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第7回「湯崎英彦の宝さがし-未来チャレンジ・トーク」(24.2.18 広島市)

印刷用ページを表示する掲載日2012年2月18日

  平成23年度 第7回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし-未来チャレンジ・トーク」を,次のとおり「広島市,府中町,海田町,熊野町,坂町」地域において開催しました。

チラシ

 

1 開催日時

 平成24年2月18日(土曜日) 13時30分から15時10分まで

2 開催場所

 広島紙屋町地下街シャレオ中央広場 : 広島市中区基町

3 内容

(1)湯崎知事による『ひろしま未来チャレンジビジョン』の発表

(2)地域住民の方(3名)による事例発表 

氏名・職業等取組内容等発表テーマ


若狭利康(わかさとしやす)さん

・NPO法人 セトラひろしま理事長
・広島市中央部商店街
 振興組合連合会専務理事
・広島金座街商店街
 振興組合副理事長
・(株)わかさ屋 呉服店

○ 市民と商店街の連携した
まちづくりの推進
○ 各種イベントの開催や環
境美化・緑化活動などを通
じ,広島市中央部地域を活
性化

「広島市中央部の賑わいづくり」


田中宏光(たなかひろみつ)さん

・「ポパイの会」会長
・会社員((株)シンコー)

○ 子ども達の情操教育・健
康増進の支援
○ 防犯パトロールの実施や
各種イベントの開催等の通じ
た安全・安心なくらしづくりと
賑わいづくり
「地域の子どもは地域で見守り,
育てよう」


織田寛治(おだかんじ)さん

・川角地区自治会長
・「プロジェクト三石山(みついわ)」
リーダー

○ 地元のシンボル三石山山
頂までの遊歩道整備の他,
高齢者ふれあいサロンの運
営や子ども会活動への支援
,また,各種イベントの企画な
ど,幅広い分野での取組を
通じ,地域活性化
「シニアボランティアの手で 
そこの山が輝く宝の山に」

(3)意見交換

  • 会場参加者との意見交換
  • 『私の挑戦』の発表
氏名・職業等発表テーマ


石橋京子(いしばしきょうこ)さん

・海田住民活動ネットワーク代表
・「まちづくり研究会ほっとアニメ海田」代表

「繋がる そして助け合おう」

林昭治(はやしあきはる)さん

・坂雅正(がしょう)会代表
・上篠獅子舞保存会代表
・坂町文化協会会長

「文化芸能で地域に活力を」


沢田翔一(さわだしょういち)さん

・県立広島工業高等学校2年生

「高校生ものづくりコンテスト 全国大会への挑戦」


村上詩織(むらかみしおり)さん

・県立五日市高等学校3年生

「被爆体験を受け継ぐ」


佐竹良樹(さたけよしき)さん

・市立長束中学校3年生

「世界へ向けて『平和発信』の取組」

4 参加者

 約250名参加

5 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

6 結果概要

全体

知事

湯崎知事による「ひろしま未来チャレンジビジョン」の発表

チャレンジビジョン

地域住民の方による事例発表

広島市 若狭利康さん
「広島市中央部の賑わいづくり」

若狭さん

●若 狭
  広島市中央部の商店街と9つの大型店舗が加盟する「広島市中央部商店街振興組合連合会(中振連)」と商店街と市民で構成されているまちづくり組織「セトラひろしま」に所属し,まちづくりの活動をしている。
 環境整備事業や子育て支援のほか,6月のとうかさんの「ゆかたできん祭」,8月6日の「とうろう流し」,11月のえびす講の「えべっさん」,「ドリミネーション」,「アリスガーデンパフォーマンス広場事業」等,中振連が主体となって開催している。
セトラひろしまでは,アリスガーデンの「インディケット」,アリスガーデンと並木通りのグリーン維持管理活動,ゆかたできん祭,えべっさんの祭に清掃活動を行う「おそうじ隊」などの活動をしている。
 「都心をより快適に! 広島を面白く! 広島を元気に!」をモットーに,これからも様々な活動に取り組んでいきたい。

○知 事
 えべっさんやとうかさん,ドリミネーションなど,広島の顔となっているイベントが,NPO法人や商店街の皆さんの手でつくられている。
 広島市だからこういうことができるわけではなく,若狭さんをはじめとするいろいろな方が,傍観者ではなくて,実際に行動するということが大きな結果につながっているということだと思う。どんな地域でも,やろうという思いと行動が,新しいこと,あるいはすばらしいことにつながっていくのではないかと思う。

府中町 田中宏光さん
「地域の子どもは地域で見守り,育てよう」

田中さん

●田 中
 子どもたちを見守り,力強く支えていく「ポパイの会」の会長をしている。地域の祭りやとんど等のイベントや,見守り巡視活動も行っている。巡視している姿を子どもたちに見せることによって,非行防止に少しでも役立てればと思い,続けている。また,府中町B級グルメ大会食育の一環として「つばき焼」を考案し,府中町B級グルメ大会で優勝するなど,参加している大人たちが楽しめることをモットーとして活動しているので,それが子どもたちや地域の方々を巻き込んでいくいい潤滑剤になっているのだと思う。
 新たなチャレンジとして,地域の方が子育てについて気軽に話せる場,「おしゃべり会」を開いている。それをもとに,子育て支援マップの制作や「プレイパーク」づくりなど,具体的アイデアを出し合い,実現していきたい。 子どもたちは今後の府中町,広島県を支えていく大切な宝だと思う。地域の子どもは地域全体で見守り,育てていく活動を続けていきたい。

○知 事
 地域の暮らしに密着した活動を展開していただいている。田中さんも昼間は会社員として働いていらっしゃるわけで,夜に活動するのは大変だと思うが,自分がやろうという意識が,地域の暮らしよさを大きく変えていく事例ではないかと思う。
 都会では地域とのつながりが薄くなりがちだが,それを薄くするか,濃くするかというのは住民の皆様次第だということがよく分かった。

熊野町 織田寛治さん
「シニアボランティアの手で そこの山が輝く宝の山に」

織田さん

●織 田
 私が自治会長をしている川角地区は,ベッドタウンとして住宅地が増え,地元出身ではない人が増えた。熊野町を自分の「ふるさと」と感じ,「熊野町に住んでよかった。」と言われるような場所にしたいという思いから,川角地区の「三石山(みついわ)」を宝にする活動をしている。
 三石山は子どもや高齢者でも登ることができ,山頂からは熊野町一帯を見渡せる。その山に道を作り,熊野町の歴史を学べるように看板等も設置した。
 山のふもとから30分ほどで山頂に着く環境にあるため,多くの方々に登っていただいている。現在では100人以上関与しており,この山に登った人には,「ふるさと」という共同の意識を持っていただけたのではないかと思っている。

○知 事
 何もしなければ何もないただの山だが,道をつけてみんなが登れるようにすると,ふるさとの宝になる。ただの山が宝に変わる。新しい宝を持った熊野町の子どもたちはとても幸せではないかと思う。

意見交換

会場の皆さんとの意見交換

質問1

●質問者A
 私有地での公園づくり,ものづくりの展示・即売会に挑戦している。
 知事の「瀬戸内 海の道構想」の話に非常に感銘を受けた。50年先には,広島県とか中国地方ではなく,世界の瀬戸内海になっているという大構想のもとに,ますます御尽力いただければと思う。

○知 事
 先ほどプレゼンテーションの中で,県民の一人ひとりが原動力だと申し上げた。一人ひとりがそれぞれの挑戦をしていくことによって,最終的には大きな力になっていくのではないかと思う。皆様で取り組んでいただくことによって,よりよい広島県ができるということを実感させていただいた。

質問2

 ●質問者B
各分野,各団体が連携を苦手にしていると感じ,悩むことがよくある。何か知事がお考えのことがあれば,是非拝借したいと思う。

○知 事
 ネットワークをつくっていくことはなかなか勇気が要るし,面倒だと感じることだと思う。どんな活動でも,恥ずかしがらず,面倒がらず,最初から大きなことをねらわず,とにかく声をかけていくことでお互いの活動を知り,横のつながりが広がっていくきっかけになるのではないかと思う。
 広島県では,インターネット上で,いろいろな活動をされている方の意見交換・情報交換の場として「地域の宝ネットワーク」を立ち上げている。そういったところも使っていただければと思う。

質問3

●質問者C
 鞆の浦の景観をなくさないでほしい。宝をなくすことになる。

○知 事
 鞆の浦については,住民の皆様のお話を踏まえて,福山市とも協議をしているので,その行方を御覧いただければと思う。

『私の挑戦』の発表

海田町 石橋京子さん
「繋がる そして助け合おう」

石橋さん

●石 橋
 昨年度の「宝さがし」での出会いをきっかけに,「助け合えるまちづくり」を考え,「海田町住民活動ネットワーク」を設立することとなった。仲間をつくることにより,「人財」を手に入れることができる。また,ネットワーク化により,事業の拡大,知恵が豊富になることなど,たくさんのメリットがあると考えている。
 新しいものだけではなく,古い歴史もたくさん活用して,新しいことにもチャレンジできるネットワークづくりをしたい。

○知 事
 皆様の知恵と力を合わせれば,ネットワークはさらに大きくなっていく。ますます元気な地域づくりに励んでいただきたい。

坂町 林昭治さん
「文化芸能で地域に活力を」

林さん

● 林
 坂町文化協会の会長,雅楽,獅子舞の保存会の会長をしている。
 文化芸能の団体にとって,最も大きな課題は継承問題だと感じている。教える人,教わる人がおらず,教える場所や時間もないため,やめてしまおうという声もある。
 このままではいけないということで,自治会や文化関係の団体等の皆さんと意見を出し合って,坂町の文化芸能を盛り上げようと話をさせていただき,最近できた坂町音頭と,江戸時代から続く地踊りの講習会を開くことになった。講習会には子どもから年配の方までたくさんの人が集まり,昨年の盆踊りやイベント等ではたくさんの人たちが楽しく踊っている姿を拝見させていただき,大変嬉しく感じた。
 私は常々,「文化芸能では腹は太らん。しかし,私たちが生きていく上で大変大切なビタミンだ。」と言っている。この大切なビタミンである文化芸能を盛り立て,まち全体が楽しく,活発になっていくようにチャレンジしていきたいと思っている。

○知 事
 栄養素のビタミンは,主に野菜から摂取するが,野菜というのは育てるのに手がかかる。文化芸能というビタミンも,それを継承していく人,あるいは育てる人,たくさんの人の手がかかると思う。それを担うというのは大変なことだと思う。

広島市 県立広島工業高等学校2年生 沢田翔一さん
「高校生ものづくりコンテスト 全国大会への挑戦」

沢田さん

●沢 田
 高校生ものづくりコンテスト全国大会旋盤作業部門に出場し,優勝することにチャレンジしている。前回の全国大会では,会場の雰囲気にのまれてしまい,優勝することができず,とても悔しい思いをした。この目標を達成するために,技能を向上させ,どんな状況でも平常心で作業することができる精神力を鍛えていきたい。
 高校卒業後は就職し,大好きなものづくりを通して社会貢献していきたい。技能五輪で自分の技能の向上や能力の限界に挑戦し,そこで培った能力を生かしていきたい。

○知 事
 全国ものづくりコンテストで優勝するという大きな目標を発表していただいた。本当にすばらしいと思う。しっかりとした将来の夢を見据えていて,今日,この場で平常心をもってしゃべっていただいたので,きっと今度は優勝できるのではないかと思う。

広島市 県立五日市高等学校3年生 村上詩織さん
「被爆体験を受け継ぐ」

村上さん

●村 上
 祖父が,原爆の体験や亡くなった弟のことをよく話しており,今度は祖父の代わりに私が原爆で起きたことを伝えていかなければという使命感を感じていた。昨年,高校の放送部で「黒い雨が降った」というテレビ番組をつくった際,その気持ちを番組の中で話した。
 「黒い雨が降った」でNHKの放送コンテスト準優勝をいただき,審査員の方からは,使命感を共有することができたというコメントをいただいて,とても嬉しく思った。これからも原爆について話を聞き,記録し続け,伝えていきたいと思う。

○知 事
 原爆体験を,広島の次の世代,またその次の世代に,しっかりと伝えていかなければいけないという固い決意をお話しいただいた。県も平和活動に力を入れていきたいと思っている。

広島市 市立長束中学校3年生 佐竹良樹さん
「世界へ向けて『平和発信』の取組」

佐竹さん

●佐 竹
 8月6日に平和公園を訪れた外国人の方々に,英語のピースメッセージカードを配布する,ピースボランティア活動を実施している。メッセージには,平和への思いや願いを込めた長束中学校独自の平和宣言をつくり,メッセージとして書き込んだ。この様子はテレビニュースでも放映され,全国,全世界に私たちの平和に対する思いや願いを発信するとともに,日本国内から全世界に視野を広げることができた。
 ピースボランティア活動に参加して,生徒会長としてみんなの平和に対する思いをまとめることの難しさ,または思いを知ることの大切さを知ることができた。また,平和に対する思いを伝えることができて,本当に誇りに思っている。

○知 事
 若い世代のこういった活動が,世界に誇れる広島につながっていき,また,世界平和に影響を与えていくのではないかと思う。

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