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第18回「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」(平成27年12月5日尾道市)

印刷用ページを表示する掲載日2015年12月1日

平成27年度 第18回県政知事懇談「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」を,次のとおり尾道市において開催しました。

尾道

1 開催日時

 平成27年12月5日(土曜日) 13時30分から14時40分まで

2 開催場所

 尾道市民センターむかいしま こころ 2階大研修室
 (尾道市向島町5531-1)

3 内容

取組現場の訪問

訪問先内容

人と自然が交差する地域交流拠点

(道の駅クロスロードみつぎ:御調町大田33)

○県内で唯一,国土交通省の重点「道の駅」に選定。
○地元産野菜や物品の販売等による地域経済の賑わい創出,御調高校と連携した商品開発など,周辺施設との連携による地域活性化の拠点として機能している。
○今年4月にリニューアルオープンしたレストランや野菜市の充実,特産品の販売やイベントの開催等により集客を強化している。

廃校を活用した
芸術文化活動の拠点

(原田芸術文化交流館:原田町梶山田66)

○廃校となった中学校を地域の人たちが芸術文化活動の拠点として再生。(H27.4.18オープン)
○地元出身の彫刻家矢形勇(やかたいさむ)氏をはじめ,ゆかりの文化人の作品展示や地域の歴史を紹介するコーナー,喫茶,キッズスペースなどを常設。
○各種教室,コンサート,野菜市などのイベントも数多く開催し,生涯学習や生きがいづくりの場として活用している。

 人と自然が交差する地域交流拠点

クロスロードみつぎ1 クロスロードみつぎ2

県内で唯一,国土交通省の重点「道の駅」に選定された道の駅「クロスロードみつぎ」を訪問し,地元産野菜や物品の販売等による地域経済の賑わい創出,御調高校と連携した商品開発など周辺地域との連携による地域活性化に取り組まれている様子を拝見しました。

 廃校を活用した芸術文化活動の拠点

原田芸術文化交流館1 原田芸術文化交流館2

廃校となった校舎を活用した原田芸術文化交流館で,市民と協働して芸術文化活動の拠点として地域活性化に取り組むお話を伺いました。

県政知事懇談会

懇談会

◆湯崎知事による挨拶 

知事挨拶

◆地域住民の方(4組)による『私の挑戦』の発表

 尾道市在住で,あらかじめ選定した方に「人づくり」「新たな経済成長」「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」等の分野の取組について発表していただきました。

名前・職業など取組内容などテーマ

 佐藤 顕治(さとう けんじ)さん
清水 麻紀(しみず まき)さん

原田芸術文化交流館 活用委員会委員長
原田芸術文化交流館 ヤマソラパーチカフェ代表

○廃校となった中学校を地域の人たちが芸術文化活動の拠点として再生。(H27.4.18オープン)
○地元出身の彫刻家矢形勇(やかたいさむ)氏をはじめ,ゆかりの文化人の作品展示や地域の歴史を紹介するコーナー,喫茶,キッズスペースなどを常設。
○各種教室,コンサート,野菜市などのイベントも数多く開催し,生涯学習や生きがいづくりの場として活用している。
原田芸術文化交流館(やまそら)活用委員会の取り組みについて

村上 吉信
(むらかみ よしのぶ)さん

重井町文化財協会会長

○白滝山石像群,除虫菊,村上水軍にまつわる史跡など,因島重井地区にある文化を次世代に伝える活動に取り組んでいる。
○子供たちにふるさとの宝を伝えるため,名所や伝説,民話を地図にした看板を設置し,ウォーキング大会を開催。
○また,重井八幡神社の大祭前夜には,和紙でつくった灯篭で境内を彩る「あかり祭り」を企画するなど,賑いを取り戻すための取組も行っている。

重井は宝の山

近藤 夏生
(こんどう なつみ)さん
廿枝 真由
(はたえだ まゆ)さん

県立御調高等学校2年生

○御調の5つの宝「食物」「ソフトボール」「福祉・医療」「文化・伝統」「自然」をPRするキャラクター「ミツギレンジャ―」を作成。
○ 道の駅「クロスロードみつぎ」でヒーローショーの開催や御調の自然を背景にしたミツギレンジャーカレンダーの作成などで,地域の活性化に寄与。
○生徒が中心となり,ご当地グルメ「みつぎモリもりバーガー」や「みつぎモリもりスープ」を開発。

ミツギレンジャーを活用した地域活性化

加藤 靖崇
(かとう やすたか)さん

私立尾道高等学校3年生

○グローバル教育推進のため,異文化体験や交流を目的に台湾への修学旅行を実施。
○現地学生との交流を通じて,語学学習や異文化理解だけでなく,自国の文化や生活,また地球環境や平和について,見つめ直す好機となっている。
○自身は,世界へ羽ばたくことを目指し,台湾の大学進学にむけて勉強中。

愛のある社会を目指して

 発表者

 原田芸術文化交流館活用委員会委員長 佐藤顕治さん,原田芸術文化交流館 ヤマソラパーチカフェ代表 清水麻紀さん
「原田芸術文化交流館(やまそら)活用委員会の取り組みについて」

原田芸術文化交流会

○佐 藤
 原田中学校は子どもの数が少なくなったことで,統廃合が決まりました。そういった中,地元で,学校として使われなくなるこの建物を活用して,カフェやキッズルーム,あるいは手づくり品のお店をやりたいなど,若い方たちの声が聞こえてまいりましたので,活用案を平成27年の1月に決定し,4月にオープンしたところです。
 館の運営については,テナントさんにお支払いいただく常設利用料や,随時利用の場合の特別利用料等で行っています。
 実施事業としては,「もりの音楽会」,産直市,それから,11月22日に初めて開催したグラウンドdeマルシェという取組の他,ピアノを使ったコンサートを毎月開くなどしています。
 今後とも,子ども達にとっての良い思い出の場づくりの他,生涯学習だけでない,福祉や文化芸術など総合的に町民にとって親しめるような場づくりに取り組むとともに,町外からの利用を一層増やしていきたい思います。
○清 水
 飲食店での経験の全くない私が,閉校した母校でカフェを経営しようと思ったのは,原田にいろいろな人を呼び込みたい,特に若い世代の人たちを呼び込みたいという思いと,原田の農業をもっと活発にしたいという思いがあったからです。まだまだカフェとしてはメニューもサービスも充実していませんが,地元の農産物を使ったスイーツをつくってお客様に食べていただいて,おいしいと喜んでいただくことが私が一番やりたかったことでもあり,一番の喜びです。子育て中のママさんたちにもキッズスペースで子どもたちを遊ばせたり,ハンドメイド雑貨店で買い物を楽しんだ後にカフェでゆっくり息抜きをしていただきたいです。子育て世代だけではなく,老若男女,いろんな世代の方にヤマソラパーチカフェを集う場所として利用していただきたいと思っています。

●知 事
 今日は午前中,この原田芸術文化交流館にお邪魔させていただき,清水さんのカフェでコーヒーとケーキをいただいたのですが,コーヒーは,佐藤さんが焙煎をされていて,清水さんが入れられているということです。シフォンケーキもとても美味しくいただきました。広島県内でもトップクラスの味だと思います。
 廃校になるというと,それだけでみんながっくりしてしまうところですが,こうした形で有効活用されていることで,逆に地域の活性化につながってるなと感じました。

重井町文化財協会会長 村上吉信さん
「重井は宝の山」 

重井町文化財協会

○村 上
 私達は,いわゆる重井町の「宝」の掘り起こしや承継に取り組んでいます。昨今,世界遺産として日本の明治期の製鉄などの産業や軍艦島,富岡製糸場,また,尾道にあっては日本遺産に認定されるなど,文化遺産を守ろうと頑張っている我々にとっては追い風となっています。
 重井の八幡神社は,地域で一番大切な古い氏子で,いわゆる歴史の象徴です。そこを賑やかにしなければならないということで,秋の大祭の前夜祭「あかり祭り」では尾道市立大学美術学科の在校生と卒業生にデザインしてもらったり,たくさんの地域の方々のご協力により,大変盛り上げてもらいました。
 重井は宝の山ですが,もう1つの宝は,子どもたちです。歴史と子ども。やはり,これを大事にしていかなくてはならないと思います。

●知 事
 私が紹介するまでもないですが,重井には,石像群,あるいは除虫菊もありますね。
 除虫菊も,また復活させていこうという取り組んでいらっしゃいますよね。
 新しいあかり祭りもすばらしいお祭りになったのではないかと思います。
 何もないと思うのではなく,あかり祭りのように新たな宝をつくっていくことは大事ですね。
 重井町でも,高齢化や人口減少など課題はあるとは思いますが,こうして皆さんの手で地域を守り続けているお取組をお話しいただき,ありがとうございました。

県立御調高等学校2年生 近藤夏生さん,廿枝真由さん
「ミツギレンジャーを活用した地域活性化」

御調高校

○近 藤
 御調高校の2年生にて行う,総合的な学習の時間では,課題の設定・情報収集・整理・分析・解決策の創造・実践,そして新たな課題を見つけていくというサイクルの中で御調の活性化を目指した活動を行っています。
 活動は,御調の5つの宝,「自然」,「食物」,「文化・伝統」,「福祉・医療」,「ソフトボール」の5グループに分かれて行っており,道の駅「クロスロードみつぎ」のイベントに,グループ交代で参加させていただいています。
 また,ご当地ヒーロー「ミツギレンジャー」によって地域を盛り上げています。
○廿 枝
 まず,「福祉・医療」グループでは,助け合い安心して生活できるまちづくりを目標として,福祉施設の訪問,ボランティア参加など行っています。
 「ソフトボール」グループでは,競技人口を増やすことを目標として,幼稚園や保育所,小学校でのソフトボールの体験会などを行っています。
 「文化・伝統」グループでは,まず,御調の文化・伝統とは何かということを調べることから始めました。「柿」を軸に置き,柿渋を使った柿渋染体験コーナーなどを実施しています。
○近 藤
 「自然」グループでは,自然に関する課題の解決策を探り,御調の自然のすばらしさを見直す,そして御調の自然で商品開発をするといったところに重点を置いて活動をしています。イベントで,御調のお米,ヨモギを使った餅つき体験,試食会やアロマキャンドル,ドライフラワーの配布などを行いました。また,耕作放棄地を活用して花を植え,観光地にしようという活動もしています。
 「食物」グループは,パパイヤを御調の特産品にし,パパイヤで御調を元気にしようという活動を行っています。皆さん,パパイヤと聞いたらフルーツのパパイヤを思い浮かべると思いますが,私たちがつくっているのは野菜として食べるパパイヤです。パパイヤのレシピ集をつくったり,販売活動も行いました。

●知 事
 まず,課題を設定をして情報収集をし,それを分析をして解決方法を考え,実践をするという学習の一環,PDCAサイクルができていますね。
 活動を通じて地域のことを勉強し,地域にも貢献をし,そして勉強するのが楽しくなったというのは,すごい成果です。この経験を今後に役立てて欲しいと思います。

私立尾道高等学校3年生 加藤靖崇さん
「愛のある社会を目指して」 

尾道高校

○加 藤
 尾道高校の修学旅行の行き先は台湾です。また,尾道高校では,修学旅行だけでなく,台湾の国立大学に1週間滞在し,現地の大学生や高校生と一緒に研修するというサマースクールも行っています。私もこのサマースクールに参加しましたが,そこで私たちの英語の能力の低さや積極性のなさを感じました。未来を担うべき私たちがこのような状況ではいけないと強く感じ,自分自身で世界を生き抜く力をつけようと思い,台湾の大学への留学を決定しました。
 私は台湾の大学で農業経済学を勉強したいと考えています。今の日本の農業または食料の問題は,世界とのつながりを無視して解決することはできません。現在の日本の食料自給率は,先進国の中では最低の水準です。そのような現実問題を日本の外から見て,そして,日本の農業をよりよい方向に進めていくことができたら,と考えています。そして,今よりも愛のある社会にしていきたいなと考えています。

●知 事
 農業から愛へどういう風につながるのかと思いましたが,ちゃんと説明してくれて理解できました。ロジックがあります。
 台湾へ行ったことが一つのきっかけになって,それを具体的にどういう形で実現していくかというところまで,構想して,将来に向かって,大きく前に進もうとしているのがよく分かりました。
 

◆知事まとめ

 佐藤さん,清水さんから御紹介のあった原田芸術文化交流館。廃校になってそのままであれば,単なるお荷物だったかもしれませんが,廃校というピンチをチャンスに変えられた。お話を聞きながら,エネルギーと楽しさが満ちている,そんなイメージを抱きました。村上さんの他,重井町の皆さんも,地域にいろいろな課題があるけれども,放っておくということでなく,自分達自身が1,000円ずつ出し合いながら活動し,それによって,地域の大事なものを見つけたり,あるいは新たな宝が生まれたりしています。そして高校生の二組の発表も,若い力を学校の場で発揮し,または,世界に向けて羽ばたいて活躍し,そしてそれをまた日本に還元したいという思い。ただ何となく思っているだけではなく,それを実現していこうと一歩踏み出していく,そういった力が発表を通じて見てとれたのではないかと思います。決して,何かすごいことをしなければいけないということではないと思います。一歩前へ出ていくということ。その小さな変化が積み重なっていくことが地域の幸せをつくったり,あるいは県の幸せをつくっていくのではないか。あるいは新しい宝を生んだり,宝に磨きをかけていくということにつながるのではないか。今日は,そんな事例をしっかりと教えていただいたような気がいたします。今日お集まりいただいた皆様にも,それぞれいろいろな場所があると思いますが,日ごろと違うことに是非,挑戦してみていただけると,それが新しい広島県をつくっていく力になると思います。

4 傍聴者

約180名

5 来場者の声(アンケート結果から)

○若い人の夢とっても感動しました。ますます頑張ってほしいと思います。廃校の利用は考えさせられる面がありました。大変良い事だと思います。
○市内で様々な活動が行われていることが印象的であった。御調高校の活動はとてもユニークで今後継続できるよう頑張ってほしい。
○毎回,参加させて頂くと,刺激になります。協力して出来る事も沢山ありそうです。出逢いを大切に活動を継続していきたいです。ありがとうございました。

6 発表者の感想 ~チャレンジ・トークを終えて~

・原田芸術文化交流館活用委員会 委員長 佐藤顕治さん
 チャレンジ・トークでは,発表の場を頂いたことに感謝申し上げます。
 私たちの活動につきましては,今までもテレビや地元紙などを通じ,交流館やカフェ・手作り品のお店などの紹介をしていただきましたが,チャレンジ・トークでは運営に携わるものが直接お話する場が持てたことが良かったと感じております。
 閉校した学校施設の活用については,それぞれの地域事情もあり,他所で同じことができるわけではないと思いますが,施設の運営に必要な資金を確保しようとする取組が結果的に,地域の元気に繋がっているということを少しでもお伝えできたかと思います。
 また,当日午前に知事が交流館にお越しいただいたことは,私たちにとって大変嬉しい出来事でした。湯崎知事や平谷市長からまた前に進んでいくための元気をいただいたように思います。
・原田芸術文化交流館 ヤマソラパーチカフェ代表 清水麻紀さん
 
いろんな所で,いろんな方々が頑張っておられるのだなぁと,とても刺激を受けました。
 湯崎知事の質問やコメントが絶妙で私たちの取組について,より皆さんに理解していただけたんじゃないかと嬉しく思っています。
 発表後,「発表を見たから来ました。」とカフェに来られた方が数名いらっしゃいました。施設にとって大きな宣伝になる機会を頂いたと,大変ありがたい気持ちでいっぱいです。
・重井町文化財協会 会長 村上吉信さん
 先日は,発表の機会をいただきありがとうございました。知事をはじめ職員のみなさんのお蔭で無事に終える事が出来ました。
 地域のためと言う事でなく,自分たちの仲間が楽しく今できることをやることが,結果的に地域に役立つものと思えます。
 今,課題はどこも町でも多くあると思います。一番大切なことは,住んでいる町に誇りを持ち愛することと思います。それと子供たちにその心を教える事ではないでしょうか。
・県立御調高等学校2年生 廿枝真由さん
 
私たちの活動を発表するとき,とても緊張しました。道の駅で柿渋染めを体験していただく時も説明がきちんとできるか不安でしたが気さくな方でつたない説明だったと思いますが,聞いていただけて良かったです。発表した後,質疑応答の時に「柿渋やっていた子だよね。」と覚えて頂けたのが嬉しかったです。
 私たちのやっている活動は楽しいことばかりではないし,正直すごく面倒だと思うこともあります。グループの子と意見がぶつかったり,みんなをまとめるのも大変です。でも道の駅で行われている「ありがとうデー」など地域で活動していると「頑張っているね。」や「すごいね。」など声を掛けてもらえることがあります。私たちの活動が認められていると思い,嬉しく,モチベーションも上がります。
 今回の発表でさらに他の地域の方に知って頂けたら嬉しいです。

5 その他

 懇談の模様は,録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

ダウンロード

第18回「地域の宝チャレンジ・トーク(尾道市)」チラシ  (PDFファイル)(1.32MB)
第18回「地域の宝チャレンジ・トーク」(尾道市)議事録 (PDFファイル)(522KB)

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