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第3回『さとやま未来円卓会議』を開催しました!

印刷用ページを表示する掲載日2019年2月18日

 中山間地域の課題解決に取り組む実践者の活動を効果的に後押しするとともに,実践活動の継続と更なる活発化を図るため,市町や経済団体,大学などの多様な主体が一体となったサポート体制として設置した「さとやま未来円卓会議」。その第3回会議を1月23日(水曜日)に広島県庁において開催しました。
 第3回会議では,中山間地域の課題解決に取り組む活動実践者(ひろしま里山・チーム500登録者)による取組内容の発表を受け,関係する円卓会議構成員による助言や意見交換が行われました。

 

活動実践者によるプレゼンテーション

「中山間地のど真ん中でヤギをこーてみんさいProject」 (入瀬 瞳 さん)

 発表者の入瀬さんは,ヤギの活用を通じて,中山間地域等の活性化に取り組む「ヤギネットワークひろしま」で活動されています。
 ヤギは牛より小さく扱いやすく,羊と比べて斜面に強く,さらには人懐っこいことなどから,中山間地域の課題である耕作放棄地や荒れた里山の除草に活用でき,またヤギ肉・ヤギ乳生産など,新たな産業へ発展する可能性も秘めています。
 ヤギに関する事例報告等を行うヤギサミットの開催や耕作放棄地での実証実験などを通じて,ヤギを用いた取組に一定の理解と協力は得られていますが,普及拡大が進んでいない現状があり,ヤギ事業の実証場所や賛同者の紹介,ヤギ導入に対する資金支援などを求めて発表されました。

入瀬さん

≪主な助言等≫

○ボランティアとして活動していくのであれば,市の市民活動団体への補助制度を紹介することができる。一緒にタッグを組んで取り組んでいきたい。 (庄原市)

○他県ではヤギ放牧に対する補助制度をもっていた自治体もあるので、庄原市に相談してみてはどうか。(中国財務局)

○ヤギは農林水産局の管轄となるが,重点支援品目ではないためフォローがない。県全体で部署を超えたフォローが必要だと思う。 (畜産技術センター)

○ビジネスかボランティアか,最終的にどうしたいかというビジョンが大切。今後,事業計画に落とし込んでいければ,より具体性が出てくると思う。 (ひろしま産業振興機構)

○以前,耕作放棄地を使って,放牧豚にドングリを食べさせて育てる取組をしたことがあり,問題点や課題を伝えることはできる。また,資金的な面であれば,しょうばら産学官連携推進機構による支援の可能性もある。 (県立広島大学)

○ヤギ肉は他の肉に比べて何が優れているかなど,そういったことを明らかにしつつビジネス化に向けて進んでいけば,取引先の販売店や加工所等を紹介することができると思う。 (もみじ銀行)

○高知県の南国市でヤギをビジネスにつなげている事例がある。また,肉の利用に関しても,沖縄の畜産センターで肥育について研究している。それらの事例をうまく取り入れながらビジネスとして創り上げてもらいたい。 (中国経済産業局)

 

「限界集落を元気快復集落へ」 (岩下 雅俊 さん,吉川 光一 さん,佐々木 靖 さん)

 安芸高田市八千代町本郷地区には,現在11世帯19名が住んでいます。岩下さん,吉川さん,佐々木さんをはじめとする「棚田開墾モリモリ倶楽部」のメンバーは,この地区の活性化に向けて,広島市内等からボランティアを動員し,耕作放棄地となった田んぼや畑の再生,道路や水路の整備,化学肥料や農薬をなるべく使わない野菜づくりなどに取り組まれています。
 現在,これらの活動はボランティアで行われていますが,今後は企業等の協力を得ながら進めていきたいと考えておられ,例えば,棚田の再生に関して,日常的な管理は企業に管理料を負担してもらいながら地域で請負い,田植えや稲刈りなどの季節に企業の方々に来て楽しんでもらうという仕組みを検討されています。
 地域の棚田再生,ひいては本郷地区への移住・定住を促進するため,CSRや社員の福利厚生の一環として活動してくれる企業の紹介,移住・定住の実現に向けた関係機関との連携を求めて発表されました。

岩下さん達

≪主な助言等≫

○企業を巻き込むためには,インパクトが弱いと感じる。人材育成も兼ねて都市圏の学生と一緒に取り組む中で,企業にも資金援助をお願いしたいと打ち出してもらったほうが支援がしやすいと思う。また,履歴書だけでは分からない部分が多いということで,そういったフィールドでの共同作業を新人研修に取り入れている企業もあると聞いている。そういった情報も提供できればと思う。 (商工会連合会)

○何百万円という単位であれば難しいかもしれないが,それほど高い金額を求めないのであれば話を聞いてくれる企業はあると思う。その場合,企業がこの活動をどのような位置付けとして捉えるかが重要になる。 (商工会議所連合会)

○企業の協力については,市外からの通勤者もいるので,市内の商工業者にお願いしてみてもいいのではないかと思う。また,移住・定住に関して,市では空き家の活用や民泊を促進しているため,そういったところにも取り組んでもらいながら連携していきたい。 (安芸高田市)

○働き方改革として,田舎のコワーキングスペースで働いてリフレッシュする,企画力を高めるということをされている企業もある。そうしたことに取り組めれば賛同する企業もあると思う。 (中国経済産業局)

 

「0→1のチャレンジ溢れる地域づくり」 (島 友香 さん,桑田 聡志 さん)

 発表者の島さん・桑田さんが活動される廿日市市玖島地区は,JR廿日市駅から車で30分程度の距離にあります。二人が所属する「川上未来プロジェクト」は,≪あらゆる新しいアイデアを実践できるオープンな中山間地域≫をコンセプトに,玖島在住者,あるいは玖島出身で今は別の地区で活動している者など,多様なメンバーで昨年6月に設立されています。
 主な活動として,閉校になった校舎を使ったボランタリーなカフェの運営,大学と連携した古民家の改修,養蜂業及び蜂蜜を使った商品の開発などに取り組んでおられます。
 様々な活動者が集まって生まれた,これらひとつひとつの取組をベースとして,中山間地域をフィールドにした新しい体験型の研修プログラムを構築するため,関係する企業・団体との連携を希望し発表されました。

島さん,桑田さん

≪主な助言等≫

○地域の商工会も活動できる場所は探しているので,こういった情報はどんどん発信してもらいたい。ただ,どこまでタイアップできるかについては,活用できるフィールドの規模などによって変わるので,その点は明確にしてもらいたい。 (商工会連合会)

○現在の大学連携はゼミの先生の専門とたまたまマッチングした結果という印象を受けるが,カリキュラムに組み込むためには個人に頼らない大学と地域を結ぶプラットフォームが必要だと考える。体験プログラムのリストを作れば,こういった課題に対して協力体制を組めるということを知ってもらえることになるので,アクティブラーニングなどを検討している機関に提案してもらえると広がりが生まれるのではないか。 (県立広島大学)

○空き家の活用として,民泊をしてみたいという相談をよく受ける。県でも空き家活用に関する専門家チームがあり,宿泊事業を実際にされている方などにも加わっていただいているので,個別の課題についても住宅課へ相談していただければと思う。 (県住宅課)

○空き家の改修に関して,利用者のニーズをしっかりと把握し,結果使われないといったことがないようお願いしたい。また,養蜂に関しては,市のふるさと応援寄附金への登録や県のTAUでの販売,また,移住に際して自立できる生業として地域再生計画に組み込むなど,様々な分野で連携・協力が出来ればと思う。 (廿日市市)

○中山間地域においては,養蜂などの副業も含めて,様々なことに取り組みながら稼いでいく考え方が大事だと思う。また,そういうことに対して,地域でサポート・応援ができる意識・環境も必要ではないかと思う。 (ひろしまNPOセンター)

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