平成24年度 第8回県政知事懇談「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」を,次のとおり府中町において開催しました。
平成24年10月14日(日曜日) 13時30分から14時40分まで
安芸府中生涯学習センター くすのきプラザ : 安芸郡府中町本町一丁目10-15
視察先 | 取組内容等 |
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永田池 カエル倶楽部 山重洋子 | ○平成9年,永田池一面にホテイ アオイが咲いたことをきっかけに, 永田池の清掃活動を,毎月行って いる。 ○また,水生生物観察会や水辺 のバザール,コンサートなど,町 民に親しまれているイベントも開 催している。 ○今年度,第23回全国「みどりの 愛護」功労者国土交通大臣賞を 受賞。(H24.6月) |
社会福祉法人FIG福祉会 理事 石田晃司 | ○本年4月に,地域密着型特別 養護老人ホーム,短期入所生活 介護とともに,認定こども園を開 設。認定こども園は介護施設に 併設されているため,高齢者の 心を和ませるとともに,園児と高 齢者との交流事業も積極的に 行っている。 |
永田池を訪問し,小中学生との環境学習や水辺のバザール,環境改善など様々な取組や成果についてお話を伺いました。
認定こども園が併設された地域密着型特別養護老人ホーム,短期入所生活介護を訪問し,園児と高齢者との交流事業等についてお話を伺いました。
府中町在住で,あらかじめ選定した方に「人づくり」「新たな経済成長」「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」等の分野の取組について発表していただきました。
名 前 等 | 取組内容等 | 発表テーマ |
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中村由利江(なかむらゆりえ)さん 地域ボランティアグループ | 独学で始めた紙芝居屋さん 「夢屋のおっちゃん」として, みんなに笑顔と元気を届け るよう,読み聞かせの活動 を行っている。 また,毎年8/6には平和公園 で,県外・海外からの来訪 者に原爆の悲惨さを伝える 紙芝居を行っている。 ※文部科学省視聴覚教育 ・情報教育功労者表彰受 賞(H21) | 紙芝居で笑顔あふれる まちづくり |
讃岐すみ江(さぬきすみえ)さん※ 料理研究家 ※「すみ」は偏が「さんずい」,つくりが「是」。 | 20年以上の長期にわたり, 料理教室を通じて,広く町 民の食生活の改善と地域 の元気づくりに取り組む。 (男の料理教室・青年の料 理教室・子どもの料理教室 等) | 豊かな地域づくり ~健康と笑顔の料理教室 |
神野颯太(じんのそうた)さん 府中町立府中中学校2年生 | 府中中学校区児童・生徒会 を開き,校区内の小学校と 中学生が一緒になって,ク リーンキャンペーンなどの活 動を行っている。これらの活 動を充実させ,府中町で共 に学び合い,成長していくた め,中心となって取り組んで いる。 | 学び合い 共に深まる感謝の心 |
才田美来(さいだみく)さん 府中町立府中緑ヶ丘中学校3年生 | 「文化祭にダンスを取り入 れる。」という,先輩方が行 った,生徒全員が自発的に 盛り上げる文化祭に影響を 受け,その精神を継承・発 展させるため,文化祭など 生徒会行事や地域貢献活 動の改革に取り組んでいる。 | 先輩のつくった学校を 超える挑戦 |
●中 村
独学で紙芝居を始め「夢屋のおっちゃん」として,読み聞かせの活動を行っている。
皆さんの笑顔が府中町をより明るく元気な町にしていくと思うので,一人ひとりが自分の得意な分野で力を発揮し,笑顔のまちづくりをしていけたらいいと思う。これからも紙芝居で地域に笑顔と元気を届ける活動を続けていきたい。
○知 事
紙芝居を始めようと思われたきっかけは何だったのか。
●中 村
幼い頃,近所に来ていた紙芝居屋の優しい「おっちゃん」の記憶が強く残っていた。子育てが終わって自分の時間ができたことから紙芝居を始めた。地域の方々の協力が励みになって継続できている。
○知 事
子どもたちにいいことだと分かっていても,歌や小道具づくりなど,ここまで本格的にできる人はなかなかいない。大変な努力をされていると感じた。これからも続けてほしい。
●讃 岐
男の料理教室や青年料理教室,ろうあ者のふれあいクッキング,小学校の総合学習での子どもの食育などで指導者として活動している。
男の料理教室には様々な年齢層の方が参加し,町民同士のふれあいの場になっている。また,夫が家庭で積極的に料理をするようになることで,夫婦円満にも大いに役立っていると聞いている。青年料理教室では生活習慣病予防のためのヘルシークッキングをテーマにしたり,ろうあ者のふれあいクッキングでは手話通訳の方に協力していただいたり,それぞれ工夫を凝らし開催している。
子どもの食育では,小学校の総合学習の時間で朝ごはんの大切を教えるとともに,簡単な朝ごはんや郷土料理の調理実習を行っている。また,男の料理教室の方に手伝っていただくことで,地域の方とのふれあいの場にもなっている。
○知 事
料理は自然と家庭内のコミュニケーションを発生させる。また,地域の大人と子どものふれあう機会を創出し,子どもたちの教育にも役立っている。たくさんの方に影響を与えるすばらしい取組だと思う。
●神 野
生徒会執行部に所属し,小学校と連携した活動を行っている。
中学校区内の3つの小学校と「府中中学校区児童・生徒会議」を開催し,小中連携のスローガンや,小中学生が一緒に地域を掃除する「小中合同クリーンキャンペーン」の実施を決定した。
そのほか,小中連携活動として「児童・生徒パネルディスカッション」や小6体験入学,出前授業などがある。これらによって小学生の不安を和らげ,中学校入学を楽しみにしてもらいたいと考えている。
○知 事
近年,小学校から中学校にあがるときに学習面でつまずき,成績の悪化や学校が荒れるなどの「中一問題」が指摘されている。解消のために小中連携を図っていくことが大きな教育界における課題の一つとなっている。その活動を,教師だけでなく生徒も小学生をリードしながら取り組んでおり,すばらしいことだと感じた。
発表の姿勢も本当にしっかりとしていて,将来が楽しみである。
●才 田
生徒会副会長として,「生徒がつくる学校」を目指している。昨年度の生徒会の先輩の働きにあこがれ,生徒会の副会長になった。しかし,昨年の生徒会を越えられないと感じ,運営方法について悩んでいた。しかし考え方を変え,自分たちにしかできない方法で新たな伝統を築いていく決意をし,体育祭で成功をおさめた。
先輩から「学校は生徒で変えていける」と学んだように,後輩にも同様のことを学び,彼らなりの方法で伝統を重ねていってほしい。これからもチャレンジを続け,全力をつくしていきたい。
○知 事
一つ一つの活動に一生懸命取り組んで,よりよいものにしようと頑張っている。先輩を超えることができないと,自分で壁をつくってしまっていたことへの気付きもすばらしい。先輩と別の手法とはどのようなことを考えているか。
●才 田
昨年度の執行部の先輩は前に出て何かを表現することが得意な方が多かった。今年は逆に,まじめでこつこつと取り組むことを得意とするので,この特徴を生かしていきたい。
○知 事
先輩から受け継いだ情熱と頑張りを,後輩が少しずつ変えつつ引き継いでいくことがすばらしい学校づくりにつながる。それは社会でも同じことが言えるのではないかと感じた。
約150名参加
懇談の模様を録画でご覧いただけます。
こちら(インターネット放送局)からご覧ください。
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