平成24年度 第4回県政知事懇談「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」を,次のとおり坂町において開催しました。
平成24年7月7日(土曜日) 13時30分から14時50分まで
坂町町民センター大ホール : 坂町平成ヶ浜一丁目1番1号
訪 問 先 | 内容 |
---|---|
悠々健康ウォーキングのまちづくり 悠々健康ウォーキングコース※ | ○坂町は,「悠々健康ウォーキングのまち」を 宣言(H22)し,産学官一体でのウォーキング 推進により,健康な「こころ」と「からだ」による 心豊かな生活を目指すとともに,坂町のPR とイメージアップに取り組んでいる。 ○知事は,この取組を応援するため,瀬戸内 海のすばらしい景観が楽しめ,身近な自然に 触れることができる「頭部(ずぶう)みはらし公 園」まで町民と一緒にウォーキングを行う。 |
(※)ウォーキングコースのうち,頭部(ずぶう)みはらし公園までの区間(往復1.6km)。
坂町の豊かな自然に触れ,瀬戸内の景色を堪能できる「悠々健康ウォーキングコース」を歩きながら,ウォーキングを通じた生涯にわたる健康づくりと交流促進の取組についてお話を伺いました。
坂町在住で,あらかじめ選定した方に「人づくり」「新たな経済成長」「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」等の分野の取組について発表していただきました。
発表者 | 取組内容 | テーマ |
---|---|---|
菅田一郎(すげたいちろう)さん 広島安芸商工会坂支所長 | ○ベイサイドビーチ坂の賑わい の創出(みなとオアシス) ○国際交流を含めたイベントや 各大会の企画 ○町内の賑わい創出,さかサン デーマーケットの運営 | 「坂の賑わい創出」 |
南本正則(みなもとまさのり)さん 坂町悠々健康ウォーキング大会 | ○坂町悠々健康ウォーキング 大会の企画・運営 ○ウォーキングを通じた,生涯に わたる健康づくりと交流促進 | 「悠々健康ウォーキングのまち 宣言の取組み」 |
河口優斗(かわぐちゆうと)さん 高校3年生 | ○平成20年度坂町海外研修(ハ ワイ)参加者 | 「海外研修を経験して 活かせた事とこれからの自分」 |
縫部里穂(ぬいべりほ)さん 高校2年生 | ○平成22年度坂町海外研修(ロ サンゼルス・サンフランシスコ) 参加者 | 「インターナショナルな 歯科医師を目指して」 |
二井矢直央(にいやなお)さん 中学3年生 花房亜美(はなぶさあみ)さん 中学2年生 | ○平成24年度坂町海外研修参 加予定者 ≪日時≫平成24年8月17日~22日 ≪研修先≫アメリカ合衆国(ロサン ゼルス,サンフランシスコ) | 「海外研修に向けて, 自分の目指すもの」 |
●菅 田
「リオdeビーチカーニバル」等のイベントで,ベイサイドビーチ坂の賑わい創出に取り組んでいる。町内外の人,団体に声をかけ,協力して進めている。
以前,ベイサイドビーチ坂は1年の内海水浴シーズンしか有効に使っていなかった。残りの10ヶ月の有効な利用方法を,と考え,近隣の海田町国際交流協会に声をかけたところ,ブラジルの方がたくさんいらっしゃったことをきっかけに,「リオdeビーチカーニバル」をはじめた。皆さんもご存じのようなダンスとベイサイドビーチ坂が融合し,大変盛り上がった。
また,港を中心に賑わいを創出する「みなとオアシス」という取組も進めている。
港は,昔は人や物が行き来をして活発なところだった。地域活性化のため町民の皆様と一緒に頑張っていきたい。
○知 事
「リオdeビーチカーニバル」は4回目になるということで,地元の皆さんにはおなじみのイベントになっているのではないかと思う。昔から続く伝統の祭りを守っていくことも大変だが,全く新しい祭りを一からつくることも大変なことだと思う。菅田さんのような,裏方として頑張る方がいて初めて物事が動いていく。ベイサイドビーチは県がつくった施設だが,地元にとても親しまれ,もっと皆さんに使われるように企画をされる。住民の皆さんが参画することによって,地元がまた盛り上がるということは本当にすばらしいことだと思う。
●南 本
坂町悠々健康ウォーキング大会を企画・運営し,坂町内外の人々の健康づくりや交流促進に取り組んでいる。
今年3月,第1回坂町悠々健康ウォーキング大会を開催し,県内外から1,000名を超える参加者が集まった。この大会ではウォーキングだけでなく,血圧やマインドバランスを測定する健康ブースや,食生活のアドバイスをするコーナーも設けられた。また,コース内には広島市内を一望できる頭部みはらし公園もあり,楽しんでいただけるものとなっている。
今後も悠々健康ウォーキング大会を定着させ,全国に広めていくよう,まちぐるみでウォーキング事業を推進していきたい。
○知 事
まちのイベントをつくりあげるのは大変なことだと思う。悠々健康ウォーキング大会は町内外から,1,000名を超える方が参加されている。広島市の人口規模で考えると,10万人参加の規模のイベントになっている。
私もコースの一部を歩かせていただいたが,とても景色がよかった。景色がよいうえ健康にもよく,坂町の新たな発見もできると思う。
皆さんのこういった努力によって坂町の楽しさ,魅力が増えている。
●河 口
中学2年生の夏休みに,坂町主催の海外研修に参加し,ハワイに行った。
ハワイ研修では,現地の中学生との意見交換やホストファミリーの子どもたちとのふれあいを通じて,コミュニケーションの大切さや様々なことにチャレンジするすばらしさを学んだ。
高校に進学し,新しいことへのチャレンジとして,アーチェリー部に入った。部活動では,県外の選手やコーチとの合宿や,大学生や社会人との試合など,他人と接することが多い。十分なコミュニケーションをとり,よい人間関係をつくることが重要で,試合の結果にも影響してくる。海外研修の体験が自分の基盤となり,役立っていると思う。
クラブ活動では,はじめは全国高校選抜は自分には無関係だとあきらめていたが,目標を決めて取り組んだ結果,全国高校選抜に出場することができた。あきらめずに努力を継続することが夢の達成につながると実感した。また,このように継続できたことは,先生方や周りの仲間などの支えがあったからこそだと思う。
8月に新潟県で開催されるインターハイに広島県の代表として出場する。次は参加するだけでなくよりよい結果を残し,よいニュースを広島県から発信したい。
私は高校を卒業後,地元広島の会社に就職し,地元企業や地域の活性化に取り組んでいきたいと考えている。
支えてくれた方や仲間に感謝する気持ちを忘れずに過ごしていきたい。
○知 事
地元に就職して,地元の活性化に貢献したいと思うようになったのは,どういうところからか。
●河 口
アーチェリーの合宿や遠征で,家族や県から援助をもらっている。今度は就職して,逆に自分が援助できるようになりたいと思った。
○知 事
アーチェリーをしていて,自分の力だけではなく周りの皆さんに支えられているということをよく理解され,恩返しをしたいという気持ちになったということだと思う。
本当にこの海外研修は,いい投資だと思う。こうして次世代を担う人が育っているということは,坂町にとって明るいニュースだと思う。これからのご活躍に期待したい。
●縫 部
一昨年度の坂町の海外研修に参加し,ロサンゼルス,サンフランシスコに行った。
現地で道に迷って現地の人に声をかけた際,得意なはずの英語が全く通じず相手を困らせてしまったことがあった。英語で会話することの難しさ,言いたいことがうまく伝えられないもどかしさを感じた。
日本にいる外国人の多くも自分と同じように苦労をし,もどかしさを感じているのだと思い,将来英語の話せる歯科医師になりたいと思うようになった。国際化が進む中で,これからもっと日本に多くの外国人が来るようになり,私たちとのかかわりが深くなっていく。医療の現場ではコミュニケーションをとり,患者と心を通わせることが大切である。外国人との言葉の壁をなくすことがこれからの医療に大切だと思う。専門の学問とともに,英語も勉強し,外国の患者さんと心の通わせることのできる歯科医師になりたい。また,海外で貧しい子どもたちを助けるボランティアに参加したい。
○知 事
自分の英語が通じなかった悔しさをばねに,前向きに頑張ろうという気持ちを持っていくのはとても大事だと思う。歯科医師になりたいというのは,どういう思いからか。
●縫 部
通訳などの仕事がしたいと思っていたが,海外研修に参加して,自分の知らない分野に興味を持つようになり,歯科医師という仕事に興味を持った。
○知 事
知らないことにも取り組んでいく前向きな気持ち,それがまた新しい道,具体的な夢につながっていくのだと思う。自分の苦い経験から,自分のことだけなく,日本にいる外国人の方にも思いが至るのはすばらしい。
広島県でも,今,グローバル人材育成事業という事業を実施している。小・中・高校生の留学,ないしは外国の文化と触れ合う機会を増やす取組を進めている。縫部さんのようなすばらしい成果が出ると思うので,皆さんもご理解とご支援をお願いしたい。
●二井矢
今年度の坂町のロサンゼルス・サンフランシスコへの海外研修に参加する。様々な国へ行った話をしてくれる姉がおり,自分も実際に海外での生活を体験してみたい,世界中に友達をつくりたいと思ったことがきっかけで参加することにした。
あまり英語が得意ではないが,身振り手振りを交えてできる限りコミュニケーションをとりたい。また,学校訪問や授業体験などがあるので,日本の学校とどんな違いがあるのかが楽しみだ。
見てきたことや体験してきたことを,学校生活や将来の仕事に生かしたいと思う。
●花 房
同じ海外研修に参加する。「好きな英語を肌で感じ,今後の勉強に生かしたい。」「いつもと全く違った環境で生活することによって,ロサンゼルス・サンフランシスコのすばらしさだけでなく,坂町に住むことのありがたさやすばらしさを感じたい。」「日本とアメリカの食文化の違いを知り,今後の家庭での料理づくりに生かしたい。」という理由から,海外研修に行きたいと思った。
この海外研修で,ほかの国の人とのコミュニケーションを学び,人の言うことに耳を傾け,自分の意見を人にしっかりと伝えられる人間になりたい。
○知 事
二人とも明確な目的意識を持っている。皆さんのお話を聞いていると,広島県,坂町の未来は明るいと感じられる。
これから広島に世界から人がやってくるようになり,生活や仕事の中で海外の人と接することがどんどん増えていく。このグローバル化の時代なので,子どもたちがなるべく早い段階で世界のことを知り,触れる機会が必要である。中学生のころから取り組んでもらえるとすばらしいと思う。
約130名
懇談の模様を録画でご覧いただけます。
こちら(インターネット放送局)からご覧ください。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)