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第7回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」(安芸高田市)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 第7回 県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし」を次のとおり安芸高田市において開催しました。

1 開催日時

 平成22年5月30日(日曜日) 15時00分~17時00分

2 開催場所

 安芸高田市民文化センター クリスタルアージョ4階 :安芸高田市吉田町吉田761

3 内容

 知事と参加者が「挑戦そして実現!引き出せ広島県の『底力』」をテーマに意見交換を行いました。

4 参加者

 安芸高田市在住の方 12名

5 傍聴

 約60名参加

6 結果概要

懇談会

○ご提言の概要

(1)スポーツを通した青少年健全育成について

○参加者
 サンフレッチェ広島ユースの寮長をしており,ユース生の親代わりとして生活指導にあたっている。スポーツは若者や子どもたちに夢を与えるだけでなく,スポーツをとおして子どもたちが健全に育つ効果も期待できる。春と秋に全国からたくさんの高校サッカーチームが試合にやってくるので,サッカーグラウンドを更に建設してほしい。
○知事  
 普段どのくらい使うことになるかも考慮して考えていく必要がある。
 安芸高田市にとって,ユースチームはどのように受け止められているか。
○参加者
 全員が地元の高校に通学することにより,周りの生徒も刺激を受け,高校全体にいい影響を与えていると思う。

(2) スポーツの振興について

○参加者
 トップス広島には全部で9チームあるので,時間があるときにいろいろなスポーツの試合を見て,楽しさを伝えていただきたい。また,スポーツを通じて健康の維持や体力の向上を目的としたイベントを開催してもらえたら,積極的に参加したいし,自分自身,小学生の頃,選手たちにハンドボールを教えてもらうことがすごくうれしかったので,そのうれしさや喜びを今の子どもたちに教えていきたい。
○知事
 ハンドボール教室を開催することで地元に還元し,地元からも選手が出てと,とてもいい地元密着の形ができていると思う。

(3) スポーツにおける人材育成について

○参加者
 BMX普及のため,子どもたちを中心にスクールを開催しており,スクール生たちが全国でも活躍できるようになってきた。スポーツを行う体制整備など,育成に力を入れていただきたい。また,土師ダム八千代町サイクリングターミナルを,自転車のテーマパークにして,自転車の遊び方を全国,世界に発信していく場所にしていきたいと考えているが,そのためには,人材育成が課題である。
○知事
 いろいろなスポーツがあるので,等しく同じようにするのは難しく,選択をしなければいけないが,非常に重要なことは確かである。

(4) 農業の担い手育成について

○参加者
 農業は初期の設備投資がかなり必要になるので,新規参入が難しい。初心者でもすぐに利用できるような施策があれば,もっと担い手が出てくるのではないか。また,イノシシやシカが入らないよう,援助を受けて柵をしたりもしたが,もっとトータル的な施策が必要だと思う。
○知事
 飲食業や工場経営でも未経験の場合は資金調達が難しく,他社での修行等で実績を積んでいくのが普通の進み方だと思う。集落法人等で経験を積んで,そういう人が独立して農業を始める仕組みをつくるのは難しいと思うか。
○参加者
 私の法人にも研修制度があるが,自己資金などが問題となり,研修終了後にいきなり独立するのは難しい。他の集落法人へ派遣という形なら現在も行っている。

(5) 農業における次世代育成について

○参加者
 農業関係の高校や大学を卒業しても農業に就く人たちは少ないと聞く。実際,これまで10人くらいの研修生を受け入れたが,農業に関わっているのは2人である。せっかくの教育がもったいないので,学校のあり方をもう少し考えていただきたい。自分自身,研修で外に出て自分たちの農業のすばらしさを改めて実感した経験があるので,ぜひ今の高校生たちにも広い目でいろいろな体験ができるように環境づくりをお願いしたい。
○知事
 次の世代に引き継いでいくためには,高校生など広い範囲の人たちに農業の楽しさを知ってもらう機会が必要だということですね。

(6) 高齢者の社会参画,多様な雇用体系について

○参加者
 高齢者の知恵や技術はすばらしいものがあり,一緒に働く中で学んでいきたいので,働く高齢者を奨励していただきたい。
 主婦の中には,仕事をしたくても仕事ができない人がたくさんいる。雇用の体系が多様になることを望む。
○知事
 これから働く年代の人口が大きく減っていくので,高齢者に活躍していただく必要がある。
 多様な働き方,ワーク・ライフ・バランスをとれるような働き方が大事なので,県としても推進していきたいと思っている。

(7) 産品づくりの支援について

○参加者
 産品づくりを一生懸命やっているが,至らない点もあるので,専門家から長期的に持続して指導を受けられたら,成長しながら産品づくりに携わっていけると思う。また,産品づくりに携わっている人は安芸高田市内にもたくさんいると思うが,お互い認識しあっていないので,産品づくりの団体をつくって,情報交換や,手を組んで何かやってみようという話をしていけたらと思う。
○知事
 無料のアドバイスもよいが,少し自分たちでお金を払えば,それをちゃんと活用するという自分たちのコミットメントにもなるので,それは大事なことだと思う。

(8) 地域再生について

○参加者
 地域振興会で子どもの見守り活動や,災害防止活動,リサイクル活動等,若者や高齢者に地域で暮らしたいと思ってもらえるようなまちづくりに取り組んでいる。地域再生に対する各分野での事業計画を募集して,採択事業については支援をいただければ,地域振興活動が活発化するのではないか。
○知事
 過疎指定を受けている市町が地域振興の計画をつくり,いい計画には県が補助をしていくという「地域未来創造支援事業」があり,今年はその計画づくりの年になっている。市が主体となってやっているので,地域の声を届けていただき,実効ある計画となるよう,御協力をお願いしたい。

(9) 神楽を通した地域の活性化について

○参加者
 神楽部の活動を通して,神楽の楽しさだけではなく,厳しさや大変さについても学んできた。これからも地域の活性化に貢献できるよう頑張っていきたい。
○参加者
 地域に支えられてこその神楽であり,神楽を通して,地域や地域の人々のつながり,自然を大切にしていく心を伝えていきたい。
○参加者
 神楽は地元の人々が元気に頑張っていくためにやるのが基本ではあるが,県内だけでなく,全国的にも誇れるものなので,より多くの人に見てもらいたい。
○知事
 都会の高校では,地元との絆を大事にすることを感じられるような機会は少ないので,いい機会をもらっているとうらやましく思うし,それを大事にしてくれているのが本当にすばらしいと思う。

(10) 県北における観光振興について

○参加者
 神楽門前湯治村を通して神楽ブームに拍車をかけてきた10年間であったが,今や年中どこでも見れることによる希少性の低下や,更に全国にPRしていく必要があるといった問題を感じている。神楽を含めて中山間の魅力を掘り起こして,観光振興に力を入れていくことは,地域にとって元気の源になるので,是非県北の観光振興も支援していただきたい。
○知事
 今年は県北の観光事業を,むしろ海より先行してやっている。海のほうが目立っているが,もちろん県北も大事だと思ってやっている。

○自由討論

(1) 合併について

○知事
 合併をして安芸高田市になっているが,合併についてどう感じているか。
○参加者
 安芸高田市民であるが,まだ甲田町の町民という感じがしている。地域を越えてのものがまだできていないのではないか。
○参加者
 合併により,効率は追求されているが,その分非効率なものが切り捨てられているような雰囲気がある。非効率でも残していかなけらばいけないものがあるし,連携すべきものはしっかり連携すべきだが,情報共有がまだできていない。お互いの交流やお互いの個性を尊重しながら市民がまとまっていくことがこれからの課題である。
○参加者
 まだそれぞれの町のポリシーみたいなものがあり,みんなで寄り添えていない。地域で頑張れることは守り,主張すべきところはしっかり主張するなど,逆に,地域が連携していくときなのかと思う。
○知事
 やはり個性も大事で,個性も大事にしながらいかに交流も深めていくかということが今の時代の合併の意義なのかという気もしている。それぞれの個性があって,お互いがお互いを応援できるような工夫ができるといいなという感じがする。
○参加者
 合併前に決まっていたいろいろな基本構想が,合併後進んでおらず,むしろ格差が広がったのではないかという意見もある。県道広島三次線の歩道整備をできるだけ早くお願いしたい。


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