるのでだんだん浸透してくるのではないか。また,地域にあった導線はとても大事であるが,今の入り方でもっと工夫していくというのもあるかもしれない。

(8) 地域のスポーツ振興について

○参加者
 子育てがしやすい環境をつくれば過疎化に少しでも歯止めがかけられるかなという思いがあり,スポーツ少年団に関わっている。スポーツには学べることがたくさんある。
○知事
 年齢に関わらず,子どもたちだけではなくお年寄りも含めて,みんなでスポーツを楽しめる総合型地域スポーツクラブを各地域につくっていくことを推進している。安芸太田町にはまだないので,是非地域の皆さんで話し合って,考えてみていただけるといいのではないかと思う。

(9) 障がい者の工賃について

○参加者
 障がいのある方たちが通う作業所に勤めている。今年の4月にパン工房をオープンし,不安もあったが,徐々にみんなが働けるようになり,今後が楽しみだと思っている。しかし,1時間一生懸命働いても工賃は100円ちょっとにしかならない。この現実に強く疑問を感じる。
○知事
 今すぐに何か解があるわけではないが,工賃向上のための施策はいくつか行っている。パン工房についても,軌道に乗っていけば,当然そこに付加価値が生まれてくる。今朝,工房に行かせていただいたが,お客さんは十分にこれはおいしいと言われている。そういうところが鍵になっているという気がする。

(10) 集落維持の取組の情報発信について

○参加者
 吉和郷,打梨,那須の3集落が,みんなで元気になろうという活動としてYUNプロジェクトに取り組んでいる。今ある川,山,自然は,すごい宝物なので,みんなで一生懸命守って,大切にして,子どもたちが将来的にはふるさとで過ごそうという思いにまで持っていくように,今,元気に燃えている。YUNプロジェクトで特産品開発やイベント等をやって,とにかくいろいろな人に来ていただき,知っていただきたいので,広報紙やテレビなどで情報発信をお願いできればと思う。
○知事
 すばらしい取組であり,夢があってそれに向かって皆さんが燃えていたら実現すると思う。情報発信は,いろいろな手段があるので,考えさせていただく。

○自由討論

(1) 田舎の強みについて

○知事
 田舎だからこそ逆にいいなと思えるようなことは何かあるか。
○参加者
 役場に言っても,親近感があって,難しい課題についてもお互いが親身になって話せる。
○参加者
 三段峡,深入山,恐羅漢など,森林資源を含めて,自然が豊かな観光資源がたくさんある。そういった田舎ならではの観光資源をもっと生かして,多方面に知っていただくということが大切だと思う。
○知事
 森林や雪など,弱みかもしれないと一般には認識されるようなことを強みに変えていければ,観光資源にどんどん活用されていくのではないかと思う。
○参加者
 人とのつながりが大きいので,各地域のいろいろな団体が熱いというのが,田舎のいいところだと思う。
○知事
 過疎と言われているが,その中でも地域で残られている方は,地域に愛着があったり,人との関係が密接にあったりして,そういうものが熱のもとになっていると思う。
○参加者
 地域の人との挨拶が普通になっている。田舎だからこそ普通にできるのかなと思う。

(2) 合併について

○知事
 合併してよかったこと,気になることがあれば,教えて欲しい。
○参加者
 団体が一つになったので,話が早くなり,商工会に対してもサポート体制が広くなった。
○参加者
 合併して悪かったことは,新町になっても旧町で約束したからということでいろいろ箱物ができたりしていることで,見直しをかけるべきと思う。合併してよかったことは,消防団のお世話をしているが,旧消防団はそれぞれレベルもやり方もばらばらだったが,一緒になってそれぞれのいいところを取り入れて,スムーズな運営ができるようになった。
○参加者
 旧町にあった病院や銀行などがなくなってしまって,近所の方がちょっと行こうと思っても,タクシーで片道30分だから行かないとか言われているのを聞くと,弊害が出たのかなと感じる。
○参加者
 当時は,地域を回るバスが路線別に細かくあったが,予算の問題などで,お年寄りなどが乗られる循環バスのような生活交通が減っていったということは残念に思う。もう一つ,役場も,昔は顔なじみで何でも話ができたが,だんだん知らない方が来られたり,いろいろな仕事を一人でやられているということから,気安く話しに行けなくなったというか,ちょっと敷居が高くなったというのは感じる。
○参加者
 私個人について考えてみたら,今は車に乗るからいいが,やはり買い物などに困るかなと思ったり,孫の学校の送迎をしているが,これも遠くなったらまた困るかなと思う。

8 現場視察

 懇談に先立ち,安芸太田町内4箇所を現場視察しました。

○井仁の棚田
 地域ぐるみで行っている維持管理や保全の取組についてお話を伺いました。

井仁棚田1 井仁棚田2 

○太田川産直市,クローバータウン
 地元の野菜などが並ぶ産直市と,障がいを持つ方々の雇用の場としてオープンしたパン工房を訪ね,取組についてお話を伺いました。

太田川産直市 クローバータウン 

○吉和郷集落,那須集落
 吉和郷,打梨,那須の3集落が連携して行っている,伝統文化の継承や産品開発を通じた集落維持の取組についてお話を伺いました。また,那須集落を訪ね,住民自らが整備した緊急時のヘリ離着陸場を視察しました。 

吉和郷集落 那須集落

○加計街ぐるみ博物館
 加計の街道を博物館に見立て,来訪者に「懐かしさ」を感じてもらえる空間を目指したまちづくりの取組についてお話を伺いました。

木炭車の館 鍛冶屋館


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